研究:カンナビスのテルペンは、THCとその内因性受容体との相互作用を調節する

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

エルサレム、イスラエル:『Biochemical Pharmacology』誌に掲載された事前臨床データによれば、大麻(麻)由来の香り成分、テルペンは、THC(テトラヒドロカンナビノール)が内因性CB1受容体と相互作用する能力を高め、その効果を高める可能性があるとされています。

イスラエルの科学者たちは、CB1受容体を介した機能におけるテルペンの役割を評価しました。

また、研究者らは、テルペンが直接的なCB1受容体作動薬およびTHC作動薬の調節因子としてどの程度作用するか?を評価しました。

研究者らは、ボルネオール・ゲラニオール・リモネン・リナロール・オシメン・サビネンおよびテルピネオールを含む特定のテルペンが、CB1受容体でのTHC活性を、低量でも増幅させることを報告しました。

彼らは以下のように報告しています。

「すべてのテルペンは、個別にテストされた場合、THC単独による活性化の約10〜50%でCB1受容体を活性化します。これらのテルペンの一部とTHCの組み合わせは、THC単独に比べてCB1受容体の活性を大幅に高めます。いくつかのケースでは、数倍になります。重要なことに、この増幅は、大麻に含まれたテルペンとTHCの比率に類似しており、非常に低いテルペン濃度を反映しています」

著者たちは結論づけています。

「選択するテルペン次第で、一部の治療でTHCの投与量を減らすことが可能になり、結果として、THC関連の副作用を最小限に抑えることができるでしょう。これはまた、子供や高齢者など、より敏感な人々への治療を調整するのに役立ちます。選択されたテルペンでの濃縮により、個人のニーズや、慢性的な使用中の変化に合わせて、組成を調整することができます。例えば、昼間用と睡眠用などです」

この調査結果は、2021年の研究が特定のテルペンがCB1およびCB2受容体を活性化し、カンナビノイドとテルペンの併用によって付加的な効果が生じることを示していたことを裏付けています。

その研究の著者も同様に「テルペンは、カンナビノイド治療の副作用を悪化させることなく、大麻/カンナビノイド療法の鎮痛作用を強化するために使用できる」と提案していました。

今年初めに発表された研究では、ミルセンおよびテルピノレンのテルペン濃度が高い大麻のバッズ(花)が、患者の症状緩和により効果的であると報告されています。

研究の全文は、「選択された大麻由来のテルペンがTHCと相互作用し、CB1受容体の活性化が増加する」と題された『Biochemical Pharmacology』誌に掲載されています。

<参考文献>
ノーマル(NORML)』編集部の投稿
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