(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
良質な睡眠が、間違いなく健康や幸福感の鍵をにぎっています。
しかし、アメリカの『睡眠財団』の調査で人口の約30パーセントが、睡眠障害を抱えていることが分かりました。
不眠症(睡眠財団:英文)
睡眠薬や睡眠誘発剤などの薬を使ったとしても、副作用をともないます。
CBD(カンナビジオール)と呼ばれる、酩酊効果のない、大麻(麻)から抽出された化合物が、これらの薬に取って代わる可能性があります。
CBDは、不安などの睡眠の障害を取り除き、眠気を促進することが多くの人に知られており、睡眠導入剤として最近のトレンドとなっています。
でも、CBDは本当に質の良い睡眠を促進しているという、科学的根拠はあるのでしょうか?
『ウィードマップス(weedmaps)』のスタッフが、専門家4人に話をうかがいました。
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CBDとは?どんな効能がありますか?
CBDについて、まだまだ知らないことがたくさんあります。
「CBDは、カンナビノイド受容体(CB1 とCB2)との結合に関してはさほど関与しませんが、内因性カンナビノイドの結合は促進してくれます。これによって、カンナビノイド受容体は本来の働きができるようになるのです」と『Kase Manufacturing』社の大麻成分抽出施設の最高科学責任者であるドリュー・フォード氏は語りました。
▲CBDはセロトニン受容体に作用し、内因性カンナビノイドの放出を促す可能性があるという研究結果が出ています。セロトニンは、睡眠覚醒サイクルの調整に重要な、神経伝達物質の一つでもあります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
エンド・カンナビノイド受容体は、身体全体に影響を与えます。
『Koi CBD』の品質・コンプライアンス担当ディレクターのシン・ヴォ―博士によると、CBDはまず、神経系・免疫系・循環系の細胞間で情報を送り、生物学的プロセスを調整し、カンナビノイド受容体に間接的に影響を与えるようです。
『Translational Psychiatry』誌に掲載された研究によると、CBDは”至福の分子 “と呼ばれる内因性カンナビノイドの一つ、アナンダミドの取り込みを阻害することが示唆されています。
アナンダミドは、CBDと同じように、体内のエンド・カンナビノイド・システムのCB1受容体に結合します。
CBDが、CB1受容体を代わりに占有すると、アナンダミドの、心地よい効果が持続する可能性があります。
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CBDはどんな気分にしてくれる?
CBD商品がどんな気分にしてくれるか?は、個人差が大きすぎて一概には言えません。
「CBDへの反応は人それぞれです。」ヴォ―博士は続けます。
「CBDへの反応は、摂取方法・既存薬やサプリメントを摂っているのか?商品がアイソレートなのか?フルスペクトラムのオイルなのか?などによっても、柔軟に変化します」
ヴォ―博士は、CBDオイルに含まれるテルペンも、個々の反応の差に影響すると言及します。
「テルペンは、品種を決めるうえで欠かせない役割がありますし、鎮静作用・活性化作用、またはコンビネーション作用なのかを決めるのにも影響することがわかっています」
▲CBDは、眠れないほどの不安感をやわらげる効果があります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス))
ブラジルの『the Brazilian Journal of Psychiatry』誌に掲載された研究によると、CBDを異なる用量で投与した場合、特徴的な反応が起こりました。
低用量では活力と意識の明瞭さを感じ、高用量ではリラックスして眠気を催すことがありました。
CBDは、不安感をやわらげるという体験談もよく報告されています。
「CBDは抗不安剤として、不安を軽減し、心を落ち着かせる効果があります」と説明するのは『ドクター・バーン‘ズ・リリーフ』のCEO兼創設者で自然療法医のイレイン・バーンズ先生です。
「さらに、筋肉をリラックスさせる効果もあります。この2つの特性は、心体をリラックス状態へと導いてくれます」
▶︎ 【初心者必見】CBDオイルの使用(摂取)方法別メリット/デメリット
▶︎ 【初心者必見】CBDオイルの成分
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CBDオイルを摂るとだるくなりますか?
CBDオイルが倦怠感をもたらすかどうかについては、専門家の意見は分かれているようです。
「CBDが睡眠補助剤であると裏付けできるような臨床証拠はありません。CBDオイル自体が、眠気を誘うことはないはずです」とフォード氏は述べます。
とはいえ、フォード氏は、CBDが睡眠障害をもたらすような不安感をやわらげることも認めており「心を落ち着かせ、リラックスしたい人には睡眠補助剤として有効でしょう」としています。
専門医師会認定の大麻臨床医でハローMDのチーフメディカルオフィサーのパトリシア・フライ博士は、高用量CBDが脳内のアデノシン経路の調節をする証拠があると、指摘しています。
「アデノシンは、日中に蓄積される物質で、私たちを覚醒させる脳内の感覚ニューロンを不活性化してくれます」
▲CBDは、5-HT1aセロトニン受容体への作用が報告されていることから、疲労感や眠気を引き起こす可能性があります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
CBDは「セロトニンの5-HT1a受容体に作用することで、疲労感や眠気を引き起こす可能性がある」と、医学誌『Pain』に掲載された研究で報告されています。
「CBDは、5-HT1a受容体に結合すると、他のアゴニストの結合を阻止します」と、フォード氏は説明しています。
「個人の体質にもよりますが、CBDがこれらの受容体に結合すると、不安や抑うつの原因となる分子を根本的にブロックでき、すぐに安心感を得られます」
その結果、眠気を感じる人もいます。
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睡眠における、CBD vs THC
THCは、大麻に最も多く含まれるカンナビノイドで、陶酔効果があり、眠気を誘うと言われています。
フォード氏は、CBDオイルからくる眠気は、THCによる可能性が高いと考えています。
「CBDオイルで眠気を感じるとしたら、それは商品の中に残ったTHCによるものでしょう」と、フォード氏は述べました。
睡眠補助剤として、THCがCBDより効果的とは限りません。
体質によって、THCへの反応が異なり、深く眠りたい人にとっては逆効果になる場合もあるのです。
フォード氏は「THCの精神作用”が、眠気を誘う一方で、心を揺さぶることもあります」と説明し、最終的には「どんな症状を克服したいのか、自分の体には何が最適なのかにかかっています」と結論づけました。
バーンズ氏も同意見で、10mg以上のTHCは、不安や神経過敏になる可能性があると付け加えています。
「このため、ほとんどの人にとってはCBDの方が優れた睡眠補助剤でしょう。しかし、THC10mg以下、CBD20mg以上を一緒に摂取すると、素晴らしい効果をもたらすでしょう」
CBNは、THCが熱や光にさらされて変化するカンナビノイドで、より高い鎮静効果があると見込まれています。
『スティープ・ヒル・ラボ』社の分析によると、5mgのCBNは、10mgのジアゼパムと同等の効果があると分かりました。
ジアゼパムは、筋肉の痙攣や発作・不安の治療に使われる“ベンゾ”の仲間です。
したがって、CBNが少ない新鮮な大麻よりも、古い大麻を摂取した方が鎮静効果や睡眠導入効果が高いと考えられます。
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CBDオイルは、睡眠障害にどんな効果があるの?
CBDと睡眠障害に関する研究は、今後も進めなければなりませんが、ヴォ―氏は『アメリカ国立衛生研究所』の国立医学図書館に、CBDと睡眠に関しての検索結果が100件以上のあることを指摘しました。
その論文には主に動物モデルで行われた研究や、先行研究の再調査が含まれており、いくらか重複している点も付け加えます。
CBDとTHCの、睡眠に関する2019年のレビューでは、カンナビノイドが睡眠の質を改善し、睡眠障害をやわらげ、入眠までにかかる時間を短縮する可能性が示されています。
▲カンナビノイドが睡眠の質を改善し、睡眠障害をやわらげ、入眠までにかかる時間を短縮してくれます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
しかし、CBDの研究結果の多くは、他の病気との関連であり、睡眠を二次的な結果として検討したものでした。
『Frontiers in Pharmacology』誌に掲載された、2019年の研究の、自閉症スペクトラム障害の子どもにCBDオイルを投与し、睡眠障害などの関連疾患の治療をした記事を、フライ氏は取り上げました。
「自閉症の患者は一般的に睡眠障害を抱えています」と、彼女は説明し「この研究では、CBDが患者の71.4%の睡眠を改善したことが確認されました」と、結びました。
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CBDオイルの恩恵、更なる可能性は?
CBDは、神経系・免疫系・循環系と相互作用をするため、さまざまな症状に効果的でしょう。
『European Journal of Pain』誌に掲載された試験管内の研究では、CBDが、ラットの痛みや炎症を減少させることが分かりました。
また『Ingenta Connect』誌に掲載された別の研究では、CBDが動物モデルにおいて抗不安や抗うつ効果を示しました。
そして『The Lancet Neurology』誌に掲載された生体内での研究や『International Journal of Neuroscience』誌に掲載された試験的な研究によると、CBDは、てんかんによる発作や、ある種の筋肉の痙攣を抑える見込があることが分かりました。
▶︎ 治療抵抗性てんかん患者におけるカンナビジオール:非盲検介入試験(The Lancet Neurology:英文)
▶︎ ジストニア性運動障害におけるカンナビジオールの非盲検評価(International Journal of Neuroscience:英文)
『the British Journal of Clinical Pharmacology』誌に掲載された試験管内研究によると、CBDは心臓の健康状態を向上させる見込みがあり、『CNS Neuroscience&Therapeutics』誌には、パーキンソン病などの神経変性疾患の予防効果が取り上げられました。
▶︎ 心血管系はカンナビジオールの治療標的ですか?(the British Journal of Clinical Pharmacology:英文)
▶︎ カンナビジオール:神経変性疾患の有望な薬?(CNS Neuroscience&Therapeutics:英文)
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結論
CBDが不安を軽減し、穏やかでリラックスした気持ちに導き、人によっては、より安眠できることが分かりました。
しかし現段階で、CBDの睡眠障害に関するヒトでの具体的な臨床研究はほとんどありません。
今後の研究により、CBDとそのメカニズムや睡眠制御における役割について、もっと理解が深まるでしょう。
『ウィードマップス(weedmaps)』アディー・レイ博士によるレビュー(2020年8月17日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、
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