(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
近年、CBD(カンナビジオール)オイルの人気が急上昇していまが、その作用に関する知識は、まだそれほど周知されていません。
「CBDオイルはどれくらいで効くのかな?」「CBDオイルの効果は、どれくらい続くの?」と、多くの方が疑問に思っているでしょう。
この記事では、これらの疑問にお答えし、摂取方法に応じた、CBDの体感についてご紹介します。
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CBDの体への影響は?
CBDは、さまざまなメカニズムで脳と体に作用します。
CBDを摂取すると、体内や中枢神経系の、さまざまなタンパク質と相互作用します。
この相互作用の重要な部分は、エンド・カンナビノイド・システム(ECS)の、カンナビノイド受容体(特にCB1およびCB2)内で行われます。
▶︎CBDが、エンド・カンナビノイド・システムに入ると、痛みを制御する天然のカンナビノイド分子である、アナンダミドの結合を阻害します(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
CBDは、セロトニン受容体5-HT1Aやバニロイド受容体TRPV1など、エンド・カンナビノイド・システムとは直接関係のない、他の受容体タンパク質とも相互作用します。
CBDの抗炎症作用や鎮痛作用は、これらの生物学的経路の活性化に起因すると考えられます。
結論
CBDと人体の関係は複雑です。
体内での巡り方や体外に排出されるまでの時間は、摂取方法・CBD商品の品質、そしてそれぞれの体質によって異なります。
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摂取方法について
CBDは、様々なスタイルで摂取ができ、それぞれの方法ごとに、効果が表れるタイミングが異なります。
経口摂取
CBDオイルの一般的な摂取方法で、直接口に2〜3滴垂らします。
オイルを飲み込むと、消化管から肝臓に送られ、そこで分解されて、血流に入ります。
研究によると、CBD化合物が肝臓で代謝されると「初回通過効果」と呼ばれる現象が起こり、肝臓の酵素がCBD濃度を下げてから、残りのCBDが最終的に血流に送られて全身に循環します。
食べるタイプのCBD(エディブル)を摂取する場合も、同じ原理です。
たとえば、CBDグミを食べたり、お気に入りのレシピにCBDオイルを数滴加えた場合、同じプロセスを経て、血流中のCBD濃度を下げるでしょう。
経口摂取の場合は、CBDの効果が表れるまで、1~2時間かかることもあります。
結論
ティンクチャ―や、食べるタイプのCBDを摂取すると、体感までに時間がかかり(最大で2時間)、効果も弱まるでしょう。
舌下摂取
CBDオイルの舌下摂取は、舌下に数滴垂らし、30秒~1分間、舌や指でなじませて飲み込みます。
これにより、口内の粘膜にCBDが吸収され、消化器系や肝臓を部分的に迂回して、より早く血流に入ります。数秒で体感が現れるでしょう。
THC(テトラヒドロカンナビノール)が配合された食べるタイプの商品を摂取した時と同様、舌下で吸収されなかったCBDが消化器系を通過し、数時間後に2回目の効果が現れます。
▶︎CBDオイルを数滴、舌下に直接垂らすのが、最も手っ取り早く、簡単に効果を得られます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
結論
舌下摂取の場合、30分以内に体感が始まるでしょう。
効果は1時間以上持続しますが、約2時間で増強されます。
吸入
高用量CBD、花(バッズ)のプレロールやベイプペン等での吸入は、CBDが素早く体内に吸収されるため、CBDの効果的な摂取方法とされています。
CBDを吸入すると、直接肺に到達し、そこからすぐ血流に乗って全身を巡ります。
CBDは摂取後3分以内に濃度がピークに達するため、使用後すぐに体感が現れます。
▶︎吸入は、CBDが体内に素早く吸収されるため、CBDの効果的な摂取方法とされています(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
結論
CBDオイルなどの吸入は、CBDの効果を一早く体感できます。
効果はすぐに感じ、約1時間強持続します。
経皮吸収
CBDを簡単に効果的に摂取するには、経皮吸収型パッチがおすすめです。
ニコチンパッチや、避妊パッチと同じ原理で、CBDパッチは持続的かつ効率的に摂取できます。
カンナビノイドは、浸透促進剤を使えば、皮膚から皮膚細胞、そして血流にすぐ浸透します。
パッチの効果は、皮膚や筋肉などへと局所的ですが、摂取したCBDを効率的に血流に乗せるという点では、喫煙(吸入)に引けを取りません。
また、持続的に安定した量を摂取できるのも魅力です。
▶︎CBDパッチは、持続的かつ効率的に摂取できます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
結論
経皮吸収型CBDパッチは、カンナビノイドの効果を効率的かつ効果的に得られます。
また、パッチの配合によっては、1時間以内に効果が現れ、数時間持続するものもあります。
塗るタイプ
塗るタイプのCBDを肌に直接塗布すると、CBDが吸収され、その部位のカンナビノイド受容体にゆっくりと作用します。
場合によっては、皮膚のカンナビノイド吸収率が低さをカバーするために、たっぷりと塗る必要があります。
塗るタイプのCBDの場合、約90分後に効果のピークを迎えます。
この摂取方法は、局所の慢性痛によく用いられます。
▶︎CBDの外用剤は、皮膚表面に直接塗布し、そこから吸収されます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
結論
CBDオイルの塗布は、大きな効果というよりは、体の気になる部位の症状軽減に効果的です。
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摂取量について
CBDの体内での作用や排出方法は、それぞれの体質やコンディションによって異なります。
体格
体脂肪によって、体感に必要なCBDの量が変わります。
体格が大きいほど、多量のCBDが必要になります。
また、体重と体格は、CBDが体内に留まる時間にも影響します。
CBDはTHCと同様、脂肪細胞に蓄積され、尿や便から徐々に体外に排出されます。
新陳代謝
それぞれの基礎代謝の違いも、CBDが体内に留まる時間に影響します。
化合物の分解や合成時間は、新陳代謝に起因します。
それが、カンナビノイドの処理や代謝時間にも影響します。
▶︎新陳代謝は、カンナビノイドの処理や代謝時間に影響します(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
使用頻度
CBDが効き始める時間は、体だけでなく、CBD商品の品質や使用頻度にも依存します。
CBDオイルを購入したら、使用頻度や自分に合った摂取方法を見つけましょう。
商品の種類やCBDの含有量、疾患によって様々な摂取方法があります。
信頼できるメーカーは、たいてい説明書に正しい摂取方法が記載されていますが、実際に試して自分なりの適量をみきわめましょう。
CBDの摂取量
理想的なCBDの摂取量は、治療のプロセスやCBDが体内に留まる時間にも影響します。
ヘンプ(産業用大麻)由来のCBD製品は、陶酔感や酩酊感を与える物ではありませんので、神経質になる必要はありませんが、最初は低量から始めて、理想的な体感まで徐々に増やしていきましょう。
CBDをはじめて使用する場合は、喫煙(吸引)タイプの商品なら数回、オイルやティンクチャ―なら1ml、エディブルなら10mgの摂取から試しましょう。
摂取量を増やす場合は、反応を見てからにしましょう。
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CBDはどのくらいで排出されますか?
CBDが効き始める時間に関しては説明しましたが、CBDの体外への排出時間についてはどうでしょうか?
これも、カンナビノイドの有効性を決める要素に左右されます。
▶︎CBDは、喫煙(吸入)後、72時間までは検出されます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
2018年に行われたCBD研究では、CBDの推定半減期は、毎日経口摂取した場合、2~5日とされています。
他の摂取方法では、半減期にばらつきがありました。
ベイプなどの吸入は、吸入後すぐにCBDの効果を感じることができるので、早急に痛みをやわらげたい人におすすめです。
同研究によると、CBDを吸った場合の半減期は31時間でした。
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CBDが薬物検査の結果に与える影響
CBDを摂取すると「薬物検査に引っかかるのでは?」と不安になる人がいるかもしれません。
ほとんどの薬物スクリーニングでは、THCとTHC代謝物が検出されるので、CBDが検出されることはほとんどありません。
しかし、ヘンプ由来のCBDにもごく微量のTHCが含まれているため、CBDオイルを多量に摂取すると、極めて低い確率ですが、検査結果が偽陽性となる可能性があります(推定1日あたり1,000〜2,000mg)。
THCを体内に入れたくない方は、ブロードスペクトラムオイルやアイソレートの商品を探しましょう。
ブロードスペクトラムオイルは、フルスペクトラムオイルとは違い、大麻に含まれる微量のTHCを除いた上で、精製されています。
フェCBDアイソレートの商品には、THCや他の植物性カンナビノイドは含まれていません。
高品質のCBDの購入は、製品ラベルの情報の正確さが重要ですので、第三者の検査機関による分析証明書が添付されている製品をお求めください。
また、ヘンプシードオイルやヘンプオイルを、CBDオイルと混同しないように注意してください。
これらの製品は、オメガ3脂肪酸はたっぷり摂取できますが、CBDは基本的にまったく含まれていませんので、鎮痛作用や抗不安作用などの効果は期待できません。
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よくあるご質問
CBDオイルの経口摂取は、どのくらいで効果が出ますか?
CBDオイルを舌下投与した場合、30分以内に効果が現れます。
CBDエディブルの場合は、体感まで2時間かかることもあります。
CBDオイルはどのくらいで不安感に効果があるのでしょうか?
摂取の仕方によります。
すぐに不安を解消したい場合は、高用量CBDのバッズや、CBDオイルのベイプを吸引するか、CBDをすり込むようにして舌下で摂取します。
CBDオイルは実際に何か効果がありますか?
それは、個人・CBDオイルの品質・そして摂取方法によって異なります。
過去、CBD商品を使用して何の効果も感じなかった場合は、第三者機関による検査を受けたブランドや小売業者の商品かどうか?を確認してください。
検査を受けた商品であれば、摂取量が問題かもしれません。
THCや他の大麻商品とは異なり、CBDには酩酊効果がないため、投与量を大幅に増やしてもリスクはほとんどありません。
処方薬を服用している場合は、CBDを試す前に必ず医師や薬剤師にご確認ください。
CBDオイルは痛みの緩和にはどのくらいで効きますか?
局所の痛み緩和のため、塗るタイプCBDを使う場合、体感までに数分~1時間かかる場合もあります。
くれぐれも、ライセンスブランドや、第三者機関による検査を実施している小売業者から、正規品をご購入ください。
『ウィードマップス(weedmaps)』アディ・レイ博士によるレビュー(2021年4月20日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、
※本記事を転載、または引用をされる場合は、情報元としてサイト名(CBD Library)と当URLの掲載をお願いいたします。
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