7年目の進化。『CBDジャーニー』は、なぜ『JIHE』という次のステージへ歩み出したのか?

2025年も世間の注目を集めたCBD。

そのCBD専門の展示会があるのはご存知でしょうか?

CBDファンなら、誰もが知る『CBDジャーニー』がそれ。

2021年の初開催以来、のべ7回開催し、日本のウェルネスカルチャーを牽引してきました。

そして2025年11月14日(金)と15日(土)。

CBDジャーニー』のスピリットを受け継ぎながら、「CBDからヘンプ(大麻)へ」と視野を広げた新しい展示会が誕生します。

その名はジャイへと読んで『JIHE(Japan International Hemp Expo)』!

イベント名称 JIHE(Japan International Hemp Expo)2025
公式URL ▶︎ JIHE
開催期間 Business Day(事業者向け): 2025年11月14日(金)
Community Day(一般向け) :2025年11月15日(土)
会場 LUMINE 0(ルミネゼロ:JR新宿駅直結)
料金 入場無料(※一部フォーラム・交流会は有料)
内容 ・国内外のヘンプ・CBD事業者が一堂に集い、CBDオイルやウェルネス製品から、ヘンプテキスタイル・建材・バイオ素材まで、ヘンプ産業チェーン全体にわたる商品が展示されます。
・医療・産業大麻の専門家による知見共有、グローバルな規制動向や市場展開事例などの、様々なテーマセッションが展開されます。改正法施行後の日本における「ヘンプ産業元年」を象徴する、政策・規制・ビジネス・サステナビリティにまたがる多角的な情報交流の場となっています。
主催 Asabis株式会社(CBD部)
一般社団法人GREEN ZONE JAPAN

これはリセットではなく、“次のステージ”への進化。

その背景には、一過性のブームでは終わらせないという主催者の強い意志と、日本の、そして世界の大きなうねりを捉えた、壮大な未来戦略がありました。

公式メディアパートナーである私たち『CBDライブラリー』は、主催者への独占インタビューを通じて、この「進化」の深層に迫りました。

主催者が語る「進化の必然性」。CBDだけでは、未来は語れない

なぜ、『CBDジャーニー』は、これまでの成功を捨ててまで変わる必要があったのでしょうか?

主催者であるAsabis株式会社代表の中澤亮太氏は、その決断を「必然だった」と語ります。

その言葉の裏には、3つの明確な理由が存在しました。

海外と交流する中で見えた「日本の現在地」

その答えは、海の外にありました。

中澤氏は数年前から、アメリカ有数の『MJBizCon』や、同じくアジア最大級の『Asia International Hemp Expo』など、世界の主要な展示会プロモーターと連携を深めてきました。

そこで目の当たりにしたのは、日本との圧倒的なスケールの違い。

中澤氏は、当時の感覚をこう語ります。

「まるで、ヘンプ(大麻)全体の話をしている場で、私たちだけが、そのうちの一部の話をしているような感覚でした。世界では、ヘンプはCBDという成分だけでなく、エネルギー、建材、サステナブルな新素材まで、社会課題を解決する巨大な産業として捉えられています。いつまでもCBDという『出口』の話だけをしていては、日本はこの大きな潮流から完全に取り残されてしまう、という強い危機感がありました」

2025年の「法改正」が、すべての前提を変えた

▲ 2024年の大麻関連法案、新旧比較表

そんな中、日本に歴史的な追い風が吹きます。

2025年、改正大麻取締法と麻向法の施行です。

これは単なる規制緩和ではありません。

これまで事実上、禁じられていた「大麻の栽培」が、国の許可のもとで可能になる。

つまり、日本の新しい産業、その産声が上がる合図でした。

「法改正によって、ついに産業の入口である栽培から、出口である最終製品まで、すべてを国内で議論できる土壌が整ったのです。川上から川下まで、このバリューチェーン全体を繋ぐプラットフォームがなければ、この歴史的な好機は活かせない。私たちには、それをつくる社会的責任があると感じました」

そう中澤氏は言います。

その言葉には、シーンの牽引者としての使命感が滲んでいました。

分断されていた「業界の壁」を壊すために

しかし、足元には見えざる壁が存在しました。

CBD製品を扱うウェルネス業界と、古くからヘンプ(大麻)を繊維や建材として扱ってきた伝統的な産業との間の壁です。

「これまではCBDのイベントだから、という理由で、出展を見送るヘンプ関連の事業者の方々もいました。CBDはCBD、ヘンプはヘンプ。そんな分断された業界のままでは、世界とは戦えません。真の産業エコシステムを創るには、両者が同じテーブルにつき、手を取り合える、より大きな器が必要だったんです」。

JIHE』とは、その壁を壊し、点と点を線で結び、日本のヘンプ産業という大きな円を描くための、最初の器なのです。

新生『JIHE』の設計図を解剖する

▲ 中澤亮太氏/Asabis株式会社、代表取締役。日本最大のヘンプ/CBD国際展示会&カンファレンス『JIHE』を設立・運営。日本における大麻産業のインフラ構築に邁進中。

JIHE』への進化は、単なる名称変更ではありません。

その設計思想を解剖すると、主催者のクレバーな戦略が見えてきます。

なぜ「国際」なのか?―アジアのヘンプハブを目指す野心

JIHE』のプログラムを眺めてみると、従来の『CBDジャーニー』から格段に国際色がレベルアップしているのが感じ取れます。

さらに驚くべきことに、今回『JIHE』に登壇する海外スピーカーの多くは、主催者からの渡航費や謝礼なしに、自腹で来日するといいます。

報酬のためではない。

彼らは、法改正を経た日本の黎明期の市場に、未来への計り知れない投資価値を見出していると言います。

タイの巨大な国際展示会『Asia International Hemp Expo』と開催時期を連携させるなど、『JIHE』はアジア全体のムーブメントの中で、日本を「アジアのヘンプハブ」へと押し上げる戦略的な一手でもあります。

なぜ「博覧会(Expo)」なのか?体験の幅を広げる2つの”Journey”

▲ 『JIHE』の構成図

会場には、これまでのファンに安心感を与えるお馴染みの「CBDジャーニー」エリアが健在。

しかし、その隣には、全く新しい世界が待っている。

新設される「Hempジャーニー」エリアです。

もし前者がライフスタイルをアップデートする「体験の場」ならば、後者は社会そのものをアップデートする「可能性の展示場」と言えるでしょう。

ヘンプコンクリート、ヘンププラスチック、そして未来の食料。

ここには、私たちの暮らしの前提を覆すイノベーションの種が詰まっています。

なぜ「来場者を分離」したのか?熱量を最大化する戦略的ゾーニング

▲ 『CannaCon』セッション内容/10月10日時点

一見、複雑に見えるこの設計こそ、『JIHE』の最もクレバーな戦略だと言えます。

開催日を事業者向けの「ビジネスデー」と一般向けの「コミュニティデー」に明確に分割。

それは「熱量の最大化」という一点のため。

「ビジネスデー」では、ノイズのない環境で質の高い商談やネットワーキングに集中できます。

一方、「コミュニティデー」では、誰もが純粋な好奇心で体験と発見を楽しめます。

ビジネスとカルチャー、両方の熱量が混ざり合うことなく、それぞれの純度を高める。

その緻密な計算が、参加者全員の満足度を最大化させるのです。

見届けるべき!進化した『JIHE』が提供する「3つの新しい価値」

では、この進化したイベントに参加することで、来場者は何を得られるのでしょうか。

1.未来の大麻市場地図を手に入れる

▲ 特別企画展に関するAIを用いた参考イメージ

CBDの次のトレンドは何か?

法改正で新たに生まれるビジネスチャンスはどこにあるのか?

その答えのヒントは、会場の至る所に散りばめられています。

カンファレンスの議論、出展者のラインナップ、そして来場者の熱気。

それは単なる情報収集ではありません。

未来の産業の姿を誰よりも早く知る、「未来予測」の場です。

2.本物のグローバル・ネットワークを築く

2日間でわずか¥7,000の『JIHEフォーラム』は、国内にいながら世界のトッププレイヤーと直接つながれる、極めて稀な機会です。

筆者もこれまで数多くの海外展示会に数多く参加してきましたが、入場料だけで5万円〜10万円は当たり前。

それを考えれば、この価格はまさに“破格”と言っていいでしょう。

会場内のラウンジには常設の交流スペースもあり、コーヒーを片手に交わす何気ない名刺交換や雑談が、あなたのビジネスを世界へとつなぐ最初の一歩になるかもしれません。

3.そして何より、あなたはここで、歴史の転換点の「当事者」になる

法改正後を経て、日本における「ヘンプ産業元年」に開催される、第1回目の『JIHE』。

これは、二度とない歴史的なイベントです。

数年後、誰もが知るようになったこの産業の始まりを、「私は、あの場所にいた」と語れることの価値は計り知れません。

それは、ただの傍観者ではなく、新しい産業の誕生の瞬間に立ち会った「当事者」であることの証になるでしょう。

日本の新しい産業が生まれる瞬間を見逃すな。

JIHE』は『CBDジャーニー』のリセットではなく、“次のステージ”への進化です。

その炎は、より大きく、より多様な未来を照らす『JIHE』という名の聖火へと姿を変えたのです。

歴史は、いつだって傍観者のために動いたりはしません。

2025年11月14日(金)と15日(土)の新宿。

あなたはこの歴史的な瞬間の目撃者になるか、それとも後からニュースで知るだけの人になるか。

新しい時代の最初のページを、共にめくりましょう。