(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
CBD(カンナビジオール)は、地元のカフェや薬局、ディスペンサリー(大麻販売店)などで見かけるようになり、大麻(麻)業界内ではとても身近な商品になりました。
CBDの流行の裏で、CBDとは何か?どんな影響があるか?については、いまだに良くわからないことが多いでしょう。
CBDの過剰摂取はあるのか?など、疑問に思う方もいるかと思います。
▲CBDはカンナビジオールの略で、大麻に含まれる酩酊効果のない成分です(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
一言で言えば、過剰摂取はありませんが、それにともなうリスクもあります。
CBDは、抗炎症作用・抗不安作用・神経保護作用など、さまざまな効果が認められており、健康増進に幅広く役立ちます。
しかし、CBDがもたらす良い影響だけでなく、副作用の可能性も十分把握しておきましょう。
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CBDで具合が悪くなることはある?
純粋なCBDで、具合が悪くなるとか、副作用が出ることは、ほぼありません。
2017年のWHO(世界保健機関)の報告書では、CBDは「一般的に忍容性が高く、安全性プロファイルも良好である」と結論づけられ「ヒトにおいて、CBDは、乱用や依存の可能性がない」と述べられています。
▶︎ カンナビジオール(CBD)事前審査報告書(WHO)
しかし、CBD関連の研究では、極度の眠気・食欲減退・下痢・疲労・痙攣・嘔吐・肝機能検査での異常値など、いくつか副作用が認められました。
2013年『Current Drug Abuse Review』誌に掲載された研究では、カンナビノイド過嘔吐症候群と呼ばれる現象が報告されています。
医師でこの研究を行った著者らによると、この臨床症候群は、大麻の慢性的な乱用で頻発する、吐き気や嘔吐と、症状が一致することが分かりました。
研究者は、この症候群の有病率を「不明」としているため、副作用が少ないかどうか?を知るには、さらなる研究が必要です。
もちろん、その他の要因、例えば既存薬とCBDの相互作用によって、CBDの効果を複雑にし、副作用の原因となる場合もあります。
▲その他の要因、たとえばCBDと患者の既存薬との相互作用によって、CBDの効果を複雑にし、副作用の原因となる場合もあります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
同様に、2018年に『HARVARD MEDICAL SCHOOL』は、大麻商品がほとんど規制されていないことを考慮して、CBDに含まれるであろう、不純物や汚染物質による悪影響に関する記事を掲載しました。
2018年の農業法案の成立を受けて、大麻由来のCBD商品が合法化され、FDA(米国食品医薬品局)の管轄下に置かれました。
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CBDが命取りになる?
『Cannabis and Cannabinoid Research』に掲載された2017年の臨床研究において、CBDは非常に安全であり、特に他の薬物と比較した場合、その安全性は高いとされています。
一般的に、高用量のCBDには鎮静効果があるため、大量に摂取した場合、眠くなる懸念はありえます。
しかし『Case Reports in Ophthalmological Medicine』誌では、2019年にCBDに関連した死亡例が報告されました。
報告によると、56歳の女性がスティーブンス・ジョンソン症候群を発症しました。
まれではありますが、皮膚や粘膜の重篤な疾患です。
この患者は、救急入院する1週間前からCBDスプレーを使い始め、その後、敗血症性ショックで死亡しました。
この女性は、5年前から他のCBD製品を継続的に使用。
今回のCBDスプレーが、スティーブンス・ジョンソン症候群の原因かどうかは不明ですが、報告書の著者らは、スプレーが原因ではないかと考えています。
しかし、この患者は、冠動脈疾患や高血圧などの複雑な病歴があったので、彼女の死をCBDと直接結びつけたところで、全体像は見えないでしょう。
結論としては、CBDが命に関わることはないと思われますが、念のため、事前に医師に相談しましょう。
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CBDグミで過剰摂取はありえる?
「CBDグミを食べすぎたら、過剰摂取になるもの?」と思っている方、どのCBD商品でも、過剰摂取にはなりません。
CBDグミの体内でのCBDの代謝は、ベイプなどの吸引の場合とは異なります。
CBDが効果を発揮するまでの時間や、持続時間が変化することはありますが、CBDの毒性自体は変わりません。
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犬の場合も、CBDオイルの過剰摂取はありえる?
興味深いことに、CBDはペット商品にも進出しています。
2019年初頭の『PR Newswire』の報道では、ペット・動物用商品の売上は、2022年までに1億2,500万ドルに達すると予想。
CBD市場の中でも急成長を遂げています。
急成長のペット用CBD市場の中でも、特に愛犬向けの商品が人気で、多くの飼い主が、愛犬のCBDオイルの過剰摂取について思案しています。
『AMERICAN KENNEL CLUB』によると、CBDが犬にどう作用するかについて、明確な証拠はあまりないようです。
▲CBDは犬の食欲増進や心臓の健康促進効果が見込まれていて、CBD配合の犬用おやつ・CBDオイルが数多く市販されています(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
CBDオイルは、ヒトで見られる効果と同様に、抗炎症・抗吐き気・抗不安・抗がんなどの個々の症例があり、犬の痛みや発作への治療の助けになります。
また、CBDは犬の食欲増進や心臓の健康促進効果が見込まれていて、CBDを配合した犬用おやつ・CBDオイルが数多く販売されています。
これまでのところ、犬のCBD過剰摂取の副作用としては、口の渇き・血圧低下・眠気などの個々の症例があります。
確たる証拠がなければ、犬のCBD過剰摂取について、断言はできません。
『AMERICAN KENNEL CLUB』は「どの程度の量が、害になるのか分かりません」とした上で「最初は少量から始めて、注意深く観察しましょう」と提案しています。
CBDをうっかり与えすぎないように気を付けましょう。
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CBDオイルで血圧が下がる?
これまでの研究で、CBDが血圧を下げる効果があることがわかっています。
2017年、医学名誉学会の『American Society for Clinical Investigation』が実施し『JCI Insight』誌に掲載された研究では、被験者のあるグループに600mgのCBDを、他のグループにプラセボを投与しました。
その後、被験者にいくつかテストを行い、血圧や関連する生体機能を分析しました。
結果、CBDはプラセボに比べて血圧を下げることがわかりました。
2014年に「Current Hypertension Reports」誌に掲載された研究によると「高血圧は、脳卒中・心臓発作・メタボリックシンドロームなど、疾患リスクと関連している」とのことです。
このことは、健康にとって重要な作用をすると推察できます。
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CBDの適量はどのくらい?
これまでの科学研究では、CBDの過剰摂取量についての明確な制限はありません。
1日あたり1mg〜1,500mgまで、非常に広い範囲で摂取し、研究を行っています。
現在、危険な摂取量は特定されていませんが、大麻乱用にもなりえますし、CBDが日常生活に支障をきたすようであれば、医療機関を受診してください。
摂取量のポイントは、自分の体にどう影響しているか?を感じ取ることです。
人はそれぞれ違いますし、研究者も適量を特定していません。
少量ずつ始めて、体の反応を注意深く観察してみましょう。
CBDで過剰摂取や具合が悪くなることはほとんどありません。
どのくらいCBDを摂れば、自分が求める健康上のメリットが得られるのか?心置きなく試せるでしょう。
▲CBDオイルは、たいていスポイト付きで、自分で量が測れます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
はじめての方は、最小限の量(1日にCBDオイル1滴または5mg程度)から始めましょう。
量の違いと体感に注意しつつ、時間をかけてゆっくりと、気になる症状や疾患に効果的な量まで増やしましょう。
摂取量を増やしても顕著な改善が見られない、または悪化したと感じた場合は、量を減らし、医師にご相談ください。
『ウィードマップス(weedmaps)』レスリー・ニックによるレビュー(2021年7月19日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、
※本記事を転載、または引用をされる場合は、情報元としてサイト名(CBD Library)と当URLの掲載をお願いいたします。
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