大麻の歴史にその名を残す女性5人

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

大麻(麻)活動は、現代特有の関心事と思われるかもしれません。

しかし実は、その歴史は長く、興味をかき立てるものがあります。

古代エジプトのファラオに始まり、アメリカの著名な社会科学者に至るまで、今回取り上げる5人は、時代に先駆けた女性の大麻活動家です。

書籍が重なっている画像
▲ 大麻活動は現代特有の関心事のように思われるかもしれませんが、実は、その歴史は長く、興味をかき立てるものがあります。(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

古代世界

古代エジプトにおける、ハトシェプストと大麻

2006年に『The Smithsonian magazine』誌に掲載された記事によると、ハトシェプストは紀元前1400年代を生きた、エジプト史上数少ない女性ファラオ(王)として注目されています。

月経痛への対処に、大麻(麻)を使用したと伝えられています。

しかし当時、疼痛緩和の目的で大麻を使用した女性はハトシェプストだけではなかったと推測されます。

古代エジプトの薬草医学書『エーベルス・パピルス』には、生理痛の治療だけでなく、出産時の苦痛を和らげるために大麻を使用したと記されています。

大麻を蜂蜜と混ぜて膣に挿入し、月経痛を緩和したとの記述があるのです。

中世

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンと漢方薬(生薬)としての大麻

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、中世を生きたドイツ人修道女です。

おそらく、5人の中で最も大麻活動家らしくない人物でしょう。

後にカトリック教会の聖人となったフォン・ビンゲンは、医学について多くのことを語っています。

当時、女性は学問についての沈黙が求められていた時代でした。

イーサン・B・ルッソは、2013年に出版した『Cannabis and Cannabinoids: Pharmacology, Toxicology, and Therapeutic Potential(大麻とカンナビノイド)』で「フォン・ビンゲンは生薬に特に関心を持ち、健康ガイド『Physica(和訳本:聖ヒルデガルトの医学と自然学)』の中で、”大麻はさまざまな治療に使える”と書いています」と述べています。

ルッソは、傷を癒すために麻布を当てたり、頭痛などの疼痛の緩和のために大麻を食べるというフォン・ビンゲンの推奨を引用しています。

フォン・ビンゲンは、12世紀当時のドイツでその療法を書き留めました。

彼女の大麻に対する見解が正確だったことが、現代の科学的研究で示されました。

ヘンプ(産業用大麻)由来のCBDオイルは、不安・炎症・てんかんなど、様々な疾患への治療用途に有望です。

CBDオイル

▲ CBDオイルは、さまざまな疾患への治療効果が期待されています(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

フォン・ビンゲンは、大麻に神秘的な解釈を加えました。

植物が、健康的でバランスの取れた生活の一端を担うことを明らかにしました。

彼女は、先進的な教材『Causes and Cures(和訳本:聖ヒルデガルトの病因と治療)』の中で「魂はすべてにおいて中庸を好みます。そのため、すべてにおいて適切なバランスを保ちましょう」と記しています。

19世紀

保守的な時代のヴィクトリア女王と大麻

19世紀のヴィクトリア朝は、イギリス史上最も社会的制約の多い時代でした。

この保守主義の中心者ヴィクトリア女王は、当時は非常に進歩的だった大麻を使用していた可能性があります。

複数の資料によると、ヴィクトリア女王は月経痛の緩和のために、医師から大麻を処方されていたようです。

ノースウェスタン大学の薬理学教授リチャード・J・ミラーは、2013年の著書『Drugged: The Science and Culture behind Psychotropic Drugs』で、「ヴィクトリア女王でさえ、大麻のティンクチャ―を処方されていました。彼女は、とても楽しんでいたのではないかと考えられています」と書かれています。

ヴィクトリア女王の大麻使用については他の資料でも議論されています。

Webサイト『The History Press』で紹介された記事では、彼女の進歩的な側面が記されています。

この記事は、クロロホルムを実験した最初の一人であると示しました。

1853年、末っ子のレオポルドの出産の際に痛みを和らげるために使用したといいます。

彼女の主治医であるジョン・スノー博士は、ヴィクトリア女王がクロロホルムを “落ち着き、静かで、計り知れないほど楽しい”と述べたと記録しています。

ルイザ・メイ・オルコットと文学における大麻

ルイザ・メイ・オルコットは、1868年にベストセラー小説『リトル・ウーマン』を書いたことで有名なアメリカの作家です。

あまり知られていませんが、登場人物がハシシ(大麻濃縮物)を試す『危険な遊び』という作品もあります。

オルコットは、2007年に文庫版で再発売されたこの物語の中で、ハシシが登場人物に与える影響について、微妙なニュアンスの表現をしています。

「天国にいるような夢心地で、その中で彼らは空中を舞うように動き回ります。すべてが穏やかで素晴らしく、痛みも不安も恐怖もなく、それが続く間は、まるで天使が半分眠っているような気分です」

<参考文献>
▶︎ 危険な遊び:英文

オルコットの著作は大麻活動とは言えないかもしれませんが、大麻が彼女の作品に影響を与えたことは確かです。

作品の登場人物の経験は、驚くほど鮮明な描写です。

しかし、作者自身が大麻を摂取していたかどうかは憶測に過ぎません。

20世紀

マーガレット・ミードと薬物戦争

アメリカの文化人類学者マーガレット・ミードは、大麻合法化に関して20世紀に入って最も率直な意見を述べた女性の一人です。

1901年にフィラデルフィア(ペンシルベニア州)で生まれたミードは、コロンビア大学で博士号を取得しました。

その後、世界中を旅してフィールドワークを行い、“性のあり方”などの物議を起こす分野において、西洋での一般常識に異論を唱えました。

1969年10月27日、絶頂期のミードは、上院の公聴会で「16歳以上なら誰でもマリファナを吸っても良いはずです」と、熱弁を振るいました。

1969年のコロラド州の歴史新聞コレクションに掲載された記事によると、ミードは演説でこう述べました。

「大麻の違法は、まる”年寄りが若者を抑圧する、新しい専制政治”だ」と述べました。

さらに、大麻使用を犯罪とする事の偽善を非難し「片手にカクテル、もう一方の手にタバコを持つ大人がいる。これは受け入れがたいことです」と指摘しました。

さらにミードは、大麻は「タバコのような毒性が無く、ヘロインのような依存性も無く、アルコールよりも穏やかです」と主張しました。

実際、彼女は「この若者の大麻使用を制限する試みは、1920年代の禁酒法関連よりも深刻な社会的影響をもたらしました」と断言しました。

ところが、彼女の訴えは聞き入れられませんでした。

1971年にニクソン大統領が「麻薬戦争」を開始すると、大麻に対する法的措置がさらに厳しくなりました。

マーガレット・ミードは1978年に亡くなりました。

レーガン政権下の1980年代に「薬物戦争」が激化し、社会的少数者をターゲットにした大麻関連の逮捕が相次ぐ前でした。

今回ご紹介したのは、活動主義・文学・文化を通じて大麻産業に影響を与えた数ある女性の中の5人です。

アメリカ全州(50州)で大麻取締法が大きく変わる中、現代の重要人物の多くは進展へ向かって邁進しています。

<参考文献>
ウィードマップス(weedmaps)』編集者によるレビュー(2020年6月18日)
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