こんにちは、『人生100年時代にCBDオイル』の運営者、うーてぃ(@wooty_cbd)です。
日本では、まだまだ危険でダーティなイメージが根強い大麻(麻)。
しかし海外では「医療大麻」という言葉が生まれるほど、医療用途での研究が進んでいます。
正しく使えば、人の疾患と健康に大きなプラス効果を与える。。。
そんな評価とイメージに変わりつつあります。
そしてこのたびアメリカ発「医療大麻」をテーマとした映画が日本に上陸しましたので、昨日鑑賞に行ってきました。
タイトルもズバリ『Weed The People 〜大麻が救う命の物語』。
大麻(麻)情報の認知啓蒙団体『社団法人Green Zone Japan』による旗振りの下、界隈ではすでに話題と聞いておりましたが、まさかここまでとは。。。
上演開始ギリギリで会場に到着すると、なんと既に立ち見状態!
内容も、大麻に関する情報の少ない我々日本人にとって、先入観を覆し、正しい理解につながる意義も持ち合わせた記念碑的な作品でした。
▶︎『Weed The People〜大麻が救う命の物語』日本語版、上映会告知用の公式サイト
▶︎『Weed The People〜大麻が救う命の物語』公式サイト(英語)
▶︎『社団法人Green Zone Japan』公式サイト
あらすじ
主人公は、小児がんを患った5人の子どもたちとその家族。
抗がん剤や放射線治療の副作用と限界に苦しむ中、医療大麻(CBDオイル)と出会い、希望を見出していくドキュメンタリーです。
子どもたちのサポートに奮闘する医師や専門家も多数登場し、医療現場のリアルな人間模様と医療大麻の可能性が描かれています。
映画情報
監督
アビー・エプスタイン
リッキー・レイク
音楽
シモン・ジュリアーニ
キャスト
マラ・ゴードン:アウント・ゼルダ(医療大麻のデベロッパー)の創設者
アレクサンダー・AJ・ケファート:骨肉腫の患者
チコ・ライダー:横紋筋肉腫の患者
セシリア・ヴォン・ハーツ:腎芽腫の患者
ソフィー・ライアン:視神経膠腫の患者
エイドリアン・AJ・ピーターソン:小児脳幹部グリオーマの患者
翻訳
三木直子
▶︎『三木直子事務所』公式サイト
作品時間
1時間37分
感想
感想を述べる前に、先に私の立場を紹介させてください。
私自身は昨年、医療大麻やCBDオイルの存在を知り、自分でも体験していく内にその可能性に魅了され、情報サイトまで立ち上げてしまった身です。
大麻の歴史やCBDオイルの研究、効果事例にもそれなりに触れてきましたし、CBDオイルの通販サイト運営者でもあります。
▶︎通販サイト『人生100年時代にCBDオイル@ストア』
主催者の関係者でも、お金をいただいてこの記事を書いているわけでもありませんが、そもそも本作品や医療大麻推進ムーブメントを支持する動機づけはある点、あらかじめご理解の上でお読みいただければと思います。
良かったところ
リアリティ。
これが貫かれている点に尽きます。
もちろん映画である以上、編集が加えられているのは重々承知ですが、登場人物はいずれも実際の当事者です。
俳優・女優も演技もなし。
ともすれば淡々と事実が切り取られたシーンが続く中、がんに冒された幼い子どもとその家族の苦しみが、同じ年頃の子どもがいる私にも「あなただったらどうする?」という問いを投げかけてきます。
映画では、患者の子どもたちは医療大麻(CBDオイル)を処方されていく内に、寛解に向かっていきます。
一方で随所に出てくる科学的なエビデンス、医師や専門家インタビューが、ただのお涙ちょうだい映画ではなく、本作品を良質なドキュメンタリーたらしめるゆえんかと思います。
専門家インタビューといっても、私のような医療に詳しくない方にも分かりやすい言葉なのでご安心ください。
大麻(麻)と聞くと「マフィアの資金源?」「薬物依存?」「非行の温床?」なんてイメージする方にこそ、注目いただきたい部分です。
これまでがんといえば、手術・化学(抗がん剤)療法・放射線治療のいずれかと言われてきました。
自分自身が「がん」と診断されたら、「大麻」を治療の選択肢に入れたい気持ちに態度変容させるインパクトが、この映画にはあります。
10年以上前、若くしてがんで失った先輩を思い出しましたね。
もちろん中には、半信半疑な方もいるかもしれません。
それでも、これまでの先入観を揺さぶるきっかけにはなるはずです。
イマイチだったところ
実は本作品に登場するがん患者の子どもの内、1人の男の子は治療の甲斐なく亡くなっています(ネタバレすみません)。
「途中まであんなに経過良好だったのに、、、」
それも一つのリアリティなのですが、合法化が進むアメリカでも、安定品質の維持や患者毎の用法最適化といった研究課題や経済的負担が後味の悪さとして残りました。
というかよその心配をしている場合じゃないですね。
日本では、医療目的の研究すら許されていませんから。
世界の潮流を考えれば、解禁されるのも時間の問題かも知れませんが、今まさに大麻の力があれば苦しみが緩和される方がいるわけです。
このムーブメントを加速させるために何が必要か?
日本の現在地点を考えると「うーん」と唸ってしまう気持ちにもなりました。
その他
鑑賞終了後、今回の自主上映会を主催した『麻なび』『社団法人Green Zone Japan』のボードメンバーによる、トークセッションがありました。
外圧による変化(解釈の転換、医療大麻解禁)を待つだけではなく、少しでも民意によって政治と法律を変えよう、という情熱がビシビシ伝わり、私としても刺激になりました。
▶︎麻なび
ちまたの感想・評判
現在日本において、『Weed The People〜大麻が救う命の物語』は映画配給会社がついていないとのこと。
おそらくは興行的なスケール、あるいは政治的な問題かと推察されます。
従って、視聴手段は、有志による自主上映会のみ。
本作品で描かれた医療大麻の知られざる事実について、発信の輪をもっと広げる必要があります。
そこで、この映画の日本語字幕版を製作した『社団法人Green Zone Japan』では、自主上映会の開催者を募っているようです。
ご興味ある方は、同団体運営サイトの下記ページをご参考になさってみてください。