(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
CBD(カンナビジオール)は、軟膏・飲み物・グミ、さらには生理用品にも含まれています。
しかし、その人気の背景には「CBDが何であるか?」「それがどのように機能するか?」「そしてそれが合法かどうか?」について、誤った情報もまたあふれています。
CBDにはまだ馴染みがないけれど、CBDのメリットと摂取方法についてもっと知りたい場合は、このまま読み進めてください。
1. CBDオイルの摂取後はどんな風に感じるの?
CBDは「アナンダミド(カンナビノイド受容体の一種)」の吸収を阻害することで、落ち着きをもたらします。
アナンダミドは、体の自然な恒常性を調節するのに役立つエンド・カンナビノイドです。
アナンダミドは安心感を高め、痛みや感情的なストレスを抑えるのに役立ちます。
CBDが眠気を促進し、不眠症の方の入眠や、睡眠維持を助けるという事例報告もたくさんあります。
CBDはまた、抗炎症作用を持ち、抗不安薬であり、痛みや不安をやわらげることによって睡眠をサポートすることもあります。
「大まかに言えば、通常用量で投与されるほとんどのCBD抽出物は、感情を落ち着かせ、不安を軽減する傾向があります」と、インディアナ大学の医学教授で、大麻医学の専門家であるJ.マシューアンドリー博士は述べています。
2.CBDオイルの効果
個人のCBDの体感は、用量・吸収・品質、およびオイルがCBD成分単体のアイソレートか?フルスペクトラム商品か?など、多くの要因によって異なります。
「体感は、CBD・CBG(カンナビゲロール)・CBC(カンナビクロメン)・CBN(カンナビノール)などのカンナビノイド、およびα-ピネン・リモネン・リナロール・β-ミルセンなどのテルペンの量と比率によって異なります」とアンドリー博士は語ります。
▲個人のCBDの体感は、投与量・吸収・品質、およびオイルがCBD成分単体のアイソレートか?フルスペクトラム商品か?など、多くの要因によって異なります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
「α-ピネンとリモネンを多く含むオイルは、よりエネルギッシュで感覚が研ぎ澄まされたような気分にさせるかもしれません。一方、リナロールまたはミルセンがより多く含まれている場合は、気持ちを落ち着かせたり、鎮静感を与える可能性があります」
また、アンドリー博士は、用量が重要であることを強調しています。
CBDは二相性化合物であり、濃度によって異なる反応を引き起こすことがわかっています。
低濃度では、CBDは活力を与え、神経や感覚を覚醒させます。
高濃度では、それは鎮静剤として働き、眠たくなるような落ち着きを感じさせます。
期待する効果を得るために、診療所の専門家に相談するか?提供された投与量のガイドラインに従うことが不可欠です。
より高い用量は、150mg〜600mgの間で選ぶと良いでしょう。
CBDなどの化合物を代謝する方法は、個人差があるのです。
「人によってそれぞれ違いがあります」とアンドリー博士。
一部の人にとっては効果的でも、他の人にとってはそれほど効果的ではない場合もあります。
▶︎ 実生活での人前で話す際のカンナビジオールの抗不安作用の逆U字型用量反応曲線(Front Pharmacol:英文)
▶︎ 人間のカンナビジオール-治療標的の探求(Pharmaceuticals (Basel):英文)
3. CBDオイルは、気分をハイにさせるもの?
CBDは、酩酊作用のあるカンナビノイド、THC(テトラヒドロカンナビノール)とは対照的です。
THCは、カンナビノイドの精神活性効果を媒介する体のCB1受容体に直接結合するため、気分を高揚させます。
CBDは、体のカンナビノイド受容体のいずれにも直接結合しないため、気分を高揚させません。
代わりに、それは複雑な方法で体自身の内在性カンナビノイドと相互作用します。
さらに、CBDは脳内のカンナビノイド活性を調節することで、THCの影響を打ち消す働きがあります。
そのため、CBDはTHCが時々引き起こす精神作用をやわらげることができます。
フルスペクトラムのCBDオイルだと、使用者は向精神効果なく、CBDとTHCの相乗効果の恩恵を受けられます。
▶︎ カンナビノイド受容体:それらがどこにあり、何をするか(J Neuroendocrinol:英文)
▶︎ カンナビジオールはTHCの有害な心理的影響から保護しますか?(Front Psychiatry:英文)
4.CBDオイルのメリット
▲研究によると、CBDは慢性的な痛みや炎症を含む多くの症状をやわらげる可能性があることが示されています(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
CBDの効くとされる症状には、以下のようなものがあります。
慢性疼痛の緩和
2007年『European Journal of Pharmacology』に掲載された、ラットで実施された前臨床試験(動物を用いた、安全性や有効性の確認試験)では、CBDが慢性神経障害性(神経)および炎症性疼痛を軽減できるという証拠を提供しました。
いくつかの報告によると、CBDはTHCの濃度と組み合わせると優れた痛みの緩和をもたらします。
▶︎ 非向精神性大麻成分カンナビジオールは、ラットの慢性炎症性および神経因性疼痛において経口的に有効な治療薬です(European Journal of Pharmacology:英文)
▶︎ THCの飼いならし:潜在的な大麻の相乗効果と植物性カンナビノイド-テルペノイドの側近効果(BRITISH PHARMACOLOGICAL SOCIETY:英文)
不眠症または睡眠の質の改善
高濃度CBDは、眠気を促進し、入眠と睡眠維持の両方をサポートする可能性があります。
『The Permanente Journal』に掲載された2019年の症例報告では、睡眠関連の問題を抱える患者の66.7%が、CBDオイルを1か月間使用した後、睡眠パターンが改善されました。
ただし、前述のように、CBDは神経や感覚を覚醒させる可能性もあるため、適切な投与量を守ることが不可欠です。
不安の緩和
神経精神薬理学で発表され、しばしば引用される2011年の研究では、CBDを事前い使うと、人前で話す前に不安が大幅に軽減されることがわかりました。
CBDを投与された患者は、対照群およびプラセボ群と比較して、認知障害・不快感・および覚醒レベルが低下しました。
▶︎ カンナビジオールは、治療を受けていない社会恐怖症患者の人前で話すことをシミュレートすることによって引き起こされる不安を軽減します(NEUROPSYCHOPHARMACOLOGY:英文)
炎症の緩和
CBDには抗炎症作用があり、大腸炎やその他の自己免疫疾患・関節炎・神経炎症・筋肉や関節の痛みなどの症状を緩和する可能性があります。
てんかん発作の軽減
発作の軽減におけるCBDの有効性を示す、かなりの証拠があります。
CBDは、ドラベ症候群やレノックス・ガストー症候群などの重篤な状態で、限局性発作と全身性発作の両方の頻度を減らすことが証明されています。
上記以外のCBDのメリットは、安全で効果的であり、処方箋なしで利用できることです。
「CBDオイルは健康に役立つ可能性があり、市販薬や処方薬よりもはるかに安全な薬剤です」とアンドリー博士は述べます。
「CBDは多くの条件で使用できる可能性があります。多くの科学的研究は、より多くの研究が必要ですが、それが非常に幅広い状況で役立つ可能性があることを示唆しています」
5. CBDオイルは合法なの?
大麻(麻)由来のCBDオイルは、連邦の大麻の生産禁止を撤廃した2018年の農業法案の規定を受けて、現在は連邦法の下で合法です。
連邦の法的基準を満たすために、CBDオイルは、CBDオイルの原料、ヘンプ(産業用大麻)のTHC含有率は0.3%以下でなければいけません。
アンドリー博士は、THC0.3%以下は合法と認められていますが、薬物検査で問題が発生する可能性を指摘しています。
「0.3%は身体に重大な影響を与えるほどの量ではありませんが、薬物検査で陽性となるには十分な量であり、明らかに雇用や法的地位を危ぶませる可能性があります」と述べています。
▲連邦の法的基準を満たすために、CBDオイルはTHC0.3パーセント以下でなければなりません(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
消費者は、CBDにまつわる政策や方針は、州によって異なることに注意する必要があります。
ある州では、THCが含まれている場合、CBDを健康補助食品ではなく禁止物とみなして取締りの対象となります。
アイダホ州・ネブラスカ州・サウスダコタ州などの州では、ごく微量のTHCを含むCBD製品を所持しているだけでも、重罪に問われる可能性があります。
CBDは、さまざまな症状の安全な治療法としての可能性をもっています。
CBDは、不眠症、不安、炎症、痛みなどの症状を緩和するという報告や研究結果が発表されています。
しかし、厳密な科学的研究はまだ追いついていません。
この化合物の有用性を確認し、最も効果的に投与する方法に関するガイドラインを定めることが必要です。
大麻由来のCBDは現在、連邦政府レベルでは合法的な成分として認められていますが、州ごとの政策はまちまちであるため、一部の州では違法となっています。
CBDを購入する前に、お住まいの州の方針を確認してください。。
『ウィードマップス(weedmaps)』編集部によるレビュー(2020年8月4日)
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※記事はアメリカでの法律、
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