ベイプとは何?どうやって使用(摂取)するの?

(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)

ベイプとは、ベイプ・ヴェポライザー・ベイプペン・ウィードペン・ヴェポリノです(最後のは違うかもしれません)。

いずれにしても、大麻(麻)ベイプの特徴は、大麻の蒸気を吸うことです。

これらは、大麻を燃焼させた煙を吸うボングやパイプなどの、トラディショナルな喫煙具と違う点です。

ベイプの効果は、喫煙と同様、使用後すぐに(15分以内に)あり、40分〜2時間ほど続きます。

CBDベイプ
▲ さまざまなベイプ機器で、バッズ(花)と濃縮物の両方が楽しめます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

ベイプの使用は、簡単で目立たず、従来の喫煙方法に比べて間違いなく健康的です。

しかし、大麻を吸う機器は選択肢が多く、どの機器を使って何を吸うか?を決めるのは、はじめは簡単ではありません。

このガイドでは、どんな種類のヴェポライザーがあるのか?目的に合ったヴェポライザーを選ぶ方法、安全で合法なヴェポライザーを購入する方法を紹介します。

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ヴェポライザーとは何?

大麻を吸うプロセスでは、大麻のバッズや濃縮物を加熱して、活性化したカンナビノイドやテルペンを蒸気に変えます。

ほとんどのヴェポライザーは、大麻商品を、摂氏180〜190℃(華氏356〜374℃)の燃焼点の少し低い温度まで加熱するように設計されています。

喫煙だと、バッズに含まれるテルペンやマイナーカンナビノイドの多くを燃焼させてしまいます。

それに比べて、ベイプではそれらの化合物をより活性化させることができます。

精密な温度調節機能を備えた機器であれば、カンナビノイドやテルペンの種類に応じた温度を選択することができます。

大麻を気化して吸う方法はたくさんあります。

主な種類は、卓上式ヴェポライザー・携帯用ヴェポライザー・ベイプペン(ハッシュオイルペン)の3つです。

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卓上式ヴェポライザー

卓上式ヴェポライザーは、固定式の温度調節装置で、設置にはしっかりとした机などが必要です。

卓上式ヴェポライザーには様々な種類がありますが、主に4つのパーツから成り立ちますす。

  1. 温度を調節するための温度ダイヤル
  2. バッズや濃縮物を加熱するヒーティング部品
  3. バッズや濃縮液を入れる加熱チャンバー
  4. マウスピース

卓上式ヴェポライザーの中には、付属の袋に一旦蒸気を集めて、それを取り外して吸入するものがあります。

また、加熱チャンバーに長いチューブを取り付け、蒸気が加熱チャンバーから使用者に直接移動するようにしたものもあります。

このタイプの卓上式ヴェポライザーは、大麻のバッズを吸うために使われます。

卓上型ヴェポライザーで大麻を吸う方法を知っていれば、他のヴェポライザーも使えるようになるでしょう。

同様の機能を持つものとして、ダブリグ(別名Eネイル)も卓上型ヴェポライザーの一種です。

ダブリグは、ネイルと呼ばれる突起状のパーツを電気で熱した上に、濃縮物やバッズを置いて気化させることができます。

メリット

  • 正確な温度管理
  • 好みのバッズや濃縮物を使用できる柔軟性
  • 再利用可能で、パッケージの廃棄物を最小限に抑えられる

デメリット

  • 持ち運びに不便
  • 使い方を覚えるのに手間がかかる
  • 高価なものが多い

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携帯用ヴェポライザー

携帯用ヴェポライザーは、小型で目立ちにくいヴェポライザーです。

卓上型ヴェポライザーとほぼ同じように動作しますが、手軽に携帯できるのが特徴です。

携帯用ヴェポライザーは、大麻のバッズや濃縮液を入れるチャンバー・発熱体・バッテリーから構成されます。

ほとんどの携帯用ヴェポライザーには、ボタンを押したり、小さなダイヤルを回して操作する可変温度制御装置が搭載されています。

ボタンを押すと、発熱体が加熱されてチャンバー内の大麻を気化させます。

そして気化された蒸気をマウスピースに送り込んで吸入します。

携帯用の場合、卓上型ほどの加熱精度は得られません。

また、携帯用のヴェポライザーは、大麻の蒸気が穏やかに香る特徴があります。

そのため、簡単に目立たずに使用することができます。

一般的に、大麻の喫煙方法を覚えるよりも、ベイプの吸い方を覚える方が簡単です。

CBDの原料、大麻(麻)のバッズ(花)
▲ 携帯用ヴェポライザーには、大麻のバッズや濃縮液を入れるチャンバー・発熱体・バッテリーから構成されます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

携帯用ヴェポライザーは、機能に応じて、バッズだけでなく、バダー・バダー・シャッターなど、さまざまな形態の濃縮液を摂取するために使用することができます。

携帯用ヴェポライザーの購入前に、自分がどのように摂取したいか?をまず考え、その商品に対応したデザインのものを探しましょう。

ここで重要なのが、携帯用のドライハーブヴェポライザー・ワックスヴェポライザー・そしてハイブリッドヴェポライザーの違いを知ること。

ドライハーブヴェポライザーとワックスヴェポライザーは、特定の大麻商品に対応した設計です。

しかし、PAX3のようなハイブリッドヴェポライザーは、バッズとワックスに対応し、両方を楽しむことができます。

メリット

  • 簡単に使用できる
  • 携帯性が高い
  • 自分の好きなバッズや濃縮液を使用できる柔軟性
  • 再利用可能で、パッケージの廃棄物を最小限に抑えられる

デメリット

  • 機器によっては高価なものもある

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ベイプペン

ベイプペン・ウィードペン・ハッシュオイルペン。

これらは、大麻の蒸留液やオイルを気化させるため、特別に設計されたヴェポライザーの種類を示す用語です。

コンパクトなデザインがペンに似ていることから、ペンと呼ばれています。

CBDベイプ
▲ ベイプペン・ウィードペン・ハッシュオイルペンは、いずれも大麻の蒸留液やオイルを気化させるために特別に設計されたヴェポライザーの一種を指す(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

リユース型ベイプは、バッテリーとカートリッジで構成されています。

繰り返し使えるベイプペンは、同じバッテリーを複数のカートリッジで使い回します。

中のオイルをすべて蒸発させた後の空のカートリッジは捨てるため、半分再利用可能な商品タイプです。

ベイプのバッテリーには、ボタンの有無・円筒形と長方形・電池寿命の長短・充電機能の有無など、さまざまなスタイルがあり、好みに合わせて選ぶことができます。

最も一般的なベイプペンのバッテリーは510スレッド規格で、医療用および成人用市場の充填済みベイプカートリッジの大部分に対応しています。

CBDベイプ(VAPE)を持っている手
▲ ベイプカートリッジには、マウスピース・チャンバー・加熱部品が含まれており、バッテリーによって動作します(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

ベイプカートリッジには、マウスピース、チャンバー、発熱体が含まれており、互換性のあるバッテリーによって動作します。

カートリッジの中には、カンナビノイドやテルペンなどの成分が濃縮されたオイルや蒸留液が入っています。

使い切りタイプのベイプペンは、繰り返し使えるベイプペンと同じパーツが使われています。
取り出してすぐ使えるような状態でパッケージされているのが特徴です。

メリット

  • 非常に簡単に使用できる
  • 持ち運びに便利
  • 最も安価に試せる

デメリット

  • 一部または全部が使い捨てのため、無駄が多い
  • 蒸留水またはオイルのカートリッジでのみ使用可能
  • 系統や濃度の選択の自由度が低い
  • 定期的に吸うとなると高額になる可能性がある

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安全なベイプの購入方法

気化式タバコは、比較的低温仕様なので、喫煙よりも健康的な代替手段となります。

ライターやマッチの火でバッズを燃焼寸前まで加熱すると、有害なタールや発がん性物質が発生します。

大麻ベイプの長期的な健康効果についてはさらなる研究が必要ですが、この使い方には、相対的な健康効果を裏付ける研究もあります。

たとえば『Harm Reduction Journal』誌に掲載された2007年の研究では、タバコと大麻を使用した参加者が自己申告した、呼吸器系の症状を観察しました。

研究では、大麻常用者の場合、気化させることで大麻の消費量が増える一方で、呼吸器系の症状が減少しました。

研究チームは、気化させる温度が “燃焼に伴う煙や毒素を避けるのに十分な温度 “であると結論づけました。

ただし、こうした潜在的な健康効果には大きな注意点があります。

2019年、米疾病対策センター(CDC)は、肺の負傷者の急増と違法なベイプの使用との関連性を明らかにしました。

ベイプ関連の疾患の調査は続いていますが、その原因として考えられるのは、ビタミンEアセテートなどの研削剤やその他の添加物・香料、そして品質の悪い偽造品などです。

ユーザーにお伝えしたいのは、大麻商品は認可されたブランドや小売店からのみ購入するのがいいということです。

危険な物質を吸い込んでしまうリスクを避けれます。

また、購入を検討している商品については、独立した第三者機関による分析証明書(COA)を確認することをおすすめします。

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よくある質問

ダブペンとは何?

標準的なベイプペンは、大麻のオイルや濃縮物を入れたベイプカートリッジを使用するために設計されています。

ダブペンの場合、カートリッジタイプとは異なり、ユーザーはダブを使用します。
ダブというのは、ワックスやシャッター・バダーと呼ばれる大麻の濃縮物のことです。

ほとんどのダブペンは、ワックスペンとしても知られています。

基本的にはベイプペンと同じく、バッテリーと発熱体で構成されています。

ダブペンでは、カートリッジに液体を入れるのではなく、加熱チャンバーに濃縮液を入れて使用します。

このタイプのペンでは、ユーザーはカートリッジに限定されず使用できます。

ワックス・コンセントレート・バダー・シャッターなど、さまざまな形態のコンセントレート(濃縮物)が使用可能です。

CBDコンセントレート(濃縮物)
▲ ダブペンでは、濃縮物は液体の形でカートリッジに入れるのではなく、加熱チャンバーに入れます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)

ベイプペンの価格はどれくらい?

ベイプペンの品質と付属品によって異なります。

医療用・嗜好用大麻市場では、さまざまなオプションが用意されています。

たとえば、バッテリーと充電器がセットになったスターターキットや、ガスが充填されていてすぐに使える使い捨てタイプのベイプペンがあります。

また、510スレッド規格のカートリッジや交換用バッテリーが別売りで安価になっているものなどもあります。

大麻オイルが充填された使い捨てのベイプペンの場合、州ごとに市場が異なるため、価格は販売される場所によって異なります。

ベイプのカートリッジには何が入っている?

ベイプのカートリッジを選ぶ際には、どのようなオイルが入っているのか?フレーバーの有無や種類、研削剤の有無などが使用感を左右します。

ベイプのカートリッジには、大麻オイルが充填されており、携帯用バッテリーを使って最適な状態で気化できるように設計されています。

蒸留工程では、原料の大麻オイルから風味や芳香成分を取り除き、その後テルペン類と混合して風味を再構成します。

ポリエチレングリコール(PEG)・PG(プロピレングリコール)・VG(植物性グリセリン)などのグリコール類を注入して、蒸気に口当たりの良さ(薄さ/濃さ、滑らか/ざらつき、乾いた/バターっぽい)を与えます。

ラボで検査された合法的なベイプカートリッジには、カンナビノイドが含まれています。

しかし、すべてのカートリッジにテルペンが含まれているわけではありません。

テルペンとは、植物に香りや味を与える有機化合物です。

ローカートリッジとは、研削剤やテルペン類を一切含まない、純粋な大麻オイルのみを使用したベイプカートリッジです。

蒸溜液入りのカートリッジでは、蒸溜の過程で植物の天然のテルペンが取り除かれます。

そのため、無味無臭の粘性のある液体になってしまうため、テルペンを再度配合することが一般的に行われています。

一部の抽出作業者は、蒸留の過程で植物からテルペンを取り除き、カートリッジに充填する前に再びテルペンを導入する技術を習得しています。

これらは、大麻由来のテルペンを使用して、オイルの原料となった大麻の種類ごとの香りや味をそのまま再現。

それぞれの特徴を持ったベイプカートリッジとして知られています。

また、フルーツやキャンディーのようなエキゾチックな香りや味を出すために、天然由来のテルペンを使用したカートリッジもよく見られます。

抽出後にテルペンを再度配合することで、メーカーは様々なニーズに合わせて無数のカンナビノイドとテルペンの組み合わせをつくることができます。

また、これらのテルペンは、カートリッジ内の蒸留液の粘度や色を変化させることができます。

ベイプリキッドの中には、電子タバコに使われているような研削剤が含まれているものがあります。

最も一般的な研削剤は、PEG、PG、VGです。

米国食品医薬品局(FDA)は、これらの様々な研削剤を人間が摂取しても安全であると表示しています。

しかし、これらの化合物が加熱されて吸い込まれたときに何が起こるかについては、まだ懸念があります。

2010年に『International Journal of Environmental Research and Public Health』誌に掲載された研究では、PGを吸い込むと喘息やアレルギーを悪化させる可能性があると結論づけています。

また、高温で気化させると、PEGとPGの両方がホルムアルデヒドとアセトアルデヒドという発がん性物質に分解されるという研究結果もあります。

これらの研削剤を吸うことによる影響を完全に理解するには、さらなる研究が必要です。

そのため、これらの研削剤が加えられていない、ローベイプカートリッジを購入することが最善の方法です。

<参考文献>
ウィードマップス(weedmaps)』レスリー・ニックスによるレビュー(2021年2月16日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
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