研究:テルペンとカンナビノイドが付加的な治療効果を生み出す

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

Tucson, AZ:『Nature: Scientific Reports』誌に発表されたデータによると、大麻の香り成分テルペンは、マウスにおいてカンナビノイド活性を調節します。

アリゾナ大学医学部に所属する研究者チームは、さまざまなテルペンの生体内および生体外での機能および調節作用を、単独および確立されたカンナビノイドアゴニストWIN55,212との併用で評価しました。

著者らは、テルペンとWIN55,212の併用投与が、いずれかの物質の単独投与に比べて、抗疼痛(鎮痛)反応を増加させることを報告しました。

また、研究者らは、エンド・カンナビノイド受容体がテルペンに反応することも判明しました。

「私たちの調査結果は、これらの大麻(麻)由来テルペンが多機能性のカンナビミメティックリガンドであり、アントラージュ効果仮説の概念的支持を提供し、カンナビノイドの治療特性を向上させるために使用できることを示唆しています」と彼らは報告しました。

著者らは次のように結論付けています。

「この研究は、テルペンとカンナビノイドが併用されると付加的な効果が生じることを初めて示すものです。また、この研究は、CB1およびA2a受容体をテルペンの標的として特定し、生体内でテルペンカンナビミメティック効果を生み出すこれらの受容体の役割を初めて説明しています。原則として、これはテルペンがカンナビス/カンナビノイド療法の鎮痛作用を強化するために使用できることを示唆していますが、カンナビノイド治療の副作用を悪化させないようにしなければなりません。ただし、これはこの研究で使用された合成カンナビノイドWIN55,212-2ではなく、THCのような関連するフィトカンナビノイドを使用して確認する必要があります」

研究の全文は、「Cannabis sativa terpenes are cannabimimetic and selectively enhance cannabinoid activity」というタイトルで『Nature: Scientific Reports』誌に掲載されています。

<参考文献>
ノーマル(NORML)』編集部の投稿
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