CBDと併用してはいけない薬

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

大麻(麻)は、複雑な植物で、数百もの化学物質と100種類を超えるカンナビノイドが含まれています。

CBD(カンナビジオール)は、大麻に含まれるカンナビノイドの中で2番目に多い成分です。

CBDに関する研究は十分ではありませんが、さまざまな症状への効果が期待されています。

しかし、CBDがメジャーになるにつれ「CBDと現在服用している薬はどう相互作用するの?」という重要な疑問が浮かんできます。

今のところ、CBDと特定の薬の併用で、問題のある相互作用が起こることを示す研究は、わずかしかありません。

また、その研究結果は決定的なものではありません。

CBDと、さまざまな薬との相互作用についてはさらなる研究が必要です。

多くの医師や研究者は、CBDを治療薬や嗜好品として使用する人に対して、他の薬との併用に注意し、相互作用について医師に相談するようすすめています。

CBDの原料である大麻(麻)

▲多くの医師は、CBDを使用する人に対して、他の薬との併用に注意し、相互作用について相談するようすすめています。

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CBDと薬の相互作用

「グレープフルーツテスト」をご存知ですか?

多くの医薬品のラベルには、グレープフルーツに関する注意事項が記載されており、薬の服用中はグレープフルーツを摂らないようにと忠告しています。

多くの治療薬は、肝臓や小腸でシトクロムP450(CYPs)と呼ばれる酵素群によって分解されます。

薬の効果は、このプロセスを経て治療対象となる部位に届きます。

グレープフルーツは、CYP酵素群の活動を阻害して薬の分解を遅らせます。

これにより、薬が体内に留まる時間が長くなり、副作用が現れやすくなります。

2013年に『Canadian Medical Association Journal』誌に掲載された「グレープフルーツの薬物相互作用―食べてはならぬ『禁断の果実』なのか?それとも食べた結果は回避できるのか?」と題した論文では、グレープフルーツが少なくとも85種類の薬剤と相互作用して、血中濃度を上昇させる可能性が示されました。

また、薬物の相互作用による不整脈・臓器不全・内出血・死亡などの深刻な症例が報告されました。

さらに、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の薬理学研究者が『Biochemical Pharmacology』誌に発表した1993年の論文では、CBDがグレープフルーツと同様に、マウスのシトクロムP450酵素の正常な機能を阻害することが発見されました。

この論文では、CBDと治療薬の併用により、低用量の薬でも効果が得られる反面、有害な化学物質が体内に蓄積される可能性がある、という仮説を唱えました。

この論文が発表されて以来、ヒトを対象とする研究により、CBDがグレープフルーツと同様の効果を示す証拠が、いくつかの科学誌や医学誌に掲載されています。

摂取するCBDの種類・品質・純度はすべて、身体や薬との相互作用に影響します。

また、CBDと他の薬を服用するタイミングも重要です。

そしてもちろん、遺伝や年齢・体重、それ以外の要因によって、薬への反応は個人で異なります。

CBDオイルが入ったビーカー

▲摂取するCBDの種類・品質・純度はすべて、身体や薬との相互作用に影響します(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

ここでは、一般的な処方薬や市販薬と、CBDの相互作用に関する最新の研究を紹介します。

イブプロフェンとCBD

イブプロフェンは、NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)で、体内の痛みや炎症を抑える薬です。

副作用として、出血時間の長期化・めまい・息切れ・吐き気などの症状が出ることがあります。

CBDは、イブプロフェンの作用時間と効果を増加させ、副作用のリスクを高める可能性があります。

ヒトを対象に、CBDとNSAIDsの相互作用を具体的に検証した研究はまだありません。

しかし、動物モデルを用いた研究が2つあり、2006年の『Pain』誌と、2008年の『Pharmacology』誌に掲載されています。

これらの研究では、CBD以外のカンナビノイドが、イブプロフェンなどのNSAIDsと相乗的に作用して、痛みを軽減する可能性が示唆されています。

イブプロフェンとCBDを併用する場合は、事前に医師に相談してください。

ワルファリンとCBD

ワルファリンは、心臓発作や脳卒中の原因にもなる、血栓の形成を防ぐ抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)で『クマジン』という商品名でも知られています。

ワルファリンには、重度の出血・頭痛・腫れ・手足の痛みなどの副作用のリスクがあります。

2017年に『Epilepsy & Behavior Case Reports』誌に掲載された論文で、アラバマ大学バーミンガム校の研究者は、CBDがワルファリンの代謝を遅らせ、体内に留まる時間を長くすることで、ワルファリンの抗凝固作用を増強することを示しました。

そのため、CBDはワルファリンによる副作用も悪化させるおそれがあります。

ワルファリン(『クマジン』)とCBDを併用する場合は、事前に医師に相談し、血液検査を受けてからCBDの使用を開始してください。

甲状腺の薬とCBD

甲状腺の薬でよく用いられるのは、甲状腺機能低下症の治療に用いられる甲状腺ホルモン補充薬と、甲状腺機能亢進症の治療に用いられる抗甲状腺薬です。

薬によって、体内の異なる経路を介して治療効果を発揮します。

甲状腺ホルモン補充薬の副作用には、胸の痛み・不安・頭痛・嘔吐などがあります。

一方、抗甲状腺薬に副作用が現れることは稀ですが、発疹・かゆみ・発熱・痛み・頭痛などの症状が出ることがあります。

現在、CBDと一般的な甲状腺ホルモン補充薬や抗甲状腺薬との相互作用を調べた研究はほとんどありません。

甲状腺の薬を服用している方は、CBDを使用する前に医師に相談してください。

エリキュースとCBD

エリキュース(一般名『アピキサバン』)は、静脈・心臓・肺・膝または股関節置換手術後の足に形成される血栓を防ぎ、脳卒中を予防する抗凝固薬です。

エリキュースは、重度な出血のリスクを高めるため、通常は、医師から厳密な投与量を処方されます。

CBDは、エリキュースを代謝するCYP酵素群の働きを阻害するため、薬の血中濃度が過剰になり、重度な出血のリスクが高まるおそれがあります。

エリキュースを服用中の方は、CBDを使用する前に医師に相談してください。

プラビックスとCBD

プラビックスは『クロピドグレル』という薬の商品名で、心臓発作を起こしたことがある患者や、心臓発作のリスクが高い患者によく処方されます。

この薬は、血小板が心臓近くの動脈に血栓を形成するのを防ぎます。

Life Sciences』誌に掲載された2011年の論文によると、プラビックスを代謝するCYP2C19酵素の作用を、CBDが阻害する可能性があるそうです。

これにより、プラビックスが体内に長く留まり、全体的な効果が弱まるおそれがあります。

プラビックスによる心臓発作の予防効果が、CBDとの併用で低下するかどうかについては、さらなる研究が必要です。

プラビックス(『クロピドグレル』)を服用している方は、CBDの使用について、事前に医師に相談してください。

タイレノールとCBD

タイレノール(一般名『アセトアミノフェン』)は、痛みや熱を緩和する医薬品として広く用いられています。

アセトアミノフェンは、肝障害や肝疾患を引き起こすリスクがあり、吐き気・頭痛・不眠症などの副作用があります。

アセトアミノフェンとCBDは、どちらもCYP450によって代謝されますが、両方とも、分解されるとその効果は低下します。

2019年に『Molecules』誌に掲載されたアーカンソー大学の研究では、マウスを用いた実験により、高用量のCBD投与は、アセトアミノフェンの肝毒性を強め、肝障害のリスクを高めると主張しました。

しかし、この論文の著者たちは、CBDの毒性の可能性を目立たせるために、他の研究者の論文を部分的に抜粋し、実験を設計したとして非難され、物議をかもしました。

ヒトを研究対象とする元の研究では、CBDによる肝毒性は認められませんでした。

CBDとアセトアミノフェンの相互作用については、さらなる研究が必要です。

CBDとの同時併用については、事前に医師に相談してください。

メトプロロールとCBD

メトプロロールは、心拍数を減少させ、ストレスなどに関与するホルモンであるエピネフリンの放出を変化させることで、高血圧を治療するβ遮断薬です。

β遮断薬は、血圧を下げる効果以外に、めまい・吐き気・胃痛・胸やけ・手足の冷えなどの副作用が出ることもあります。

CBDとメトプロロールの相互作用について調べた研究はありません。

しかし、2017年に『JCI Insight』誌に掲載されたイギリスのノッティンガム大学の研究では、プラセボ(偽薬)を用いた交差試験を行い、CBDを単独で摂取した場合に血圧が低下することを示しました。

しかし、メトプロロールを服用している患者にとって、CBDとの併用は血圧に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、2011年に『British Journal of Pharmacology』誌に掲載された論文では、マウスを用いた実験で、CBDには吐き気を抑える効果があり、メトプロロールの副作用をやわらげる可能性があると示されました。

メトプロロールや、その他のβ遮断薬を服用している方は、CBDを使用する前に医師に相談してください。

メトホルミンとCBD

メトホルミンは血糖値をコントロールするための薬で、2型糖尿病の成人患者に処方されます。

メトホルミンの副作用には、低血糖・吐き気・下痢・嘔吐・筋肉痛などがあります。

2006年に『Autoimmunity』誌に掲載された論文では、CBDが糖尿病の発症を抑制することが、動物実験において示されました。

しかし、ヒトの糖尿病におけるCBDの有効性や、メトホルミンとの相互作用について具体的に取り上げた研究はほとんどありません。

2016年に『Diabetes Care』誌に掲載された、米国糖尿病協会の研究では、CBDは血糖値に大きな影響を与えないことがわかりました。

現在のところ、2型糖尿病患者におけるCBDの有効性を検討した研究は、この1件しかありません。

CBDの糖尿病との相互作用については、さらなる研究が必要です。

メトホルミンを服用中の方は、CBDを使用する前に医師に相談してください。

ザナックス

ザナックス(一般名『アルプラゾラム』)は、パニック障害・不安・うつ病の治療に用いられるベンゾジアゼピン系の薬です。

ザナックスの副作用には、眠気、協調運動障害(筋肉を協調させて動かすことが困難になる障害)、記憶喪失、早朝時の不安感などがあります。

ザナックスはCYP3A4と呼ばれる酵素を介して肝臓で分解されますが、CBDはこの酵素の働きを阻害します。

CBDを併用すると、ザナックスが体内に留まる時間が長くなり、望ましくない副作用の症状が現れるリスクが高まったり、その症状が長引いたりするおそれがあります。

2011年に『Neuropsychopharmacology』誌に掲載された論文を含む複数の研究では、カンナビノイドの抗不安特性が報告されました。

いつの日か、CBDはザナックスの代替薬として検討されるかもしれません。

ザナックスとCBDの相互作用について明確に言及している研究はありません。

ザナックスを服用中で、CBDに興味をお持ちの方は、医師にご相談ください。

スタチンとCBD

スタチンは、コレステロールを低下させ、心筋梗塞や脳卒中を予防する薬の一種です。

スタチンの一般的な副作用は、筋肉痛・血糖値上昇・頭痛・吐き気などです。

スタチンは、肝臓のCYP酵素群によって分解されますが、CBDはこれらの酵素の働きを阻害します。

スタチンとCBDの相互作用に注目した研究はありませんが、カンナビノイドは、スタチンの作用と持続時間を増強させ、望ましくない副作用のリスクを高める可能性があります。

スタチンを服用中の方は、CBDを使用する前に医師に相談してください。

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CBDと併用してはいけない薬

ある種の薬とCBDを併用するかどうか検討する際には、CBDが肝臓の代謝機能や酵素にどんな影響を与えるか?が重要となってきます。

CBDはグレープフルーツと同じ代謝物に作用します。

したがって、グレープフルーツの警告ラベルが貼られている処方薬の多くは、CBDとの併用でも同様のリスクがあると考えられます。

CBDの原料である大麻(麻)

▲CBDはグレープフルーツと同じ代謝物に作用します。そのため、グレープフルーツの警告ラベルが貼られている処方薬の多くは、CBDとの併用でも同様のリスクがあると考えられます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

既存の処方薬の大部分は、このカテゴリーに含まれています。

具体的には、ベンゾジアゼピン・抗ヒスタミン薬・ハロペリドール・抗レトロウイルス薬・スタチン・シクロスポリン・シルデナフィル・ワルファリン、この他CYP3A4やCYP2D6という酵素によって代謝される薬などが挙げられます。

てんかん発作の治療に使用されるクロバザムは、CBDとの併用が望ましくないタイプの薬です。

エピディオレックス』はCBDベースの医薬品で、FDA(米国食品医薬品局)により承認されたてんかん治療薬です。

2019年に『F1000Research』誌に掲載されたコロンビア大学の研究では、臨床試験から得られた膨大な量のデータから『エピディオレックス』に副作用がある可能性が示されました。

先述の『Canadian Medical Association Journal』誌の2013年の論文では、グレープフルーツと薬の相互作用により、不整脈や突然死・腎不全・筋肉の損傷などの深刻な副作用が生じる可能性が示されました。

しかし、これらのグレープフルーツと同時に摂取することが危険な薬と、CBDの併用を警告する決定的な証拠はありません。

人によって症状はそれぞれ異なるので、特定の処方薬とCBDの併用を検討する場合は、医師に相談してください。

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CBDオイルは血圧に影響しますか?

2017年に『JCI Insight』誌に掲載された「カンナビジオールは単回投与で血圧低下効果があることが、健常者におけるランダム化クロスオーバー試験により判明」というタイトルの論文は、CBDの血圧低下効果を裏付けています。

またこの研究は、不安やストレスを軽減するCBDの特性が、血圧を下げる効果に寄与することを示唆しています。

しかし、CBDを血圧降下剤やβ遮断薬と一緒に服用すると、両方の薬が二重に作用して、血圧を不健康なレベルまで低下させてしまうおそれがあります。

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CBDオイルは血液をサラサラにする効果はありますか?

CBDオイルを単独で摂取して、血液がサラサラになる(凝固しにくくなる)ことを示す研究はありません。

しかしCBDオイルは、ワルファリンなどの抗凝固薬の効果を高め、上記(「CBDと薬の相互作用」の項目)で紹介した、『Epilepsy & Behavior Case Reports』の2017年の論文が示すように、ワルファリンの効果を治療レベル以上に増強させる可能性があります。

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カフェインはCBDの効果を中和しますか?

カフェインとCBDは、両方を混ぜて使う方法で特に人気が高まっています。

カフェインは睡眠不足の人の注意力を高め、頭をすっきりさせる効果があります。

2007年に『Pharmacology Reports』誌に掲載されたラットの研究では、カフェインを代謝するCYP酵素をCBDが阻害することによって、カフェインが体内に留まる時間が長くなり、その刺激効果が持続する可能性が示されました。

<参考文献>
ウィードマップス(weedmaps)』アディ・レイ博士によるレビュー(2020年8月17日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、研究に基づいて作成されています。記載されている内容について日本国内での適法性や、記載されている内容の正確性は当社は保証しません。
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