【丸ごと解説】トリムとは?

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

トリムとは、収穫後、大麻(麻)のバッズ(花)から余計な葉を取り除く作業のことです。

マニキュアと呼ばれることもあります。

CBDの原料、大麻(麻)のトリミング
▲ 写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス

トリムウィードとは何?

トリムウィードとは、葉を取り除いた大麻のことです。

適切に刈り込めば、大麻の品質と見栄えがよくなります。

取り除いた葉を吸っても大丈夫?

取り除いた葉を喫煙すると、喉や肺を刺激したり、頭痛の原因になったりするので一般的には避けられています。

また、刈り取った葉には、バッズのような大麻特有の効果がありません。

トリミングのポイント

バッズに近い葉は別名「シュガーリーフ」と呼ばれ、トリコーム(毛状突起)が付着している場合があります。

正しく処理すれば、シュガーリーフは濃縮液などの原料として利用できます。

これらの葉は、質量的にはTHC含有量が少ないかもしれません。

しかし、物理的または化学的な抽出技術により、濃縮された活性樹脂を利用してエディブル(食べるタイプ)商品・抽出物、または濃縮物を作成することができます。

CBDの原料、大麻(麻)のバッズ(花)

▲ 写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス

何千年も前から、ハシシ(大麻樹脂)は、大麻の葉をふるいにかけて物理的に撹拌し、トリコームのみを選別する方法でつくられてきました。

現代では、ブタンや液体二酸化炭素(コーヒーのカフェイン除去に使われるものと同じ)などの溶媒を使って化学的に抽出することで、ブタンハッシュオイル(BHO)やCO2オイルを作ることができます。

トリムを使った濃縮液は「トリムラン(trim-run)」と呼ばれています。

トリミングの種類

トリミングには、大きく分けて「ウェット」と「ドライ」の2つのアプローチがあります。

ドライトリミングでは、一定期間、枝を完全に乾かせた後にトリミングを行います。

一方、ウェットトリミングでは、収穫後すぐにトリミングを行います。

もちろん、どちらの手法にもメリットとデメリットがあります。

ウェットトリミングは、バッズに近いシュガーリーフがまっすぐに突き出ているので、早くて簡単です。

ドライトリミングの場合、シュガーリーフがバッズに巻き付き、作業の難易度が上がります。

ウェットトリミングの欠点は、大麻の硬化が早く、クロロフィルの含有量が多いため、草のような味がしてしまうことです。

一方、ドライトリミングでは、バッズが均一に乾燥してゆっくりと硬化するため、草のような風味が出る可能性は低くなります。

クロロフィルの減少は、乾燥期間中に植物の代謝プロセス(クロロフィルやデンプンの生成など)が低下することに起因します。

ドライトリミングの欠点は、乾燥したバッズを傷つけたり樹脂を含んだトリコームを除去せずに、葉や茎を丁寧に取り除く必要があることです。

また、どちらの方法でもカビが発生する危険性があります。

湿度を厳密に管理する必要があるため、ドライトリミングの方がカビ発生のリスクが高くなります。

トリミングの方法

ウェットトリミング、ドライトリミングいずれも、バッズから不要な葉を取り除く行為は、手作業・機械のどちらでも行うことができます。

手作業の場合、清潔で鋭利なハサミや裁断機を使用し、完成品への影響を気づかいながら慎重に作業を行う必要があります。

手作業で行われる大麻の刈り取りは生産者の腕の見せ所。

バッズの可能性を最大限に引き出せるように行われます。

トリコームのついた葉や茎を取り除き、膨らんだ苞(蕾を包むように葉が変形した部分)を露出させます。

作業者は、作業中にこぼれるトリコームを集めるために、作業台を注意深くセットします。

トリミングの際に使用するラテックス製の手袋は、手袋の指先に付着した残留大麻樹脂を回収するために、作業後も取っておくことが多いです。

刈り込みは、細かいスクリーンの上で行い、下にあるキーフと呼ばれるものを集めることもできます。

使用後のハサミは、カミソリで削って残った大麻樹脂を回収します。

機械による刈り込みは、このプロセスから人の手間を省きます。

自動刈込装置は、バッズの周りにある余分な葉を除去するために使用されます。

ウェットトリミング、ドライトリミングと同じように、機械や手作業でのトリミングにも長所と短所があります。

手作業の方が精度が高く、トリコームが意図せずに除去されるのを防ぐことができ、雇用創出にもつながります。

しかし、コストと時間がかかります。

機械によるトリミングは、迅速で人件費の削減につながります。

一方で精度が低く、トリコームまで除いたり、葉や茎などの不要物が残る可能性があります。

ほとんどの機械式トリミング装置はウェットトリミングにしか対応していませんが、一部ドライトリミングにも対応しているものもあります。

ハンドトリムの方法

手作業の場合、まず最初に幹についたバッズを刈り取ります。

この作業は 「バッキング 」と呼ばれます。

バッズを取り除いたら、次はファンリーフ(大きい葉)を取り除きます。

ファンリーフを取り除くと、バッズをさらに手入れする準備が整います。

この段階では、好みの形にトリミングし、ファンリーフの残りの小さな枝を取り除きます。

これらを完了すると、次のバッズにとりかかります。

乾燥している大麻は、病原菌やカビが発生しやすくなります。

トリミングに使うハサミは、収穫のたびによく消毒することが欠かせません。

カビの発生を抑えるためには、相対湿度を注意深く観察し、50%に保つ必要があります。湿度が高いと水滴が溜まり、カビが発生しやすくなります。

また、湿度が50%以下になると乾燥が進みすぎてしまい、喫煙時に燃焼が不安定になり味を損なう製品になります。

また、乾燥中にアンモニア臭がする場合は、空気の流れが悪いために嫌気性のバクテリアが発生している可能性があります。

風通しの良い部屋にすることで、嫌気性菌の発生を防ぐことができます。

トリミングは、大麻の栽培と最終製品の間をつなぐ重要な役割を果たします。

トリミングされた葉は、ブタンハッシュオイル・CO2オイル・蒸留液などの抽出製品を製造するための原料となり、間接的に消費者の手に渡ります。

<参考文献>
ウィードマップス(weedmaps)』編集部によるレビュー(2021年7月14日)
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