はじめに

『CBDライブラリー』は、ついにチェコの『カンナフェス(Cannafest)』、ドイツの『メリージェーン(Maryjane)』を経て、ヨーロッパ三大大麻展示会の最後の砦、スペインの『スパンナビス(Spannabis)』から、メディア取材のお誘いをいただきました。
▶︎ 『スパンナビス』公式サイト
『スパンナビス』と言えば、ヨーロッパでは最も人気がある大麻展示会として知られていますが、日本ではまったく知られていない現状です。
そこで今回も、展示会やフェスティバルの紹介や、今年のトレンドをお届けしながら、私たち日本の大麻(麻)リテラシーの向上につながればと思います。

ほとんどの大麻関連のイベントは、「展示会」と「フェスティバル」という、2つの側面があります。
ですので「B2B編(ビジネス to ビジネス)」と、「B2C編(ビジネス to コンシューマー)」の2つの記事に分けて、『スパンナビス』の全体をお伝えしていこうと思います。
『スパンナビス』概要

| イベント名称 | 『スパンナビス2025』 |
| 公式URL | https://spannabis.es/bcn/en/home/ |
| 開催期間 | 2025年3月14日~16日 |
| 入場料 | 1日券:25ユーロ、3日券:55ユーロ |
ヨーロッパ最大の大麻展示会、第21回となる『スパンナビス』には、世界50か国以上から数万人の来場者が訪れると言われます。
展示会では24,000㎡の敷地に、300を超える出展者が世界中から集結。
最新の大麻関連の製品、現在の市場のトレンドを創るような情報、サービス、ネットワークにあふれており、すべての可能性が凝縮された3日間があります。


フェスティバルとしては、昼夜を問わない音楽イベント、ドリンクとフードを片手に、もう片手には大麻を堂々と楽しむ数万人の姿がそこにあります。

その他、会期中には、大麻関連の国際会議、カンナビスカップの授賞式『スパンナビスチャンピオンズカップ』などが同時に行われています。

▶︎ 『スパンナビスチャンピオンズカップ』公式サイト
『スパンナビスチャンピオンズカップ』で受賞した品種の乾燥大麻は、すぐに提携しているカンナビス・ソーシャル・クラブに配布され、クラブのメンバーが今年の受賞品種を品評できるシステムもあります。

サポート関連イベントとして、同じ会場では『国際大麻ビジネス会議 (ICBC)』が行われています。

医療大麻

個人的な意見ですが、今年の需要とトレンドキーワードは「医療大麻」だと思います。
数ヶ月単位で、政府の大麻規制や法は常に変化していますが、大きな流れで見ると合法化の道へ向かっている大麻の存在は、ジョイント、ボンゴやベイプなどの販路拡大にも、医療大麻とのつながりを感じさせます。

写真を撮ることを少しためらいましたが、事実、身体に痛みや不具合を持つビジターが多いことも大麻展示会の特徴です。
多く大麻ユーザーは自分で栽培することから、まずは種の購入、コレクションは欠かせません。

そして、室内栽培であれば、土や水と栄養剤の関係など多種多様で深い知識と経験が必要になってきます。

室内用のグロウテント、レジンをつくるプレス機など、様々な見たことがないものもあふれています。
アマチュアやセミプロ用の栽培に必要なものは本当に数が多く、時間と愛がないと続かないことでしょう。

バルセロナ最後の煙祭
今年は、スペインでも最も人気の都市、バルセロナでは最後の『スパンナビス』となり、2026年からはスペインの最北端の街、ビルバオに移転することを発表しました。
理由は、バルセロナの『フェラ・デ・コルネリャ』会場の修復工事、バルセロナの施設ではキャパオーバーの来場者、スペインの他の都市の活性化のためなど、会場ではこの話題で皆が騒ついています。
来年以降は、『スパンナビスビルバオ』が『ビルバオ展示センター(BEC)』で開催されます。
▶︎ 『スパンナビスビルバオ』公式サイト

会場の中も外もジョイントとTHC
会期初日は雨だったこともあるのか、展示会場内さえも大麻、大麻、大麻、、煙がモクモクです。

二日目、三日目は週末ということもあり、さらに昼夜問わず、人混みの中で皆が”チル” や ”ハイ”になっており、副流煙だけでも完全に”ブリって”しまうスパンナビスらしい光景があふれています。
やはり今年のスパンナビスも、「THCとジョイント系」のプロダクトがダントツの需要があるということでしょう。

誰もが疑問に思う「会場でTHCを購入できるのか?」ということについてですが、答えは「ダメ」です。
オフィシャルでは、THCが0.2%以上の大麻関連の販売は禁止されています。

しかしながら、グレーゾーンが極めてフレキシブルなのがヨーロッパ。
”タイミング”があれば購入可能(当メディアは一切推奨していません)かもしれませんし、スペイン中にあるカンナビス・ソーシャル・クラブに行き、条件を満たせば購入することができます。

また、スパンナビス会場には地元の皆が、自分の栽培した乾燥大麻を普通に所持しており、少し話して仲良くなれば、皆自分が育てたブツを回してくるのが現状となっています。(当メディアは一切推奨していません)

そういった意味でも、ベイプリキッドやレジンなどの加工大麻ではなく、最も手間がかからない、乾燥大麻=ジョイント派が多いのかもしれません。
もちろん、「巻いて吸う」方が味も効果も一番、という方が多くいることも挙げられます。
ともあれ、欧州では、大麻利権をどこかの機関や団体が牛耳ることも、洗脳的社会的偏見もかなり少なく、みんな楽しく平和に「大麻の民主化」が実行されているのです。
フェスティバル

祭りの醍醐味は友達と楽しむこと、新しい仲間ができること、食事、音楽などの自分のカルチャーを大麻と共にを楽しむこと、これに尽きるのではないでしょうか。
このフェスティバルとビジネスのバランスがとても良いのも大麻関連イベントの良いところだと思っています。

ところで、私たち取材班は、毎年いくつもの大麻関連イベントを視察していますが、会場には日本人はおろか、アジア人さえほとんど見ません。

それは、まだまだ日本にはこのような文化や情報がないこと、そして何より日本では非合法、犯罪であるからでしかありません。
今や外国の情報も、大麻の現実も、こういったメディアを通して実際の生リアルを簡単に知れる時代です。
当メディアは一切大麻の吸引や摂取を推奨していませんが、大麻とその周辺の文化の豊かさと事実をお伝えできるメディアであれればと思っています。

このような楽しい空間にはなっていますが、やはりそこは向精神作用をきたす大麻、アルコール、人の私利私欲がある外国です。

みなさん、自己管理と自己責任がワールドスタンダードですので、節度を持って楽しんでください。

それでは、これにてバルセロナの『スパンナビス』のB2C編の紹介を終わります。ぜひ来年度も『スパンナビスビルバオ』を期待しましょう。
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