(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
CBD(カンナビジオール)オイルとは、大麻(麻)やヘンプ(産業用大麻)から抽出された、高濃度のCBD濃縮液やティンクチャーなどを指します。
健康とウェルネスのトレンドの中、最も期待されている商品の一つです。
21世紀に入ってから、CBDオイルの流行の背景には、健康関連市場におけるエッセンシャルオイルのブームや、CBDの薬効を示す研究の増加など、いくつかの要因があります。
CBDが、心身のさまざまな病気の治療に役立つ、大きな可能性を秘めていることが明らかになるにつれ、多くの親たちは、子どもの病気に対し、CBDオイルが従来の医薬品より安全なのではないかと考えています。
はたして、CBDオイルは子どもにとって安全なのでしょうか?
ここでは「CBDオイルとは何か?」「CBDオイルは体にどう作用するのか?」そして、子どもの病気の治療薬として使うことを検討する際、親が考えるべきポイントについて説明します。
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CBDオイルとは?体にどんな作用があるの?
CBDは大麻に含まれる成分ですが、酩酊感や高揚感をもたらすTHC(テトラヒドロカンナビノール)に次いで、2番目に重要な化合物です。
▲CBDを子どもに与える場合は、医師の助言のもとで行ってください(写真:Shutterstock)
大麻由来の植物性カンナビノイドは、体内のエンド・カンナビノイド・システム(ECS)を介して身体に作用します。
エンド・カンナビノイド・システムにおいて、植物性カンナビノイドは、体内のカンナビノイド受容体に結合し、酵素によって分解されます。
CBDは、この受容体で行われる相互作用を調節することで治療効果を発揮します。
これらの受容体は、ホメオスタシス(生体の安定した機能を維持するしくみ)を正常に保つ役割を担っています。
また、CBDは、脳や体の60以上の部位と相互作用することが知られています。
CBDが、これらの受容体を介して身体に作用する仕組みは複雑なので、CBDの効果の強さや、効能の現れ方は非常に多様です。
また、CBDオイルに含まれる成分や摂取量によっても、効果が変わってきます。
通常、CBDオイルは、以下の3つの商品カテゴリーのいずれかに分類されます。
- フルスペクトラムまたは全草CBDオイル:フルスペクラムは、大麻から抽出されたすべての化合物を含みます。CBD・マイナーカンナビノイド・大麻由来テルペン、およびTHCが混合されています。
- ブロードスペクトラム:フルスペクトラムからTHCを除去したもの。それ以外の化合物はフルスペクトラムとほぼ同じです。
- アイソレート:純度99.9%以上のCBD粉末で、品質を一定に保つために、通常はキャリアオイルと混ぜて使用します。CBDの純度が99.5%以下のCBDオイルには、微量のTHCが含まれている場合があります。
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CBDオイルは子どもに安全なの?
CBDオイルが可能性として持つ効果は多様であるため、CBDオイルが子どもにとって安全かどうか?を断言することは困難です。
しかし、研究により、体重1kgあたり20mgまでの量を毎日摂取しても安全であることがわかっています。
CBDを多く摂取した場合でも、有害な副作用が現れることは珍しく、最も多い副作用は眠気です。
いくつかの研究では、CBDが子どものてんかん・問題行動・周産期脳損傷の治療に役立つとされています。
実際、FDA(米国食品医薬品局)に承認されている唯一のCBD治療薬『エピディオレックス』は、難治性小児てんかん(ドラベ症候群および、レノックス・ガストー症候群)の治療薬です。
▲CBDは、カンナビノイド受容体で起こる相互作用を調節することで治療効果を引き出します(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
大人と子どもにおけるCBDオイルの効果の違い
CBDオイルの効果が、大人と子どもでどのくらい違うか?は、まだほとんど研究されていません。
人によってCBDの吸収は大きく異なり、また、子どもへの使用に関する研究はまだ少ないため、大人と子どもの反応の違いを突き止めることも困難です。
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CBDを検討する際に親が考慮すべきこと
摂取量について
カンナビノイドと身体の相互作用は複雑なので、摂取するのが子どもか大人か?に関わらず、CBDオイルの用量を決める一律の方法はありません。
CBDを過剰摂取しても、有害な影響はほぼ出ない、とする研究結果もありますが、一番良いのは、子どものかかりつけ医に相談してアドバイスを受けることです。
子どもへのCBD投与は、医師の指導下で行われる必要があります。
CBDオイルのラベルを読みましょう
子どもの医療目的でCBDオイル商品の購入を検討する際には、商品のラベルに信頼できるブランドのマークがあるかどうか?を確認してください。
また「オーガニック」「ピュア」「ナチュラル」などの科学的価値や厳密な定義のない宣伝文句に惑わされないように注意してください。
米国では現在、CBDオイルのラベルに、病気や症状の治療効果があると記載することは、米国食品医薬品局(FDA)によって規制されています。
信頼できるCBD商品には、メーカーや企業のウェブサイトから入手できる分析証明書が付いています。
信頼できるCBDオイル商品の多くは、商品ラベルに以下の情報が記載されています。
- 1回の使用量に含まれるアクティブCBDの量
- CBD以外の成分を含む、サプリメント成分の表示
- 正味重量
- メーカー/販売店名
- 推奨される使用方法
- 商品の種類(フルスペクトラム・ブロードスペクトラム、またはアイソレート)
- バッチ/日付コード
他の医薬品とCBDの併用
CBDオイルと他の薬の併用について、親が知っておくべきリスクは何でしょう?
CBDは、少量の使用であれば、安全な代替医療と見なされていますが、他の医薬品と望ましくない相互作用を引き起こす可能性はあります。
CBDは、シトクロムP450という酵素群を一時的に阻害することで、他の薬の代謝を変化させるおそれがあります。
子どもが服用している薬と、CBDオイルの相互作用の影響が心配な方は、大麻の専門家と小児科医に相談して、併用のリスクを検討してください。
▲子どもの場合は、CBDを気化させたり燃焼させたりするような成人向けの使用方法ではなく、経口で摂取すべきです(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
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子どものための安全な使用法
CBDは、適切に使用されていれば、ティンクチャー・舌下オイル・カプセルなどで比較的安全に摂取することができます。
子どもの場合は、ベイプペン(電子タバコ)での蒸気吸引や、バッズ(花)を燃やして吸う成人向けの方法ではなく、経口でCBDを摂取すべきです。
『エピディオレックス』は、CBDを有効成分とする大麻由来の経口薬で、2歳以上のてんかん患者の発作の治療に使用することがFDAによって承認されています。
CBDとTHCは、相互作用して治療効果を高めることがわかっています。
しかし、21歳未満がTHCを摂取することは、州によっては違法とされます。
ただし、医師または認定された医療従事者の推薦と保護者の承認があれば、21歳未満の患者でもTHCを摂取することが例外的に認められています。
THCは依然として連邦規制物質法の「スケジュールⅠ」に分類された規制物質です。
2018年の農業法案下で生産が許可されたヘンプ由来のCBDのみが合法となります。
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大麻の専門家に相談しましょう
子どもの治療にCBDを検討している場合、小児科医に加えて、大麻の専門家にも相談することが、より賢明な判断につながるかもしれません。
小児科医を含む多くの医師は、最新のマリファナ研究に触れておらず、医療用大麻について疎い面があります。
子どもの症状に適したカンナビノイドや用量、商品の種類などについて具体的なアドバイスを求めている場合は、大麻の専門家のほうが有益な回答をしてくれる可能性が高いでしょう。
『ウィードマップス(weedmaps)』ボニー・ゴールドスタイン博士によるレビュー(2020年8月4日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、
※本記事を転載、または引用をされる場合は、情報元としてサイト名(CBD Library)と当URLの掲載をお願いいたします。
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