【体験記】世界最大級の大麻(麻)エキスポ『カンナフェス2022』


当記事は、

「『カンナフェス2022(Cannafest2022)』って、どんなエキスポ(展示会)?」
「ヨーロッパの最新CBD事情が知りたい!

という方のためにお届けします。

『カンナフェス2022(Cannafest2022)』の概要

みなさんこんにちは!

今年も、毎年恒例の欧州最大の大麻(麻)エキスポ『カンナフェス2022』がチェコ共和国のプラハで開催されました。

イベント名称 カンナフェス2022
公式URL ▶︎ Cannafest
開催期間 2022年11月4日〜6日
会場 プラハ(チェコ)
入場料 250CZK(10ユーロ)〜
※1日券:400CZK(16ユーロ)、3日券:750CZK(30ユーロ)

プラハのカンナフェスと言えば、ヨーロッパの大麻ファンに知らない人はいないほどの有名なエキスポ(展示会・見本市)です。

エキスポでは、栽培関係(ライト・肥料・道具)・種・CBD(カンナビジオール)関係・衣服や建材などの材料関係など、最新のトレンドを展示、販売しています。

現在チェコではコロナウイルスは完全に終息しており、ウクライナ問題やインフレ、戦争など様々なことがありますが、プラハは至って平和な雰囲気です。

出展者の経済的理由か、コロナ前の2万㎡の展示会場と300以上の企業が集まっていた規模は30%ほど縮小しています。

それでも聞くところによると、週末は1日3万人以上の入場者数。

カンナビス愛好家たちのエキスポでの盛り上がりは、社会の不安を忘れさせてくれるほどの盛り上がりとなりました。

それでは今年のカンナフェスの動向と出展ブランドの商品を見ていきましょう。

卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ

『カンナフェス2022(Cannafest2022)』の展示内容

チェコのブランド

まずは、地元・チェコブランドの紹介です。

canna bellumは、CBDコスメに特化したブランドです。

CBDが市場に登場する何年も前からあるPalacioというヘンプコスメブランドから前進しました。

KOKIシリーズという、チェコの有名なメイクアップアーティストとコラボしたラインが人気です。

ANNABISもヘンプ(産業用大麻)コスメの老舗です。

こちらもCBDが登場する以前からヘンプコスメとして展開。

ヘンプシードオイルと様々なハーブを調合させた99.9%ナチュラルな材料を使った、一般的コスメとして知られています。

<参考文献>
▶︎ 『ANNABIS』公式サイト

CANNASANは、比較的新しいブランドで、CBDやCBG(カンナビゲロール)などで、カプセル・クリームなど様々な製品を展示しています。

シンプルで自然に優しい品質を心がけているようです。

<参考文献>
▶︎ 『CANNASAN』公式サイト

Forrest hempは、王道のCBD・CBG・CBNなどのバランスを考慮した多目的なCBDオイルを販売していました。

<参考文献>
▶︎ 『Forrest hemp』公式サイト

SATIVA SPARKLE』は、なかなか見たことない、イタリアンなカリッとしたヘンプスパークリングワインを提供しています。

チェコといえばビール。

Pivovar Nová Paka』からヘンプビールが売れています。

プラハの『Zelená Země』。

ヘンプシードの粉末、サスティナブルでビーガンなヘンププロテインは、ヨーロッパでとても人気があります。

FARMA NAHOŠOVICE』 ではヘンプとは関係ありませんが、筆者がチェコで初めてみるカタツムリ料理をオーブンで焼いて販売していました。

SYR KONOPAC』とは、チェコ語でヘンプチーズという意味で、牛乳や羊乳の手作りチーズと大麻のリーフとシードの合わせ技です。

<参考文献>
▶︎ 『SYR KONOPAC』公式サイト

卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ

ヨーロッパのブランド

続いては、その他ヨーロッパブランドを紹介していきましょう。

スロバキアの『ZeeBeeDee』からはCBD巻きやオイルなど。

<参考文献>
▶︎ 『ZeeBeeDee』公式サイト
植物の楽園イタリア勢からは『CBD ALCHEMY』。
<参考文献>
▶︎ 『CBD ALCHEMY』公式サイト
ROICAN』 からは様々な産地と製法のハシシ。
<参考文献>
▶︎ 『ROICAN』公式サイト

PURA』からは新発売のベイプリキッド。

<参考文献>
▶︎ 『PURA』公式サイト

HEMPHILIA』からは売れ筋のコスメラインナップ。

<参考文献>
▶︎ 『HEMPHILIA』公式サイト

CBWEED』や『Say Farm』 も、ヨーロッパで屈指のヘンプ国としてバッズからコスメまで様々なものを見せてくれます。

たくさんのイタリアブランドが出展しています。

クロアチア『Pura Vita』 からは、子どもからマンチーまで楽しめるCBDハチミツ。

<参考文献>
▶︎ 『Pura Vita』公式サイト

スイスからは高品質で知られるブランド達が出展しています。

三人兄弟で設立した『GREEN BROTHERS』。

毎回CBDハシシの塊を見せてくれる『Alplant』。

<参考文献>
▶︎ 『Alplant』公式サイト

MARRY JANE』からも最新のCBDオイル。

<参考文献>
▶︎ 『MARRY JANE』公式サイト
AISE』からは様々なベイプペンが登場。
<参考文献>
▶︎ 『AISE』公式サイト
ポーランドの『cosmic』と『INDIA』のコスメライン。
今回、一つのブースに「マルチブランド」の出展者が多いことも特徴的です。
ポーランドとオランダを中心に活躍するスイーツを扱う『THE CANDY CARTEL』と、CBDAなどのRAWなオイルに定評が高い『CANNAPOL』は、同じ会社、プロデューサーによる違うラインで別ブランドとして出展していました。

フランスとチェコを中心に知名度が高まってきた『Golden Buds』からは生粋のフランス人らしいCBDトリュフなるものがあり、トリュフの香りと味の強さにとても驚きました。

イメージしていたよりも低価格(50€/100g)でした。

<参考文献>
▶︎ 『Golden Buds』公式サイト
同じオーナーが経営するブランド『ALPHA-CAT』では、CBDやTHC(テトラヒドロカンナビノール)などの検知キットを生産しています。
今後の日本のマーケットに必要だろう兆しを感じました。
<参考文献>
▶︎ 『ALPHA-CAT』公式サイト

ブルガリアの『COMERG』では、自社のCBD抽出機械の販売と、そこからつくられたCBDオイル『PURE5』というCBDベイプを紹介しています。

<参考文献>
▶︎ 『COMERG』公式サイト

卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ

その他の国のブランド

今回も大変「国際色あふれる出展者」が多く見られました。

イスラエルからは、かなり酷似な2ブランド『SLIDDERZ』と『STICKIT』が出展しています。

巻きタバコや葉っぱの真ん中に入れる、CBDブーストスティックタイプは興味深く、新作の『SLIDDERZ』のストロベリー味を試してみました。

燃え具合やキック感もとてもいい感じでした。

香港から来てくれた『CannBro』は、生産規模の大きいB2Bを専門としたバラエティーあるベイプペンを取りそろえています。

<参考文献>
▶︎ 『CannBro』公式サイト

先月に隣国オーストリアで開催された『カルティバ2022(Cultiva 2022)』では、ヨーロッパで現在流行りのHHC(ヘキサヒドロカンナビノール)ブームとなっていました。

その予想に反して今年の『カンナフェス2022』は多くありませんでしたが、それでも「HHC」の人気は止まりません。

ACAN』は、イギリスとオランダに拠点を置き、HHCベイプのみに集中したブランドです。

10種類の効果を取りそろえているようで、大変人気がある様子でした。

<参考文献>
▶︎ 『ACAN』公式サイト

ポーランドの『KANNASTAR』からは、科学記号と効果が違うHHC、HHC-O、HHC-Pなど豊富に取り揃えています。

<参考文献>
▶︎ 『KANNASTAR』公式サイト
カリフォルニアから『happi』のベイプやグミなど手に取りやすい商品が売られています。
<参考文献>
▶︎ 『happi』公式サイト
「種」を求めるお客さんがとても多いことも今回の特徴です。

Super Strains』は、1995年にアムスの『High Life Cup』にて賞を獲った『Hy-Pro Seeds』と呼ばれるアムネシアという品種を開発したブランドです。

カナダから『Doctor’s Choice』のこの銘柄は育っても高さは1m近くまでで、横に広がる盆栽系のカンナビスということです。
BARNEY’S FARM』『BULK SEED BANK』『Caucasian Seeds』『Exotic Seed』など、有名シードバンクが抱える品種は何千種類とあります。

卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ

講演

さて、では「研究としての麻」を見ていきましょう。
シンポジウムでは毎日様々なテーマについてディスカッションが行われています。
筆者が参加した時は「競争が激しい現代のCBDマーケットとこれから」というテーマで議論が行われていました。

文化、生活

次に「文化、生活部門」です。
チェコの重要なヘンプマガジン『KONOPI』、生物環境をヘンプと共に生きることをビジョンとしているEUオフィシャル機関の『Hemp Club』は、ヘンプ工業製品を紹介してくれました。
「こどものコーナーやフードコート」も充実しています。
今回はかなり多くの子連れの人達が多いことがこのニーズの裏付けとなっています。
フェス、パーティーという遊びの側面と、麻についての研究会議やプレゼンなどの教育的な企画が同時に行われています。
お母さんと子どもたちが気軽に楽しみにこれる様、環境や身体に優しいヘンプの魅力も伝えていることがわかります。

まとめ

とにかく今年も非常に盛り上がっていました。
個人的には、成熟したCBD自体やのその業界はこれからどう発展するのかについて気になっていたので、今年も最新のカンナフェスから色々と情報や刺激を受けて満足しています。
出展者たちもお互いに各国の近況を情報交換やビジネスの場、出会いの場として継続して出展しているブランドが多くいることがわかります。
今回ご紹介できたブランドは全体の2割程度です。
みなさんぜひ、実際に足を運んでみてください。
それではまた、ヤーマン!

卸販売から輸入支援、分析検査、視察ガイド、資格取得支援まで豊富なラインナップ