【丸ごと解説】トリコームとは?

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

大麻(麻)のトリコームは、バッズ(花)の表面にある付着物です。

カンナビノイドやテルペンを生成し、蓄積します。

トリコームはすべての植物に存在しますが、大麻では主に花・つぼみ・葉に見られます。

大麻を覆う小さな毛(腺毛)で、白い結晶のような見た目と、光沢とベタベタした感触は、多くの方におなじみでしょう。

トリコームは何でできているの?

トリコームには、毛・腺毛・芽鱗(がりん)・乳頭などがあります。

大麻などの植物のほかに、藻類や地衣類の付属物にも生えています。

トリコームと根毛の違いは?

「トリコーム」はギリシャ語で「髪の毛」を表す言葉ですが、植物の場合、少し意味合いが変わります。

植物の色々な部分を覆い、様々な役割をします。

「根毛」は二次・三次根で、細い毛状の根です。

周囲の土壌や培地から、水分や栄養分を取り込みます。

「トリコーム」は、植物の地上部分に存在します。

主に、芽やシュガーリーフ(バッズから出る白く小さい葉)に見られます。

テルペンやカンナビノイドを分泌し、害虫や病気を防ぐ役割を果たしています。

小さな球根状のトリコームは、小昆虫を捕らえて閉じ込めたりもできます。

テルペンは、植物の表層の湿度を保ち、乾燥を防ぎます。

トリコームの種類:腺性トリコームと非腺性トリコーム

トリコームには、腺性トリコームと非腺性トリコームがあります。

腺性トリコームだけが、カンナビノイドを生成します。

非腺性トリコームは鍾乳体と呼ばれ、主に小昆虫を突き刺したりして植物を守ります。

腺性トリコームは、さらに以下3つのカテゴリーに分類されます。

球根状トリコーム

球根状トリコームは、小さい球状で植物の表面に点在しています。

顕微鏡を使わないと確認できません。

カンナビノイドを生成するかはまだ不明です。

大麻草に水晶のような光沢と、バッズに粘着性を持たせています。

植物の表面にまんべんなく分布しています。

頭状無柄トリコーム

頭状無柄トリコームも、顕微鏡でしか見られません。

球根状トリコームよりも豊富に存在しています。

頭部は大きく、キノコのような形をしています。

また、基部にはカンナビノイドやテルペンの生合成を行う分泌細胞があります。

主にシュガーリーフやファンリーフ(扇状葉)の裏側に見られるトリコームです。

頭状有柄トリコーム

キノコのような形をしており、頭部は大きな球状です。

基部(根っこに近い部分)には分泌細胞があります。

栄養分は柄を通ってトリコームの頭部に送られます。

形成段階の頭状有柄トリコームは、頭状無柄トリコームとそっくりです。

大麻の中では最も大きく、最も豊富に存在するため、肉眼で確認できます。

主にバッズの表面に見られ、ファンリーフやシュガーリーフにはほとんどありません。

トリコームはどの段階でできるの?

トリコームは、順調に育った場合、開花期の早い段階で現れます。

トリコームの頭部は、老化するにつれ、透明から不透明、乳白色、そして琥珀色になります。

琥珀色になると、大麻の効力がピークを過ぎたと考えられます。

この特徴により、収穫時期が見極められ、多くの生産者(栽培者)はトリコームの状態に細心の注意を払うのです。

乳白色になった時点で芽を収穫するようにしています。

バッズをコンセントレート(濃縮物)にする

大麻のコンセントレート(濃縮物)は、医療大麻の患者や、THC(テトラヒドロカンナビノール)が高配合された娯楽用商品を求める消費者からも人気があります。

現在、大麻市場で最も注目を集めています。

カンナビノイドの含有量は、トリコームの豊富なほど多くなります。

そのため、生産者は、優れた遺伝子を持ち、トリコームが豊富にある上、乳白色の樹脂でびっしり覆われた大きなバッズがとれるよう、栽培する傾向にあります。

このようなバッズは、強力なコンセントレートづくりに適しています。

コンセントレートは、大麻のトリコームから化合物を抽出したものです。

抽出技術としては、主に「物理的分離」と「化学抽出法」があります。

物理的分離は、機械的分離とも呼ばれます。

振ったり押したりして、大麻草からトリコームを壊して分離させます。

果樹を揺らして熟した果実を取り出すようなイメージです。

ドライシフト、キーフ、バブルハッシュなどがあります。

固まった大麻を、スクリーン(網)を使って振りますが、段階的により細かい網を使用して、トリコーム以外のものが製品に入らないようにします。

化学抽出法は、溶剤抽出法としても知られています。

化学溶剤を用いてトリコームを溶解し、大麻草から分離させます。

トリコームを取り除く最も効率的な方法です。

コンセントレート製造者に好まれています。

<参考文献>
ウィードマップス(weedmaps)』編集部によるレビュー(2020年7月23日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、研究に基づいて作成されています。記載されている内容について日本国内での適法性や、記載されている内容の正確性は当社は保証しません。
※本記事を転載、または引用をされる場合は、情報元としてサイト名(CBD Library)と当URLの掲載をお願いいたします。

日本最大級の品揃え。CBDオイル専門の通販セレクトショップ