(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
CDB(カンナビジオール)グミやドリンク・オイルに含まれるすべてのCBDは、最初に抽出プロセスを経る必要があります。
CBDとは、ヘンプ(産業用大麻)や大麻(麻)に含まれるカンナビノイドの一種です。
CBDを抽出するには、大麻から化合物を分離し、それを高濃度で蒸留します。
カンナビノイドは心身の健康に役立つことが研究で明らかになっていますが、抽出プロセスを経て、より少ない労力でより多くのカンナビノイドを摂取することができます。
この記事では「CBDがヘンプや大麻からどうやって抽出されるのか?」また「どんな抽出方法がベストなのか?」についてご紹介します。
大麻(麻)からCBDを抽出する方法
ヘンプや大麻からカンナビノイドを抽出するには、自宅で大麻バターをつくるような簡単な方法があります。
しかし、大きなスケールで製造し、より高品質な効果を得るためには、CBDを効率的に抽出する2つの方法が主に用いられています。
それぞれの方法に、高品質で効果的にCBD商品を製造する利点があります。
二酸化炭素抽出法(CO2法)
二酸化炭素(CO2)は、植物から化合物を抽出するなど、さまざまな商業用途で使われる汎用性の高い気体です。
CO2法では、通常の気体状態のほか、気体の拡散性と液体の溶解性を持つ超臨界状態のCO2流体も使用します。
密閉式抽出器と呼ばれる加圧チャンバーを用いて、CO2ガスを流体になるまで圧縮します。
この流体を大麻の上に押し付け、CBDなどのカンナビノイドを抽出します。
その後、溶液全体の温度と圧力を戻すとCO2が気体に戻って蒸発し、原料から抽出されたCBDが残ります。
『バランスト・ヘルス・ボタニカル』社の戦略的調達担当副社長であるアンドリュー・ライジング氏は、このプロセスについて次のように語ります。
「CO2法は処理量の拡張性があり、汎用性の高い抽出方法です。CO2抽出装置には、1回の処理で1〜1,200ポンドのバイオマスを処理できるものがあります。CO2抽出法は、カンナビノイドを大規模かつ効率的に抽出できるだけでなく、テルペンのような特定の化合物を抽出することもできます」
テルペンとは、大麻の特徴的な香りや味、そして治療効果をもたらす天然の化合物です。
フルスペクトラムCBD商品は、これらの化合物を損なわずに抽出する方法を採用しています。
溶媒抽出法
溶媒抽出法は、CO2法と似ていますが、格段に安くて速いのが特徴です。
大麻の抽出には、古くからブタンが使われてきましたが、エタノールやプロパンもよく用いられます。
この方法は、ブタン・プロパン・エタノールの液体が大麻を洗い流し、CBDや他のカンナビノイド、テルペンを放出するという閉回路システムを採用しています。
その後、溶媒を慎重に加熱または冷却して、抽出された化合物にダメージを与えずに溶媒を分離する必要があります。
溶媒抽出法の主な欠点は、溶媒によっては原料の大麻から不純物も抽出され、最終商品の味に違和感を与える可能性があることです。
これら2つの抽出方法は、いずれも可燃性の高い化学物質を使用するため、作業には危険をともないます。
適切な設備を備えたラボで、訓練を受けた専門家だけが各種の化学的抽出を試みるべきです。
CBDの抽出にはどのくらいの時間がかかるの?
CBDの抽出は、一日の午後だけで終わるほど簡便な作業です。
ライジング氏によると、1,200ポンド(約544kg)の大麻を処理するのに約3〜4時間かかります。
CBDオイルを抽出した後はどうなるの?
ヘンプや大麻からCBDオイルが抽出された後、脱ろう処理(winterization)が行われます。
この工程では、脂肪や脂質・ワックスなど、抽出過程で混入した不純物や不要な成分を取り除きます。
つまり、脱ろう処理によって原油が精油になるのです。
抽出したオイルにエタノールを混ぜて凍らせることから、冬をイメージさせるこの工程に「winterization」という名前がつきました。
不純物や望ましくない化合物が固まって溶液から落ち、フィルターを通すことでオイルから不要なワックスや脂質・脂肪が分離されます。
そして最後に溶液からエタノールを除去します。
脱ろう後のCBDは、最も純度の高い製品をつくるためにさらに精製されることがあります。
この精製段階は「短行程蒸留」と呼ばれます。
このプロセスは脱ろう処理と似ていますが、減圧して通常よりも低い温度で沸騰させます。
溶液は、不純物が沸騰してシステムから短い経路をたどるのに十分な温度に加熱され、純粋なCBDオイルが回収チャンバーに蒸留されます。
どのCBD抽出方法がベストなの?
多くの大麻専門家は、ヘンプや大麻の化合物が安定しているCO2抽出法が、効果を維持するプレミアムオイルの製造に最適だと考えています。
効力と純度が高いフルスペクトラムCBDオイルは、CO2抽出法で作られます。
他の方法では化合物が不安定になり、保存期間の短い低品質のCBDオイルになる可能性があります。
ライジング氏は、CO2法が優れていることに同意しており「摂取用のカンナビノイドを抽出したり、さらに精製したりするためにはCO2法が一般的に適しています。CO2法による抽出工程の性質上、抽出後のオイルには残留溶剤・微生物・真菌が含まれていないことが保証されています」と述べています。
一方、溶媒法ではこのような不純物を排除できないことが多く、上記で挙げたCO2法の利点は当てはまりません。
自宅でCBDオイルを抽出することはできる?
どのような抽出方法を検討しているかによります。
たとえば、屋内で大麻栽培をして、収穫した大麻全部を吸わずに使いたい場合などは、簡単な抽出方法で、生命や身体を危険にさらすことなく、自宅で安全にCBDオイルを作って高濃度のカンナビノイドを摂取することができます。
▲簡単な抽出方法で、生命や身体を危険にさらすことなく自宅で安全にCBDオイルをつくって高濃度のカンナビノイドを摂取することができます。(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
避けるべきは、飲めない溶媒やCO2を使ってCBDの抽出液をつくろうとすることです。
ライジング氏は「CO2抽出を家庭で行うことはできません。CO2抽出装置はコストが高く、操作方法を知らないと非常に危険です。装置は2,500〜4,000PSIという非常に高い圧力で作動するため、適切な訓練を受けていないオペレーターが操作するのは非常に危険です」と述べています。
『ウィードマップス(weedmaps)』レスリー・ニックスによるレビュー(2020年8月13日)
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※記事はアメリカでの法律、
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