【神経科学者監修】CBDとアルコールの相性は?

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

大麻(麻)商品が飲料業界に浸透するにつれ、CBD(カンナビジオール)が多くのドリンクメニューに登場するようになりました。

しかし、CBDオイルやCBDグミなどをアルコールと混ぜると、どのような影響があるのでしょうか。

最も重要なのは「CBDとアルコールの組み合わせは本当に安全なのか?」ということです。

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アルコールとCBDを混ぜると、どんな影響がある?

CBDの薬効については、まだ解明されていないことが多くあります。

これを理解するには、CBDが体内のエンド・カンナビノイド・システム(ECS)とどのように相互作用するか?を知ることが重要です。

エンド・カンナビノイド・システムは、体内のバランス、つまりホメオスタシスの維持に大きく関わっています。

CBDは、有名なカンナビノイド受容体であるCB1とCB2を含む、体内のいくつかの受容体に結合します。

体内で生成されるカンナビノイドや、大麻由来の植物性カンナビノイドによってCB2受容体が活性化すると、免疫反応や炎症反応の機能が調節されると言われています。

すべての人の体は同じではないので、すべてのCBDの反応も同じではありません。

例えば、CB2受容体には少なくとも7つの遺伝子変異があり、生まれつきどの変異を持っているかによって、CBDに対する反応が違うかもしれません。

そのため、CBDとアルコールを混ぜて飲んだときの反応も、人によって大きく異なる可能性があります。

ジョイントを渡しているシーン
▲体内におけるCBDの吸収と代謝の仕組みは複雑で、研究が進んでいません。そのため、アルコールと混ぜてCBDを摂取した場合に何が起こるか断言することはできません(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

体内におけるCBDの吸収と代謝の仕組みは複雑で、研究が進んでいません。

そのため、アルコールと混ぜてCBDを摂取した場合に、何が起こるか?断言することはできません。

CBDに対する個人の反応は、THC(テトラヒドロカンナビノール)と同様、遺伝に大きく左右されます。

これを踏まえつつも、既存の研究から一般的な仮説を立てることはできます。

それは「CBDとアルコールを混ぜて摂取すると、血中アルコール濃度が低下し、肝臓に対するアルコールの毒性が軽減される可能性がある」ということです。

1979年に『Psychopharmacology』誌に発表された研究では、10人のボランティアに「CBDカプセルとアルコール」「CBDカプセルとオレンジジュース」「プラセボ(偽薬)とオレンジジュース」「アルコール単体」のどれかをランダムに渡して飲んでもらいました。

その結果、「CBDカプセルとアルコール」を飲んだ人は「アルコール単体」を飲んだ人よりも血中アルコール濃度が低かった一方、運動障害レベルに明らかな違いは見られませんでした。

つまり、CBDは血中アルコール濃度に影響を与える可能性がありますが、アルコールによる表向きの影響をやわらげる効果はないかもしれません。

むしろ、アルコールとCBDは、いずれも高用量で鎮静作用があるため、同時に摂取すると、より高いレベルの鎮静感が得られるかもしれません。

アルコールと食卓
▲アルコールとCBDはいずれも高用量では鎮静作用があるため、同時に摂取すると、より高いレベルの鎮静感が得られるかもしれません(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

また、いくつかの動物実験では、アルコール摂取に伴う神経変性や酸化ストレスによる肝障害を、CBDがやわらげる可能性が示されています。

Journal of Pharmacology Biochemistry and Behavior』誌に掲載された2013年の研究では、アルコールを投与したげっ歯類モデル動物に、CBDのジェルまたは注射を投与しました。

その結果、CBDのジェルと注射の両方に、げっ歯類の神経変性率を低下させる効果があることが明らかになりました。

2014年に行われた別の研究では、アルコールを投与する30分前に、CBDまたは生理食塩水をマウスに与えたところ、CBDを投与したマウスは、生理食塩水を投与したマウスに比べて肝臓の酸化ストレスが有意に少ないことが示されました。

これらのCBDの治療効果を、そのまま人間に応用できるかどうかは、まだわかりません。

しかし、アルコール摂取による最も有害な影響を、CBDが緩和できる可能性が示されました。

しかし、グラス1~2杯のCBDワインが健康にどんな影響を及ぼすか?をこれら数少ない研究から判断することはできません。

明確な答えを出すにはもっと多くのエビデンスが必要です。

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CBDオイルは二日酔いに効くの?

この記事の読者には、人気健康商品としてのCBDオイル事情に詳しい方も、あまり詳しくない方もいらっしゃるでしょう。

CBDオイルとは、高濃度のCBDを含む大麻の濃縮液やティンクチャー、または抽出液のことです。

CBDオイルが、ディスペンサリーや健康食品店・大手薬局・オンラインショップなどで急速に普及したことにより、かつてないほど多くの人々が「CBDオイルは、自分の生活にどんなメリットがあるのだろう?」と思っています。

CBDオイルが、飲酒による中毒症状や運動能力障害をすぐに緩和する可能性は低いです。

では、二日酔いの解消には役立つでしょうか?

二日酔いに最も即効性がある治療法とまでは言えないものの、CBDオイルは、頭痛や吐き気などの症状に効く可能性があります。

また、CBDには神経保護作用や抗酸化作用もあるため、二日酔いの症状を和らげるのに効果的かもしれません。

繰り返しになりますが、人の体はそれぞれ異なるため、アルコールとCBDの両方に対する反応も、個人間で違います。

しかし、CBDオイルが、二日酔いの代表的な症状を治療できる可能性はあります。

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アルコール離脱症状に対するCBDの効果

CBDに二日酔いの症状を改善する可能性があるなら、アルコール離脱症状(いわゆる禁断症状)のきつさを緩和するのにも役に立つのではないでしょうか?

繰り返しになりますが、確かなことを言うにはさらなる研究が必要です。

しかし、CBDは、アルコール離脱症状を軽くしたり、体内バランスを整えることで、離脱症状の危険性を低減する可能性があります。

CBDオイルを使っているシーン
▲CBDは、アルコール離脱症状を軽くしたり、体内バランスを整えることで、離脱症状の危険性を低減できるかもしれません。(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

2016年に『Neurotoxicity Research』誌に掲載されたレビュー論文によると、アルコール依存症や離脱症状に対するCBDの効果を示す証拠はほとんどありませんでした。

しかし、CBDのように、CB2受容体に作用する物質がアルコール依存症の治療に役立つ可能性はあると著者は述べています。

フロリダ州ウェストパームビーチの産婦人科医で医療大麻の専門家であるメラニー・ボーン博士は「CBDは、問題のある飲酒行動を減らすための、ハーム・リダクション(有害使用の低減)戦略の一環として利用できます。

CBDは飲酒への衝動を抑え、身体の防御機能を高めることで、アルコール依存症に伴う害を最小限に抑えることができます。

例えば、マウスにおいては、CBDはアルコールに関連した肝毒性を軽減することが示されています」と主張しています。

2014年に『Free Radical Biology and Medicine』誌に掲載された論文は「アルコールに伴う肝毒性をCBDが軽減する」というボーン博士の主張を裏付けるものです。

この論文を発表したニューヨークのマウント・サイナイ医科大の研究グループは、マウス実験により、CBDが暴飲暴食による脂肪肝の発症を防ぐことを示しました。

CBDが、人間においても同様の肝臓保護効果をもたらすかどうか?を明らかにするには、さらなる研究が必要です。

アルコール離脱症状は、対応を誤ると命に関わることもあります。

そのため、アルコール依存症を治すためにCBDを服用している場合でも、アルコール摂取をやめる前に医師の指導を受けることが重要です。

なお、アルコールフリーのカクテルのようなリラックス感を味わいたい方は、CBDカクテルを飲むのが良いかもしれません。

お気に入りのカクテルレシピにCBDオイルを加え、お酒を控えて、CBD入りドリンクを社交の場でお楽しみください。

<参考文献>
ウィードマップス(weedmaps)』アディ・レイ博士によるレビュー(2020年8月13日)
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