はじめに
大麻(麻、ヘンプ、カンナビス)産業の成長は、近年、さらなる成長と拡大を見せています。
医療用大麻や嗜好大麻のみならず、サスティナブルな建築や衣類、燃料など、大麻の可能性に様々な市場が注目をしています。
欧米では、機能性、収益性、そして安全性とをしっかりと見極めた法制度も徐々に整ってきています。
もちろん欧米のみならず、アジアやこの日本にも確実に大麻への理解が広がり、現代大麻産業がまさに今、発展していると言えるでしょう。
これらは医学・法律・民間団体などの多大な努力の上に成り立っています。
そして、この発展に大きく貢献しているのが、今回取り上げる、国際カンナビスビジネス会議『ICBC』になります。
▶︎ 『ICBC』公式サイト
欧米では、認知度がかなり高いカンナビスイベント『ICBC』ですが、大麻ビジネスの歴史が浅い日本では『ICBC』をほぼ誰も知りません。
今回、私たちCBDライブラリーは『ICBC』から直接取材の招待をいただき、日本語初の情報ソースとしての記事を提供することとなりました。
今回の特集により『ICBC』の紹介をすると共に、国際的な大麻と社会の現状と、最新情報などもお伝えできればと思います。
それでは、欧州最高峰、国際カンナビスビジネス会議『ICBC』を「全貌」「会議」「展示会」の全3回に渡り、ご紹介できればと思います。
\卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ/
『ICBC』の概要
『ICBC』とは「International Cannabis Business Conference」の略で、B2B(ビジネスtoビジネス、事業者用)向けの格式高い国際カンナビスビジネス会議として、2014年以降、毎年欧州各地で行われている大麻イベントです。
会場の半分は、講演や会議、もう半分はB2Bイベントや展示会を同時に開催しています。
また、バーやカフェ、面会場所やメディアコーナーなど、様々な場所で関係づくりを促進させる空間を提供しています。
従来知られた大麻フェス、見本市、フェスティバルなどとはグレードが違い、研究発表や議論、ビジネス交流会、コネクションづくりを強く重視しています。
カジュアルなイメージが強い欧州の、さらには日本ではまだまだ偏見がある大麻イベントですが『ICBC』はフォーマルな平日イベントで、B2B用の来場者のほとんどがスーツを着用しています。
B2B用の大麻イベントはとても珍しいだけではなく『ICBC』はとても敷居が高いイベント。
参加者の選考や出店料や入場料もトップレベルです(入場料600€程度)。
ヨーロッパだけでなく、カナダ・アメリカ・オーストラリアなどの大麻産業の重要人物、ビジネスリーダーが集まります。
国際会議ですので、開催国に関わらず、コミュニケーションは英語がスタンダードのビジネスツールとして使われています。
大麻業界の国際経済フォーラム(ダボス会議)のような感じかもしれません。
会場の受付を済ませ、中へ入っていくと、左に会議、右に展示会が行われています。
展示会側ではトップクラスのブランドが、最新のアイデアやコンセプトを伝える製品を展示しています。
\卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ/
『ICBC』のテーマ
Learn:「世界的な大麻政策と市場の機会について学び合おう」
Growth:「『ICBC』で大麻産業のビジネスを拡大しよう」
Enjoy:「大麻業界の同業者との『ICBC』イベントのポジティブなエネルギーをシェアしよう」
Connect:「大麻分野における世界クラスのネットワーキングの機会を創ろう」
上記がテーマなだけに、昼夜構わず、数百名が大麻について真剣に話し、来場者や展示事業者の情熱がとても印象的です。
たとえば「大麻規制とTHC(テトラヒドロカンナビノール)成分」について会議では、朝9時からスーツ姿の大人たちが一生懸命語る姿などは、日本では「ダメ。ゼッタイ」の光景でしょう。
会議室外では、忙しそうにビジネスパートナーや友達の会話を、ワイン片手に渡り歩くビジネスマンであふれています。
ホテル会場の外でも、多くの女性ビジネスパーソンや中年男性の事業者たちの煙と会話にあふれている光景も印象的です。
そしてさらに、会議後は休憩を挟んで、夜からはテクノ・ヒップホップ・レゲエ音楽を中心に、社交時間を楽しんでもらうイベントが用意されています。
皆のポジティブで、底なしのエネルギーやネットワークを築こうという気持ちが感じられます。
\卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ/
開催場所
『ICBC』は、欧州を中心に3ヶ所に点在しています。
スロベニア『SLOVENIA SCIENCE & TECHNOLOGY』、スペイン『BARCELONA B2B』、そしてドイツの ICBCベルリンは『BERLIN B2B』と『BERLIN TALMAN GIFT』の2つのイベントに別れています。
今回訪問した『BERLIN B2B』は、4月16~17日の2日間で、ベルリンでも有名な『エストレル・ベルリン・ホテル』で開催されました。
▶︎ 『エストレル・ベルリン・ホテル』公式サイト
『BERLIN TALMAN GIFT』は、Global Investment Forum Talmanの略で、「B2B」よりもさらに、グローバル投資家とのハブフォーラムとして機能しています。
新興大麻分野のトップセクターや、企業リーダーたちが集まります。
これまで過去に『ICBC』は上記の3カ国以外での、米国・カナダ・スイスなどでの開催経験もあります。
今後、欧米を越えて『ICBC』の国際会議が開催されることになったら、世界が大麻というキーワードでますますつながっていくことでしょう。
\卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ/
業界における重要性
『ICBCベルリン』は、ヨーロッパで最も格式が高い大麻B2Bイベントとして、業界で著名な地位を占めています。
このイベントには80か国以上から国際的な大麻起業家、投資家、政策立案者、業界サービスプロバイダー、350を超えるスポンサーと出展者が参加していて、世界的な大麻業界および政策の専門家によって組織されています。
このように、ネットワークを拡大し、業界の最新の傾向などの情報交換やビジネス提携、産業自体の発展や理解を促進したいと考えている人にとって、重要なイベントなのです。
\卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ/