(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
「ニセ物の金は、本物があるからこそ存在する」という古い格言があります。
大麻(麻)の世界にも、この格言は当てはまります。
高品質の大麻や大麻商品は、現在、合法州で広く入手できます。
しかし、違法市場の模造品、特にカートリッジの偽造品も多く出回っています。
偽造カートリッジを購入すると、深刻な健康被害を受ける可能性があります。
ハンドバッグのニセ物とは異なり、大麻のニセ物には公衆衛生上、大きなリスクがあるのです。
では、どのようにして偽造カートリッジを見分ければ良いのでしょうか?
て、違法市場の売人のカモにならないようにすれば良いのでしょうか?
幸いなことに、大麻の世界では、本物とニセ物を見分ける簡単な方法がいくつかあります。
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▲ これらのベイプは本物ですが、偽造品はよく似ています(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
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なぜニセ物のベイプペンがこんなにも多いの?
大麻の専門家で『ハーバノート(Herbonaut.com)』の創設者、ウィンストン・ペキ氏によると、低品質のベイプペンは安価で簡単に製造できるそうです。
▶︎ ハーバノート:英文
「ほとんどの模造品は、品質管理がほとんど行われない状態で、中国から直接調達されています」とペキ氏は言います。
一般的なユーザーは、ニセ物のベイプカートリッジや電子タバコを見分ける方法を知りません。
「一般的なユーザーは、正しい方法で試して本物かどうか?確認する手順を知らないため、ニセ物のVAPEペンを見分けることはできません」とペキ氏は指摘します。
ベイプカートリッジを使う多くのユーザーは、本物とニセ物の見分け方を知りません。
そのため、知らず知らずのうちにニセ物のベイプカートリッジを購入してしまいます。
その結果として、ニセ物の需要を高めてしまっているのです。
ペンシルバニア州の医療用大麻ディスペンサリー『Keystone Canna Remedies』の共同設立者、ヴィクトール・グァダニーノ氏は、偽造ベイプペンの存在は、業界標準化の必要性を強調すると話します。
▶︎ Keystone Canna Remedies:英文
「最初の頃は、医療大麻のユーザーが大麻ディスペンサリー(販売店)で真偽の照会をすることが時々ありました。そのため、ブラックマーケットにかなりの数が出回ってるのが確認できたのです」とグァダニーノ氏は振り返ります。
「このことは、大麻産業の発展と標準化のために、統一された規制が非常に重要だというのを示唆しました」
とはいえ、グァダニーノ氏はペンシルバニア州の医療用大麻プログラムの成熟にともない、偽造ベイプペンの流通が減少していることも指摘しています。
▲ 充填済ベイプカートリッジの偽造品は、長期的に深刻な健康被害をもたらす可能性があります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
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偽造品の問題点は?
充填済ベイプカートリッジの偽造品は、長期的に深刻な健康被害をもたらす可能性があります。
ペキ氏は「偽造品の問題点の一つは、発熱体やコイルの周辺に低品質の金属や、はんだ付けに使われる鉛が使われていることです」と説明します。
「これらの金属がベイプの加熱で気化し、有毒ガスを発生させます」
有毒ガスを継続的に吸い込むと、呼吸器系の負担が大きくなります。
病気のリスクが高まることは言うまでもありません。
ジャーナル『トキシックス(Toxics)』に掲載された2020年の論文によると、偽造のTHC(テトラヒドロカンナビノール)のベイプカートリッジには、医療用ベイプ商品やCBD(カンナビジオール)ベイプ商品には含まれていない、呼吸器系に影響を及ぼすさまざまな毒性物質が含まれていました。
ここでの毒性物質とは、ブタンのような溶剤系の揮発性炭化水素化合物・デカンのような半揮発性炭化水素・ケイ素共役化合物・ビタミンEアセテートのような切削剤・農薬・可塑剤・生分解性ポリエステル・金属などです。
論文の研究者は、一定の濃度を超えた量の化学物質を吸い込むと、息切れ・胸の痛み・吐き気・嘔吐・下痢・疲労・発熱・体重減少などの症状を引き起こす可能性があると報告しています。
これらの症状はすべて、EVALI(ベイプ商品使用関連肺障害)と診断された患者に見られる症状と一致しています。
EVALI患者の画像診断では、リポイド肺炎や肺組織の化学物質による損傷を示す肺損傷が多く見られます。
また、ブタンやデカンなどの炭化水素系の溶剤を吸い込むと、中枢神経系にも大きな影響を与えます。
偽造大麻製品に関連するもう一つの問題は、合成カンナビノイドの存在です。
「合成カンナビノイドは身体に非常に危険なので、絶対に避けるべきです」とペキ氏言います。
「合成カンナビノイドは簡単に過剰摂取することができ、最悪の場合、過剰摂取で死に至ることもあります」
▲ 商品に不明な点がある場合は、分析証明書を求めましょう(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
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ペイプが本物かニセ物か?どうやって見分けるの?
グァダニーノ氏は、研究室でテストされたベイプやカートリッジを提供する、信頼できる認可薬局から商品を購入することをユーザーにすすめています。
「可能であれば、規制されている市場のすべての薬局が提供できるはずの分析証明書を求めてください」と彼は言います。
ペキ氏もそのアドバイスに同意しました。
「使い捨てのベイプでは、商品の出所がわからない限り、本物かニセ物か?を見分けることはできません」と彼は説明します。
「信頼できるブランドやメーカー、その正規販売店の商品を購入してください。使い捨てペイプの濃縮液には、重金属・合成カンナビノイド・残留溶剤などの含有量を正確に示す、第三者機関による試験報告書が必要です」
使い捨てではないヴェポライザーの場合、本物かニセ物かを判断するために、ストレステストと呼ばれる方法を実施することをペキ氏はすすめています。
「一番良いストレステストの方法は、バッテリーをフル充電し、設定温度を最大にした後、バッテリーがなくなるまでスイッチを入れることです。その間は吸わずにスイッチを入れたままにしてください。」
バッテリーが減るまでの間、次のことを行います。
- ヴェポライザーから化学的な匂いがしないかどうかを確認する。製造時の匂いは、どのヴェポライザーにも最初はあります。しかし30分経っても化学的な匂いがするようであれば、危険な商品と見なせます。
- バッテリーの寿命が、メーカーの宣伝文句と一致しているかどうかを確認します。ほとんどの模造品メーカーは、低品質のバッテリーを使用しています。そのためメーカーの正規品よりも著しく早く消耗してしまいます。
- お使いのヴェポライザーにシリアルナンバーがあるかどうかを確認しましょう。メーカーにメールで問い合わせ、本物のシリアルナンバーかどうかを確認してください。
▲ 一番良いのは、評判の良い、認可された薬局から製品を購入することです(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
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その他のニセ大麻商品を避けるためのヒント
闇市場では、ニセの大麻ベイプカートリッジが、密輸業者の主な標的となっています。
他のターゲットとしては、人気のある大麻品種・エディブル(食べるタイプ)・流行の大麻のブランド名をかたったニセ物が存在します。
ペキ氏は、大麻を購入する際には、いくつかの重要なポイントがあると指摘しています。
最も重要なのは、絶対に路上で購入しないことです。
「問題を避けるためには、メーカーから直接購入するか、正規の販売店から購入するのが一番です」とペキ氏はアドバイスします。
基本的には、合法州の認可を受けた販売店から購入すれば、多くの人が安心して購入できるはずです。
しかし、カリフォルニア州のような大きな市場では、違法な店舗が紛れ込んでいることもあります。
不安を感じた時は、その小売店のライセンス番号を確認してください。
ライセンスを取得している小売店を検索したり『ウィードマップス(weedmaps)』で州のライセンス団体を調べることもできます。
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結論
大麻用ベイプなどの偽造品の存在は、公衆衛生だけでなく、大麻とその安全性に対する世間の認識にも大打撃を与えます。
徹底した規制措置を講じることで、不要な模造品やその被害を段階的に排除することが可能です。
グァダニーノ氏は、大麻業界の統一的な基準が増えることで、闇市場の製品が抑えられると楽観視しています。
「やるべきことは依然多くありますが、全国的に標準化された大麻市場の実現への道は着実に進んでいます」と彼は言います。
「このような商品の標準化は、ニセ物がユーザーの手に渡るのを最小限にするために、重要です」
『ウィードマップス(weedmaps)』レスリー・ニックスによるレビュー(2021年3月2日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、
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