(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
▲ 写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス
フェランドレンは、有機化合物です。
分子構造や化学的性質がよく似た、α-フェランドレンとβ-フェランドレンに識別されます。
モノテルペン類に分類され、二重結合の異性体です。
α-フェランドレンは、ユーカリ精油に含まれる成分です。
β-フェランドレンは、フェンネルやカナダバルサムの油から単離されたものです。
ミントの香りや柑橘系の香りから、市販のフレグランス成分として人気があります。
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フェランドレンとは何?
α-フェランドレン、β-フェランドレンともに水には溶けませんが、エーテルに混和性があります。
この性質のおかげで、香水やコロンがつくれます。
α-フェランドレン異性体は、高温の空気と接触すると、爆発性過酸化物を形成する危険性があります。
大麻(麻)においては、フェランドレンは補助的なテルペンとして扱われています。
ミルセンなどの主要なテルペンほど一般的ではありません。
中国医学では何世紀にも渡り、様々な真菌・細菌感染症の治療に、ウコン葉の精油に含まれるフェランドレンを使用してきました。
また、東洋医学の専門家は、痰を減らしエネルギーを高めるために、このテルペンを配合したハーブを開発しました。
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日常生活におけるフェランドレン
フェランドレンは、大麻では特定の品種に含まれます。
他には、ジンジャー葉・シナモン・アンゼリカ・ラベンダー・ミント・ディル・パセリ・松などに含まれています。
森林をイメージさせるフレッシュな香りが好きな人は、フェランドレンに馴染みがあるかもしれません。
料理でも使えるテルペンとして、フレンチトースト(シナモン)やポテトサラダ(ディル)など、様々な料理に入っていたりします。
ミントの葉でつくったミント・チョコチップアイスは、フェランドレンの香りと風味を感じられます。
また、ラベンダーやユーカリなどのヒーリングオイルを使った「アロマテラピーマッサージ」で、フェランドレンを体感した人もいるでしょう。
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フェランドレンの治療特性
フェランドレンは、東洋医学では長い歴史があります。
西洋医学では発展段階の物質です。
α-フェランドレンやβ-フェランドレンのがん細胞や菌類、炎症への効果について、新たな研究が進んでいます。
抗がん剤
2014年に『Nutrition and Cancer』誌に発表された研究では、α-フェランドレンが「ヒト肝腫瘍細胞の生存率を有意に低下させる」ことが分かりました。
最近の研究では、白血病のモデルでも同様の結果が得られています。
これらの研究は、がん細胞で行われたため、α-フェランドレンが臨床例にどう影響するかは、さらなる研究が必要です。
防カビ剤
2017年に『Botanical Studies』誌に掲載された研究でも、α-フェランドレンの抗真菌効果が期待できることが実証されています。
この研究では、特に収穫後のトマトの菌類の成長を防止・抑制するαフェランドレンの能力を測定しました。
研究者は、αフェランドレンがトマトの青カビ病の原因となる病原菌(ペニシリウム・シクロピウム)を抑制する、殺菌活性を示すと結論付けました。
この研究では、ヒトや動物の真菌感染に対するαフェランドレン効果については検証していません。
抗炎症作用
自然界に存在する多くのテルペンには抗炎症作用があります。
フェランドレンも例外ではありません。
興味深いことに、フェランドレンが炎症を抑えるメカニズムは他のテルペンとは異なります。
この効果については、ヒトでの更なる研究が必要です。
鎮痛作用
動物実験により、フェランドレンの疼痛緩和作用が実証されています。
また、単独または植物精油の主成分として、神経障害(神経痛)を含むいくつかのタイプの痛みに効果が期待できるようです。
▶︎ モノテルペンα-phellandreneの齧歯類における抗侵害受容活性:作用機序の可能性(Journal of Pharmacy and Pharmacology:英文)
▶︎ Croton cordiifolius Baill.の葉の精油の抗侵害作用(英文) トウダイグサ科植物葉の精油のマウスに対する抗侵害作用(英文)(Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine:英文)
▶︎ 神経障害性疼痛モデルにおける(R)-(+)-limonene, α-phellandrene および Schinus terebinthifolius 果実の精油の抗過鎮痛作用および抗鬱作用について(Nutritional Neuroscience:英文)
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大麻(麻)におけるフェランドレンの役割
フェランドレンは、特定の種類の大麻に含まれています。
カンフェンやカレンなどの主要なテルペンほど一般的ではありません。
他のテルペン類のように、心地よい香りや風味が大麻の体感を上げてくれるでしょう。
特に、フェランドレンを含む大麻を吸引すると、ペッパーやスパイシーな香りを感じる事があります。
これは、このテルペンの顕著な香りがもたらします。
また、抗腫瘍作用や鎮痛作用があります。
疼痛治療やがん治療の目的で大麻を使用している患者たちに、僅かながらも効果が見込まれています。
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結論
香水や東洋医学の治療薬としてよく知られているα・βフェランドレンは、医学的・実用的にも多岐に渡る用途があると考えられます。
『ウィードマップス(weedmaps)』アディ・レイ博士によるレビュー(2020年8月19日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、
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