【丸ごと解説】新しいCBD商品の種類と使い方

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

CBDオイルは、サプリメント業界で最も人気のある商品の一つです。

CBDの世界を探求したい方は、CBDオイルの種類を見分ける方法としてご覧ください。

また、購入する際の注意点や、CBD商品に期待される効果についてもご紹介します。

CBDオイルにはどんな種類があるの?

CBDとはカンナビジオール(Cannabidiol)の略で、大麻(麻)から抽出される成分の最大40%を占める、向精神作用を持たない化合物です。

CBD商品には、オイル・ティンクチャー・クリームなどの種類がありますが、いずれもヘンプ(産業用大麻)またはマリファナ(嗜好用大麻)の成分からつくられたものです。

もう一つの主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は、大麻特有の高揚感をもたらすことで知られています。

ヘンプ由来のCBD商品は、THCの含有量が0.3%未満です。

一方、マリファナ由来のCBD商品はTHCの含有量が多いため、アメリカでは規制または禁止されています。

CBDオイルとCBDクリーム

▲CBD商品には、オイル・ティンクチャー・クリームなどの種類がありますが、いずれもヘンプ(産業用大麻)またはマリファナの成分からつくられたものです(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

マリファナ由来のCBD商品は、認可された小売店でしか購入できません。

一方、ヘンプ由来のCBD商品は、薬局やオンラインショップなど、様々な場所で購入することができます。

CBD商品は、以下のように分類されます。

フルスペクトラムCBD

フルスペクトラムCBDは、全草CBDとも呼ばれ、CBD・大麻由来のテルペン・CBDやTHC以外のマイナーなカンナビノイド、そして微量のTHCが混合されています。

「フルスペクトラム」とは、原料の大麻から抽出されたすべての化合物が含まれていることを意味します。

ブロードスペクトラムCBD

ブロードスペクトラムCBDは、フルスペクトラムCBDと同様に、大麻から抽出されたすべてのカンナビノイドとテルペンを含みますが、THCだけが除去されています。

この商品ではTHCは除去されていますが、向精神作用を持たないその他の化合物はそのまま残されています。

CBDアイソレート

「アイソレート」と表示されたCBD商品は、大麻成分からCBDだけを抽出して結晶化した粉末で、テルペンやその他のカンナビノイドはすべて取り除かれています。

CBDオイルをつくるには、CBDの結晶粉末をココナッツオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルと混ぜるのが一般的です。

CBDの純度が99.9%以上の商品にTHCが含まれている可能性は低いですが、99.5%以下の商品には、微量のTHCが残存している可能性があります。

アクティブ/アクティベイテッドCBD

アクティブCBDオイル商品は、CBDA(カンナビジオール酸)を活性化または脱炭酸したものです。

難しく聞こえるかもしれませんが、CBDAは単なる加工前のCBDの前駆体であり、加熱プロセスを経てCBDに変換されます。

したがって「CBDA」ではなく「CBD」と表示されている製品は、すべてアクティブなCBDオイル商品と見なしてよいでしょう。

CBDA(加工前のCBD)とアクティブCBDのどちらが良いの?

見解は分かれますが、CBDAの方が痛みや炎症などの病気に対する効果が強いとする研究があります。

学術誌Cannabis and Cannabinoid Researchに掲載された2016年の研究によると、ラットの吐き気を緩和するのに、CBDAはCBDよりも1,000倍強い効果があったことが判明したそうです。

また、1964年にTHCを発見し「大麻の父」と呼ばれるイスラエルの化学者、ラファエル・メコーラム氏は、2019年のDiscover誌のインタビューの中で「CBDAは非常に優れた抗不安剤であり、また、がん化学療法の副作用を低下させることがわかりました。さらに、抗うつ効果や非常に強い鎮痛効果を持つ化合物でもあります」と語っています。

メコーラム氏はCBDAを支持しているようですが、どの商品を試すかを決める前に医師に相談してください。

CBDの商品選びのポイントは?

CBD商品はFDA(米国食品医薬品局)の規制を受けていないため、消費者自身が品質の高い商品を見つけることが重要です。

ウィードマップス』の医療アドバイザーで、カリフォルニア州ローンデールにある『Cannaセンター』のディレクターであるボニー・ゴールドスタイン博士は、次のように強調しています。

「患者や消費者がどんな商品を探すべきかという点についてですが、州の認可を受けたディスペンサリー 以外のCBD市場では、いまだに”自己責任で購入すること”とされているのが実情です。購入時には分析証明書(Certificate of Analysis:COA)を必ず求め、内容を確認してください。この証明書は、CBDの効力・テルペンの詳細・溶剤・農薬・カビや微生物の混入の分析結果を示しています。CBDが含まれているとうたっていても、検査してみると十分な量が含まれていない商品が数多く出回っていますので、証明書の確認は必須です。通常、認可を受けた医療用ディスペンサリー からCBDを購入する場合は、これらの商品が適切に検査されていることを確認することができます」。

CBDオイルが入った試験管

▲通常、認可を受けた医療用大麻ディスペンサリー からCBDを購入する場合は、これらの商品が適切に検査されていることを確認することができます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

なお、ディスペンサリーでの購入は、医療用マリファナが合法の州でのみ購入可能な場合があるので注意が必要です。

「フルスペクトラムCBDがいいのか?」「それとも他のタイプがいいのか?」を決めたら、ラベルをよく読み、品質の高いメーカーの適切な商品を見つける必要があります。

メーカー名・CBDの種類・1回分あたりのCBD含有量などがラベルに明記されているはずです。

CBDオイルの製造会社について調べて、定評のあるブランドのものであるかどうかを確認しましょう。

CBD商品のご紹介

ヘンプやマリファナを原料としたCBD商品は、オイルやその他の塗るタイプの商品以外にもさまざまな種類があります。

ここでは、CBDを使ったお菓子の例をいくつかご紹介しましょう。

  • CBDコーヒー
  • CBDチョコレートバー
  • CBDグミ
  • CBD口臭予防スプレー
  • CBDエナジードリンク

ペット犬

▲あなたの大切なペットに何かを食べさせる前に十分な注意を払い、その商品の購入先が信頼できる販売者かどうかを確認してください(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

アクティブCBDを配合した犬用ビスケットも販売されています。

しかし、大切なペットに何かを食べさせる前には十分な注意を払い、商品購入先が信頼できる販売者かどうか?を確認してください。

CBD商品には、どんなメリットがあるの?

CBDオイル、特にフルスペクトラムやブロードスペクトラムのオイルは、健康面で多くの効果があると言われており、特に、筋肉や関節の痛みをやわらげる効果が最もよく期待されています。

またある研究によると、CBD、はうつ病や不安症の悩みを緩和する可能性があるそうです。

産婦人科の認定医で、大麻の専門家であるメラニー・ボーン博士は次のように話しています。

「不安症も、現代において広く蔓延している非常に一般的な病気です。私はCBDおよびCBG(カンナビゲロール)を多く含む商品を強くおすすめし、一方でTHCは不安を引き起こす可能性があると警告しています。私が患者さんから学んだのは、大麻の処方に万能なアプローチは存在しないということです。むしろ、それぞれの患者さん固有のエンド・カンナビノイド・システムがあり、それが独自の方法で反応しているのです。全体として、約75%の患者がカンナビノイドに良好な反応を示し、症状が緩和したと報告しています」。

CBDが同様の効果をもたらすかどうかを知るには、医師と相談し、市場で販売されている様々なヘンプや麻由来の商品について調べるのが一番です。

医師は、あなたに処方された治療法と組み合わせて、CBDの適切な摂取量および日々の処方を決める手助けをしてくれます。

<参考文献>
ウィードマップス(weedmaps)』レスリー・ニックスによるレビュー(2020年8月13日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
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