医療用大麻の利用で高齢者の生活の質が向上|アメリカの大学研究より

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

60歳以上の高齢者による医療用大麻の使用は、自己申告による健康関連QOL(生活の質)の改善と正の相関があることが、『Clinical Gerontologist』誌に掲載された研究データで明らかになりました。

『イリノイ大学』と『アイオワ大学』に所属する研究チームは、高齢者を対象に医療用大麻の使用と自己申告による健康状態の変化を1年間追跡調査しました。

調査では、大麻の使用頻度と疼痛・医療利用・全体的健康関連QOLの改善との間に「強い正の関連」が認められました。

副作用や有害事象との統計的に有意な関連は報告されていません。

研究者らは次のように結論づけています

より高い使用頻度とHRQL(健康関連QOL=生活の質)およびHCUスコア(医療サービス利用度)の改善の間に強い正の関連を確認した。また疼痛症状の改善との関連も明確に示された。ほぼ毎日の使用と報告上の改善の関係は、医療用大麻が疼痛管理に有用であるというさらなる証拠を提供する。

『NORML』副代表のポール・アルメンタノ氏は次のようにコメントしています。

この結果は驚くべきことではありません。多くの高齢者は若い頃に大麻を経験しており、今は慢性痛など加齢に伴う症状を和らげる手段として再び注目している。既存の処方薬、特にオピオイドには深刻な副作用リスクがあるため、医療用大麻をより安全な代替と見なしているのです。

この研究結果は他の複数の調査とも一致しており、高齢者による医療用大麻の使用が比較的安全かつ有効に痛みを緩和し、生活の質を高めることを示しています。

2019年に『JAMA Internal Medicine』誌に掲載されたデータでは、65歳以上の大麻使用率が上昇していると報告されています。

編集部まとめ

本記事は、「高齢者のセルフケア」という視点から、医療用大麻の研究が示すヒントを日本の暮らしに重ねて考えるきっかけとして掲載しました。

日本でも、長寿社会の中で「薬に頼りすぎず、自分の体調を自分で整える」いわゆる“セルフメディケーション”という考え方が、少しずつ広がりつつあります。

その流れの中で、CBD(カンナビジオール)は“リラックス”や“睡眠サポート”といった目的を超えて、「自分の体と心を日常的にケアする文化」を育てるきっかけになっています。

ここで大切なのは、大麻やCBDという物質そのものではなく、“自分の身体の声を聞き、他人任せにしない生き方”ということ。

医療や介護の枠を越えて、自分で整える力を持つことが、これからの健康の形だと思います。

アメリカの市民団体『NORML』が半世紀かけて伝えてきたのは、「健康は制度に任せるものではなく、市民が自分たちで育てていくもの」という考え方でした。

私たちはその姿勢を、CBDを通じて日々の暮らしに息づかせたいと考えています。

小さなセルフケアの積み重ねが、未来のウェルネス社会を形づくると信じています。

<参考文献>
ノーマル(NORML)』編集部の投稿
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