(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
「大麻(麻)の使用が、他の違法薬物の使用にはつながらない」というのが専門家の見解です
本研究は、全米50州とコロンビア特別区(ワシントンD.C.)のデータをまとめ、嗜好用大麻合法化の影響を初めて調査したものです。
大麻(麻)の合法化が『違法薬物の使用・アルコールの大量摂取・薬物および非薬物犯罪による逮捕(第一級犯罪)、薬物の過剰摂取による死亡・薬物依存症の治療のための入院』などの、薬物関連の有害事象に関与しているかどうか?の証拠を提供しています。
結論としては、嗜好用大麻合法化と有害現象の関連を示す証拠は、ほとんど見あたりませんでした」
大麻の使用が、よりハードなドラッグへの入口になるという『ゲートウェイ理論』が提唱されています。
本研究では、疑似実験の傾向スコアマッチング法を用いて、全米代表者を対象にこの仮説を検証し『ゲートウェイ理論』に関する文献を再考しました。
研究結果は、大麻の使用が違法薬物へのゲートウェイとなる確証がないことを示しました。
このため、大麻の禁止政策が違法薬物の使用を減らす可能性は低いです。
大麻はゲートウェイドラッグではないという科学的根拠がある。
しかし、それに基づかない政治的要因によって、ゲートウェイ理論がなくならないのです。
精神活性物質(薬物)を使用すると、より問題ある薬物に手を伸ばすことが多いという心理社会的な観察から『ゲートウェイ(ドラッグ)理論』が生まれ、しばしば薬物政策の制定に重要な役割を果たしてきました。
本論では「この仮説に基づいた薬物政策は、賢明な社会政策というより、特定の利害関係のために薬物使用の力学を不当に単純化させていることを指摘し、仮説は撤回するべきである」と提唱しています。
大麻の使用がハードドラッグに手を伸ばす引き金にはなりません。
<参考文献>
▶︎ 大麻ゲートウェイ効果の再考(2002年 Addiction:英文)
大麻が他の薬物使用の原因にはなりません。
よって、ゲートウェイ理論を否定します。
大麻の薬物作用が、他の薬物の使用に繋がるという決定的な証拠はありません。
違法薬物乱用者の多くは、飲酒や喫煙が入口でした
薬物を複数使用する人の大部分は、たばこや大麻の前に、飲酒を始めていました。
初めての飲酒が小学校6年生だった人は、中学3年生以降の人に比べて、生涯の違法薬物使用量が大幅に多く、摂取頻度も高いことが分かりました。
今回の結果によって、飲酒の開始時期が早いほど、将来的に違法薬物に手を伸ばす可能性が高いことを示唆しています。
大麻経験者の大半が他の違法薬物に手を伸ばすことはなく、中年期までに大麻の使用を辞めています
大麻使用者の大半は、他のハードドラッグには手を出しません。
薬物使用者数は、若年成人期の終わりに向かい減少傾向があります。
それは、飲酒や違法薬物にも当てはまります。
大麻においては、19歳頃にピークを迎えてから4~5年は安定し、その後減少します
合法的に大麻が手に入る地域では、たいていの成人の規制薬物の使用頻度が下がりました。大麻は「ゲートウェイ(入口)」というよりも、「出口薬」として作用しているといっても良いでしょう
大麻の代替効果と生物学的メカニズムに関する調査結果は、大麻が、オピオイド(鎮痛薬)による公衆衛生上の影響を軽減する見込みがあるとしています。
オピオイドに代わるものとして、大麻の医学的使用を支持する研究の増加は、政府・医療提供者および学術研究者が「オピオイド危機」における大麻の導入を検討するための裏付けになります
オピオイドを常用していた患者のうち、3/4分以上(76.7%)の方が、医療用大麻を始めてからオピオイド摂取量が下がりました。
これは、抗うつ薬(37.6%)や飲酒(42.0%)の摂取量を減らした患者よりも目立って多い比率でした(p < 0.0001)。
約2/3の患者が医療用大麻によって、抗不安薬(71.8%)・片頭痛薬(66.7%)・睡眠薬(65.2%)の使用を減らしました。
調査結果によると、処方薬の代用として大麻を使用している患者は全体の63%でした。
特に、オピオイド(30%)、ベンゾジアゼピン(向精神薬)(16%)、抗うつ薬(12%)の割合が多く確認されました。
また、飲酒(25%)、煙草(12%)、違法薬物(3%)の代わりに大麻を使用しているとの報告があります。
患者からの報告の結果は、“睡眠薬やオピオイドなどの代用としての大麻使用”の先行研究を裏付けるものであり、患者は医療用かどうか関係なく大麻を使用しています。
痛み、不安、抑うつなどの症状がある場合に特に当てはまります。
飲酒、違法薬物、処方薬のうち1つ以上に大麻を代用していると回答したのは87%でした。
処方薬は80.3%、飲酒に代用しているのは51.7%、違法薬物では32.6%でした。
この結果は、大麻の医学的使用が、飲酒や薬による害を軽減するとみなしていて、禁欲(禁酒)に基づく治療法に影響を与える可能性があります
臨床現場では、大麻使用とコカイン・アヘンへの強い欲求の減退が関連づけられています
この縦断研究では、違法薬物常習者が一定期間大麻を摂取し、その後のクラック(コカイン)の使用頻度の低下が確認されました。
コカイン使用障害が原因の罹患や死亡率が世界的に高く、有効な薬物療法がありません。
治療法としてのカンナビノイドの実験的研究が必要なのです。
試験期間中に、大麻の喫煙をした参加者は、治療群に関係なく治療を完了する傾向が見られました。
大麻にたよれば、治療中はヘロインやコカインの使用が低減すると予測していました。
我々の研究では、被験者のほとんどがコカインを辞められました。大麻の使用で渇望感が減り、行動に主観的かつ具体的な変化が生じて、依存症の改善に役立ったと報告しています。
『ノーマル(NORML)』編集部の投稿
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※記事はアメリカでの法律、
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