「『ブロードスペクトラム』って、何?」
「『ブロードスペクトラム』とそうじゃない商品は、どんな違いがあるの?」
という方のためにお届けします。
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『ブロードスペクトラム』を一言で言うと
CBD単独成分を精製したCBDオイルではなく、大麻(麻)に含まれる、THC以外の成分も含んだCBDオイルを指します。
英語で「広範囲」を意味します。
『ブロードスペクトラム』の概要
(大前提として『ブロードスペクトラム』は、海外でも明確ではなく、様々な解釈があり、CBD業界でも混乱している概念の1つです。ここでは、様々な解釈がある中で一般的でシンプルな説明をしますが、個人や各事業者によって、別の解釈があることを念頭に読み進めてください)。
『ブロードスペクトラム』は、CBDオイルを成分構成で分類した時の1タイプです。
まずはわかりやすく、全体像を比較表でまとめました。
成分構成 | 定義 | 相互作用(アントラージュ効果) |
フルスペクトラム | 大麻エキスの全成分 | ◎ |
ブロードスペクトラム | 大麻エキスの内、THC(テトラヒドロカンナビノール)を除いた成分 | ○ |
アイソレート | 大麻エキスの内、CBD単体を抽出 | × |
そもそも大麻には、最大の有用成分CBDの他に、THC、CBC、CBG、CBN、CBVといった100種類(諸説あります)以上ものカンナビノイド成分、さらにテルペンやフラボノイド、ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪酸など様々な成分がブレンドされた多成分エキスが含まれています。
この多成分エキスから、THC(日本では規制されている精神高揚成分)を取り除いたエキスを『ブロードスペクトラム』と呼んでいます。
『ブロードスペクトラム』『フルスペクトラム』『アイソレート』という、成分構成による分類は効果の有無を考慮する時、重要な意味を持ちます。
確かにCBDは単体成分(アイソレート)で摂取しても十分有用な成分です。
しかしチェコの大麻研究者、ルミール・ハヌス博士がイスラエルで行った臨床研究によれば、実は大麻に含まれた他の成分も含んだ多成分エキス『ブロードスペクトラム』『フルスペクトラム』で摂取した方が、相互作用による高い効果が出ることが明らかになっています。
以降も研究が重ねられ、1998年、イスラエルのメコーラム博士の論文でこの相互作用は「アントラージュ効果」と名付けられました。
つまり『ブロードスペクトラム』『フルスペクトラム』のCBDオイルは、アントラージュ効果が期待できる商品。
逆にCBD単体成分で精製されたCBDオイルは、いくら純度が高くてもアントラージュ効果がない商品ということになります。
ビタミンやミネラルをサプリメント単体で摂取すること(アイソレート)と、新鮮な野菜を丸ごと摂取すること(ブロードスペクトラム、フルスペクトラム)の違いをイメージしていただければ分かりやすいかと思います。
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日本で流通する『フルスペクトラム』CBDオイルは、違法なの?合法なの?
『ブロードスペクトラム』について説明したところで、今度は『フルスペクトラム』に話題を切り替えます。
大麻エキスの全成分が含まれたCBDオイルを『フルスペクトラム』と定義すると、ひとつ問題が発生すると思いませんか?
そう「フルスペクトラム=全成分」ならば、日本で規制されている精神高揚成分、THCも含むことを意味するからです。
「それって違法じゃないの?」となるわけです。
しかし実際は『フルスペクトラム』というラベルが貼ってあっても、THC非検出の商品が輸入・販売されており、違法とはなりません。
日本で正規に流通する『フルスペクトラム 』は事実上、『ブロードスペクトラム 』ということになります。
このわかりにくさの背景には『ブロードスペクトラム』という言葉が比較的、最近生まれた言葉であり、世界で統一した定義がないためです。
さらに今は『アイソレート』にテルペンを加えたタイプの商品も表れました。
これが、どの分類にあてはまるか、誰も明確な回答を持ち合わせていません。
ますます『ブロードスペクトラム』『フルスペクトラム』『アイソレート』の分類でおさまらなくなってきています。
商品を選ぶ側にとって迷う要因になりますが、商品が急速に進化していることの裏返し。
決して『ブロードスペクトラム』の商品を『フルスペクトラム 』と偽っているわけではないのです。
おそらく近い未来、行政や業界団体により、規格基準が定められるはず。
もし購入する際、気になれば、下記いずれかの質問をお店に聞いてみてください。
成分構成がラベルに書いていない場合 | 『フルスペクトラム』『ブロードスペクトラム』『アイソレート』のどれか?聞いてみる |
『フルスペクトラム』と書いてある場合 | 『フルスペクトラム』 の定義を聞いてみる |
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『ブロードスペクトラム』CBDオイルの効果
アントラージュ効果が期待でき、CBD単体成分のCBDオイルに比べると、体感が変わるという方は多いです。
THCも含まれておらず、その点でも安心です。
日本では、健康サプリとしての流通にとどまり、元々が健康体の方の中には「効果があるのか分からない」という声も稀にあります。
しかし継続していく内に「寝つきが良くなった」「起きた時、スッキリ感がある」「リラックス感がある」と実感していく方は多いです。
さらに海外に目を向ければ、THC規制がある国(州)に住む方や、THCに慎重な姿勢を取る方から特に支持されています。
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『ブロードスペクトラム』CBDオイルの課題
『フルスペクトラム(アントラージュ効果)』と『アイソレート(安全性)』の両方の利点を持った『ブロードスペクトラム』CBDオイルですが、4つの課題があります。
商品と研究例が少ない
前述した通り『ブロードスペクトラム』は、比較的、最近生まれた言葉であり、世界で統一した定義がありません。
研究例が少ない点も指摘されており、発展途上の商品タイプと言えます。
価格の高さ
『ブロードスペクトラム』のCBDオイルは、抽出が難しい分、価格的にも高いです。
CBD単体のCBDオイルで十分な効果を体感できる方にとっては、手軽に利用しづらい商品かもしれません。
独特の風味
植物そのものに近い多成分エキスである分、独特の風味が特徴です。
各メーカーの企業努力により、最近ではフレーバーで味付けされた商品も発売されていますが、苦味を感じるという方もおります。
再現性の確保
『ブロードスペクトラム』のCBDオイルは、アントラージュ効果があり、体感が得られやすい反面、様々な成分を含むことから、どの成分がどれだけ影響を与えたか?の検証や品質管理の設定が難しいです。
大麻の品種や生育環境、利用者の状況(年齢やコンディション)によっても体感が変わるため、再現性を厳密に保つことも課題となっています。
この点、西洋医学の医薬品は、用途別に薬の成分が標準化されており、臨床研究も相対的にシンプルと言えます。
ちなみに、よく「同じCBDオイルでも、毎回、オイルの色が違う」といった声がよく聞かれますが、多成分エキスの特性上、自然な差異であり、品質に大きな影響はないので、ご安心ください。
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