(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
CBDは、痛みやストレスをやわらげる可能性が注目されていますが、CBDA(カンナビオール酸)については、ご存知ですか?
この、あまり知られていないヘンプ(産業用大麻)・大麻由来の成分は、一体何なのでしょうか?
そしてどんな働きがあり、どんな効果があるのでしょうか?
また、CBDとCBDAの違いは何でしょうか。
ここでは、CBDAにスポットを当て、大麻(麻)に最も多く含まれるカンナビノイド、CBDとの違いをご紹介します。
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CBDAとは?
CBDA(カンナビオール酸)は、生育中のヘンプや大麻に豊富に含まれた化合物です。
CBDAは、CBDと同様に、カンナビノイドとして私たちの体内やエンド・カンナビノイド・システムと相互作用し、痛みの緩和や気分の向上など、さまざまな健康効果が期待できます。
CBDAは、CBDの酸性型で、THCAやTHCと同じ関係にあります。
オレゴン州ポートランドにある『レガシー・リサーチ研究所』のアシスタントサイエンティストであり、ウィードマップスの科学アドバイザーでもあるアディ・ポー博士は「大麻がつくるのは、CBDAという酸性型のCBDで、加熱することで脱炭酸されます。CBDAは、ちょうど”生”のCBD、または非加熱のCBDと言えます」と詳しく説明してくれました。
▲CBDAはCBDの酸性型で、THCAやTHCと同じ関係にあります。CBDAは、ちょうど”生”のCBD、または非加熱のCBDと言えます
つまり、CBDAが加熱されるとCBDに変わるのです。
加熱されてもCBDAは原型をとどめています。
これらの化合物には密接な関係がありますが、CBDAはCBDよりもメリットがあるのでしょうか?
いくつかのCBDAの研究では、その答えは「イエス」とされています。
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CBDAはCBDより優れている?
CBDAの方がCBDよりも優れているかどうか?についてですが、作用の強さという意味で聞いているのでしたら、答えは「イエス」です。
CBDAは、カンナビノイドの母と呼ばれることもあり、CBDやTHCAよりも強い作用があることが、動物を使ったさまざまな研究で示されています。
しかしポー博士は、CBDAにどんな恩恵があるかについては、早とちりをしないようにと注意しています。
彼女は「人間でのCBDAの医学的なメリットについての証拠はほとんどありません。しかし動物を使った研究では、発作を抑えたり、腫瘍を減らしたり、炎症を治療したりする効果を調べた研究がいくつかあります」と指摘しています。
その一つが日本人研究者によるもので、2008年に『Drug Metabolism and Disposition』誌に論文が掲載されました。
この研究では、CBDAとTHCAの両方に炎症を抑制する効果があり、内、CBDAの方がより強く作用することが示されました。
▲CBDAとTHCAの両方に炎症を抑制する効果があり、内、CBDAの方がより強く作用することが示されました(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップ)
2017年に『Journal of Natural Medicine』誌に掲載された、同じ日本人研究者(福山大学薬学部教授の竹田修三氏)による別の論文では、CBDAに抗腫瘍特性がある可能性が示されました。
この研究では、侵襲性が非常に高い(進行が早い・転移しやすい、など身体へのダメージが大きい)乳がん細胞にCBDAが対抗できる可能性が議論されました。
吐き気に関しては、2013年に『British Journal of Pharmacology』誌に掲載された研究で、CBDAの吐き気と嘔吐を抑える効果が動物モデルで評価されました。
その結果、毒素や運動誘発による嘔吐をCBDAが軽減することが分かり、その作用はCBDよりも強力なものであることが示されました。
研究者たちは「したがって、CBDAは、まだ確立された治療法がない予期性悪心(想像だけで吐き気をもよおす症状)など、吐き気や嘔吐の治療法として有望である」と述べています。
▶︎ カンナビジオール酸は、5-HT1A受容体の活性化を促進することにより、ジャコウネズミの嘔吐とラットの悪心誘発行動を防ぎます(British Journal of Pharmacology:英文)
これらの研究で、CBDAが動物において有益な特性を示していることは明らかですが、人間にも同じような効果があるかどうかはまだわかりません。
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CBDAは何に使われるのですか?
CBDAの効果を実感できる方法のひとつとして、自家製の料理やドリンクがあります。
ポー博士は「CBDAは、フルスペクトラムから得られる生の大麻抽出物の重要な構成成分です。スムージーにヘンプキーフを加えると、抗炎症作用のある微量栄養素入りの良いドリンクになります」と話しています。
CBDAを入れたスムージーには、ケール・ほうれん草・根ショウガなどのスーパーフードも入れても良いでしょう。
CBDAが含まれるバッズ(花)を一握り、CBDオイルを小さじ1杯、さらに味を整えるためにリンゴ、食感を整えるためにオレンジジュースを加えればスムージーが完成します。
THCは含まれていないので、この種のスムージーでハイになることはなく、体内の炎症を抑えて気分をリフレッシュさせることができます。
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CBDオイルの中にCBDAは入っていますか?
オイルの調合の仕方によっては、CBDとCBDAの両方の成分が含まれている可能性があります。
CBDAが加熱されていない、生の状態であれば、治療用オイルの有効成分となる可能性があります。
▲オイルの調合の仕方によっては、CBDとCBDA、両方の成分が含まれている可能性があります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップ)
ポー博士は次のように説明しています。
「加熱していないCBDA商品をどこかで見かけることがあるかもしれません。つまり、生のヘンプオイルを加熱せずに商品に使用した場合、そのCBDオイルには、実際にはCBDAが含まれている可能性があります。CBDAは、抗炎症作用を持つ成分ですが、CBDと同じように、それ以外にも、セロトニンのシグナル伝達などの神経系にも作用します」。
同様にティンクチャーも、カンナビノイドが加熱などの処理をされていなければ、CBDAが主成分であるとして差別化できます。
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CBDAを喫煙することはできる?
マリファナ(嗜好用大麻)を吸う場合、火を使うことによってカンナビノイドが加熱されてしまうため、CBDAがCBDに変化してしまいます。
ですから、生のCBDAを直接吸うことはできません。
もしCBDAをそのまま摂取する場合、経口摂取可能なオイルや、ティンクチャー・クリームなどの塗るタイプを試してみるといいでしょう。
また、スーパーフードの大麻スムージーや生ジュースでCBDAを摂取することもできます。
どのようにCBDAを使用するにしても、新しい治療法を試す前には医師に相談し、現在服用している薬が大麻と相互作用しないかかどうか話し合う必要があります。
『ウィードマップス(weedmaps)』アディ・レイ博士によるレビュー(2020年8月17日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、
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