【丸ごと解説】シード(種)とは?

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

大麻(麻)の種は、雌株が受粉することによってできる、外皮に守られた胚です。

発芽した時点、あるいは根が種を突き破った時点で、土に植えて育てることができます。

大麻の種子には、レギュラー・フェミナイズド(雌性化)・オートフラワー(自動開花)などの種類があります。

家庭で大麻を栽培する人は、花をつける雌株だけを栽培するために、フェミナイズド・シードを選ぶことが多いです。


▲ 写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス

嗜好用大麻(麻)の種について

大麻は、他の被子植物(花を咲かせる植物)と同じく、成長と繁殖に必要なすべての遺伝情報を含む種をつくります。

種が植えられると、この遺伝物質が翻訳されて、成熟した大麻草の持つユニークな性質が決まります。

そして、効果や香りなど、望ましい状態を持つ株を選び、何世代にもわたって交配を重ねることにより、その状態を遺伝的に安定させることができます

そして最終的に、栽培品種または株の樹立に至ります。

大麻の種の構造

大麻の種の大きさはコショウの実くらいで、両端が尖った卵形をしています。

先端から縦方向に走る隆起が片側にあり、発芽時には、この隆起部が開きます。

その反対側は丸みを帯びています。

種本体は茶色ですが、未熟な種や、未受精の種は白みがかっていることがあり、通常、サイズが小さいです。

▲画像:ウィードマップス

大麻の種には斑点や縞模様があります。

一般的には薄茶色の斑点が多いですが、赤や黄色の斑点が出る品種もあります。

大麻草の胚は種の中に入っており、最終的に葉・根・茎に分化するすべての細胞を含んでいます。

生殖器官の中にある胚は「果皮」と呼ばれる外皮に守られています。

胚の重要な構成要素は、子葉(最初に出てくる葉)および、一次根(最初に出てくる根)になる幼根です。

種が発芽して成長すると、根の先端に根冠と呼ばれる特殊な構造ができ、成長する根の先端部を保護します。

種なし大麻(麻)

現在、一般的に流通している大麻には種が含まれていません。

このような栽培方法が普及したのは、生物学的な基本コンセプトに基づいています。

大麻は雌雄異株の植物で、人間と同じように雄と雌が別々に存在しています。

雄株が存在するところで雌株が成熟すると、雄株の花粉を雌株が受粉し、花期の終わりに雌株の苞に種ができます。

屋外栽培の大量生産品でも、種なしの大麻は一般的です。

しかし少し前までは、そうではありませんでした。

20世紀の半ば頃、雌雄同体の特徴を示す雄株をすぐに摘み取ることにより、未受精の雌株だけを収穫できることが、大麻栽培業者により発見されました。

未授精の雌株はTHC(テトラヒドロカンナビノール)の含有量が高く、種をつけません。

喫煙時にバッズから種を取り除く必要がないのです。

それ以来、この種のない大麻は、スペイン語で「種なし」を意味する「シンセミア(sinsemilla)」と呼ばれるようになりました。

大麻の種ができるまで

大麻の種が形成される過程は、まず、雄株の花粉粒から始まります。

この花粉粒から花粉管が成長し、雄の生殖細胞がつくられ、花粉として散布されます。

花粉が雌株の胚珠に移動すると、雌しべが落ちて種の形成が始まります。

そして、胚珠を含む苞の中で、種が形成されます。

レギュラー・フェミナイズド・オートフラワーの種の違いは?

1982年、インドの大麻農家がフェミナイズド・シード(雌性化種子)を開発し、大麻の植物学に大きな進歩をもたらしました。

フェミナイズドとレギュラーの主な違いは、フェミナイズド・シードは、雌株のみが育つように設計されているのに対し、レギュラー・シードは、雌雄いずれに育つか予測できない、という点です。

これは栽培する上で重要なことで、喫煙可能な花は雌株によってのみ作られます。

また、雄株が近くの雌株を受粉させて、種だらけの花を咲かせてしまうと、せっかくの収穫が台無しになってしまうこともあります。

オランダの種苗会社が普及させ、販売しているフェミナイズド・シードは、99%以上の確率で雌株が育ちます。

フェミナイズド・シードを使用する場合であっても、雄株が発芽していないかどうか?を確認する必要があります。

あらゆる種類の大麻から、フェミナイズド・シードをつくることが可能です。

大麻の種子を雌性化させるには、化学的なエチレン阻害法とロデリゼーションの、2種類の方法があります。

1つ目の方法は、化学薬品(コロイダルシルバー、ジベレリン酸など)を塗布して、雌花を咲かせる植物ホルモン「エチレン」の生産を抑制するものです。

ロデリゼーションはあまり使われない手法で、植物の自己防衛機能を利用したものです。

受粉していない大麻の雌株は、花が完全に成熟していても、場合によっては、花粉嚢を成長させて自家受精で繁殖することができます。

いずれの場合も、花粉を集めて他の雌株の受精に用います。

Y染色体がないため、成熟した花からできる種は、雌になります。


▲ 写真:Shutterstock

フェミナイズド・シードに加えて、多くの大麻生産者が使用しているのが、オートフラワー(自動開花)・シードです。

通常、開花プロセスは日々の光量の変化によって誘発されますが、オートフラワー・シードは、光量を変化させなくても開花するよう、念入りにつくられています。

オートフラワー・シードは光をあまり必要とせず、栽培が簡単なので、栽培期間が短い場所や、屋内での栽培に適しています。

嗜好用大麻(麻)の種を買うことは違法ですか?

嗜好用大麻の種を買うことは、法的には少しグレーな部分がありす。

厳密には、嗜好用大麻の種は大麻商品なので、大麻が違法な地域に住んでいる場合は、種の購入も違法となります。

しかし、嗜好用大麻がまだ合法ではない地域に住んでいる人の中には、マリファナシードバンクから嗜好用大麻の種を「お土産」として購入する人もいます。

いずれにしても、住んでいる地域で大麻が違法とされる場合、嗜好用大麻の種の購入には、ある程度のリスクが伴います。

一方で、大麻が合法な州、特に自家栽培が認められている州に住んでいる場合は、嗜好用大麻の種を合法的に購入することができるはずです。

嗜好用大麻(麻)の種はどこで販売していますか?

嗜好用大麻の種を購入するには、いくつかの方法があります。

ヨーロッパの多くの国では、大麻の種は実店舗で合法的に販売されており、オンラインでもよく取引されています。

北米では、大麻の合法化が進むにつれて、種を扱う小売店が増えてきています。

市場で最も人気があるのはフェミナイズド・シードです。

業者を通じて、雌性化されたあらゆる種類の大麻品種の雌雄混合種子を入手できる可能性があります。

また、バッズをグラインダーにかけて粉砕する前に、丁寧にふるいにかけることで、粉砕前のバッグシード(bagseed、大麻のバッズの中に含まれる種のこと)を見つけ出すこともできます。

専門業者が販売する種は、高品質な遺伝的特性と、高い発芽率を保証します。

趣味で栽培している人にとって、バッグシードは特定の大麻品種を安価に入手できる方法です。

ディスペンサリー(大麻販売店)で大麻の種を買えますか?

大麻が合法で、自家栽培が認められている国や州に住んでいれば、ほとんどの合法的なディスペンサリー(大麻販売店)で嗜好用大麻の種を購入することができるはずです。

しかし、自家栽培が認められていない地域では、購入できないかもしれません。

一番良い方法は、地元の法律を確認し、地元のディスペンサリーのバドテンダーに尋ねることです。

嗜好用大麻の種の値段は?

嗜好用大麻の種は、通常一袋に10粒ほど入っており、安いもので40ドル程度、高いもので400ドルや500ドルほどで販売されています。

種の価格は、以下のような様々な条件によって決まります。

  • 遺伝的品質
  • 種の生産者の評判
  • その品種がどれだけ希少価値があるか?または効力が高いか?
  • レギュラー・フェミナイズド、またはオートフラワーのいずれの種類か。フェミナイズドやオートフラワーは、作成に多くの品種改良が必要なため、価格が高くなる傾向があります。

どのくらいの数の種を買えばいいですか?

個人で楽しむ程度の栽培であれば、1回の購入につき1〜2パックを買うくらいで十分でしょう。

市販されている嗜好用大麻の種は一袋10粒程度のパッケージになっていることが多いです。

もし数粒失敗したとしても、10〜20粒あれば十分な収穫が得られるはずです。

これは小規模な自家栽培の基準であり、大規模栽培を行う場合は、それに応じて量を増やす必要があります。

種の保存方法

種業者は長期保存のために種子を真空パックしたり、冷凍したりすることがあります。

オランダのヘッドショップで市販されている種子は、小さなプラスチック製の瓶入りで、室温で低湿度(6~12%)で販売されています。

種の保存には、湿度と光が大敵です。

それ以外は、どんなに無造作な状態で保管しても、種は2年間は生存可能です。

床に落ちていたり、引き出しの底に落ちていたりした大麻の種が、元気な苗に育つことも知られています。

大麻の種を発芽させるには

発芽とは、新しい大麻草の成長を始めるプロセスで、種が水と光にさらされることで開始します。

種は休眠状態を脱し、蓄えられたエネルギーをもとに代謝プロセスを再開し、殻を繊細に破って最初の根を伸ばします。

この根は、培地をつかむまで伸び、その後、2枚の小さな胚葉(子葉)が種子の殻から引き抜くように開きます。

子葉は、発芽前の種の中にあるもので「本葉」とはみなされません。

子葉は約1cmになるまで成長し、子葉の下の茎の長さが約5cmになると、上部から別の本葉が生え、本葉と子葉の間の茎が伸びていきます。


▲ 写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス

一般的に、大麻草は丈夫な植物であり、様々な環境で生育することができます。

しかし、確実に発芽させるためには、いくつかの手順を踏む必要があります。

湿らせたペーパータオルをビニール袋に入れておくという「手っ取り早い」方法もあります。

最初に根が出たら、ペーパータオルに根が付着する前に、慎重に土に移さなければなりません。

もっと本格的な方法としては、ピートペレットの中で大麻の種を発芽させる方法があります。

ピートペレットに入れた土の表面近くに種を植え、苗がペレットに定着したら、そのまま鉢に移します。

ピートを包んでいる柔らかい布を突き破って根が伸びてくるので、その時にペレットごと土に植えることができます。

いずれの方法であっても、温度は華氏70〜90℃(21〜32℃)、理想的には華氏78℃(約26℃)に保ち、湿度を保つために苗にカバーをかけておきます。

苗や幼い挿し木には、光合成を活性させる青色のスペクトルを多く含む光線が必要です。

ただし、苗の高さが5インチ(約13cm)になるまでは一般的な蛍光灯の光で十分です。

<参考文献>
ウィードマップス(weedmaps)』ニコラス・ゴンザレス・ポデスタによるレビュー(2021年7月13日)
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