(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
CBD(カンナビジオール)は、大麻に含まれる、酩酊作用のない化合物です。
軽度の痛みや不安をやわらげる効果があると言われています。
このような効果を期待してCBDを使う方が多い一方、薬物検査に引っかかるのではないか?と不安に思う方もいます。
アメリカではヘンプ(産業用大麻)由来のCBD商品が合法化されていますが、CBDがどのように身体に作用するか?については、まだ解明されていないことがあります。
ここでは、CBDと人体の相互作用に関する研究と、CBDが体内にとどまる時間の要因について説明します。
▲CBDがどのくらい長く体内にとどまるか?は、複数の要因によって異なります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
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CBDオイルは、どのくらい長く体内にとどまるの?
CBDは、THC(テトラヒドロカンナビノール)のような酩酊感をもたらすことはありませんが、摂取後しばらくは体内に蓄積されます。
CBDが、体内から検出される時間の長さは、いくつかの要因の影響を受けます。
- 代謝:CBDが代謝され、最終的に体外に排出されるまでの速さは、個人の代謝が大きく影響します
- 使用頻度:CBDを頻繁に使うと、CBDが体内にとどまる時間に影響します
- 用量:一度に大量摂取すると、CBDが体内にとどまる時間に影響します
- 摂取方法:CBDの効果と体内濃度は、CBDをどのように摂取するかによって左右されます。例えば、バッズ(花)の喫煙やベイプ吸引でCBDを摂取すると、ほぼすぐに効果が現れますが、経口摂取の場合、効果が現れるまでに1~2時間かかります
『Pharmacology Biochemistry & Behavior』誌に掲載された1991年の研究では、高用量のCBDを毎日摂取した後の血中CBD濃度を調べています。
研究チームは6週間にわたり、14人のハンチントン病患者に、1日700mgのCBDを投与しました。
投与を中止してから1週間後、血中に残っていたCBDは、1mlあたりわずか1.5ngで、その後は「ほとんど検出されない」という結果になりました。
また、複数のCBD研究をまとめた2018年のレビュー論文によると、CBDの推定半減期は、毎日経口摂取した場合、2~5日でした。
経口以外の摂取方法では、半減期にばらつきがありました。
結論
CBDが体内から検出される時間は、前述の要因により変化しますが、1~2週間後には体内から消える可能性が高いと推測できます。
▲CBDが体内で検出される時間には、ばらつきがありますが、1~2週間後には体内から消える可能性が高いと推測できます(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
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CBDはどのくらいの期間、尿から検出されるの?
CBDが、血中にとどまる時間は、ある程度わかっていますが、尿から検出される期間についての研究はほとんどありません。
2016年に『Journal of Pain』誌に掲載された研究では、オイル・カプセル・バッズなど、さまざまな種類のCBD商品を、15人の研究参加者に投与しました。
投与から2時間後、全員の尿サンプルからCBDの陽性反応が出ました。
投与最終日の後、1人の参加者を追跡調査したところ、24時間後には尿中のCBDが検出されなくなりました。
このように、CBD商品を使った後、一定時間は確実に体内からCBDが検出される証拠が示されました。
しかし、重要なのは、ほとんどの薬物検査が対象とする成分はTHCであって、CBDではないということです。
そのため、CBDがどのくらい長く体内にとどまるかの正確な情報は、THCに比べて少ないです。
結論
24時間後の尿からCBDが検出されなかったという、上記の1つの研究を除き、尿中のCBDに関する研究はあまりありません。
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CBDオイルの効果はどれくらい続くの?
CBDの摂取方法によって、その効果が現れるまでの時間と、効果の持続時間は異なります。
経口摂取
CBDの使用法として最も一般的なのは、経口摂取です。
数滴のCBDオイルを直接口に入れて飲むという簡単な方法で、CBDによる治療効果を得られる可能性があります。
しかし、効果をすぐに実感したい人にとっては、経口摂取は必ずしも最も効率良い使用法ではありません。
CBDオイルを飲み込んだ場合、CBDはすぐに血流に入らず、まず消化管を通ります。
そして肝臓に到達し、肝臓で分解されてから血流に入ります。
▲経口摂取の場合、CBDの効果が現れるまでに1~2時間かかると言われています(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
CBD化合物が肝臓で代謝される際には「初回通過効果」と呼ばれる生理現象が起こります。
肝臓の酵素がCBDを分解して体内濃度を下げ、分解されずに残ったCBDだけが最終的に血流に入り、全身に循環します。
CBDの経口摂取は、その手軽さから人気を博していますが、吸入や舌下摂取と比べると、効率の悪い使用法です。
これは、飲み込んだCBDのうち、血流に乗るのは約5%と、経口摂取の生体利用率(バイオアベイラビリティ)が低いためです。
結論
CBDオイルやCBD入り食品を経口摂取すると、最終的に長い消化プロセスを経て、血中のCBD濃度が下がります。
経口摂取の場合、CBDの効果が現れるまでに1~2時間かかります。
効果の持続時間は、摂取量や代謝によってばらつきがありますが、効果が現れてから1時間から数時間は、CBDの効果を感じることができるでしょう。
舌下摂取
舌下からの摂取は、経口摂取より効率が良いとされています。
舌下摂取では、数滴のオイルを舌の下に垂らして2〜4分間保持した後、舌を使って、舌の下や頬の内側にオイルをすり込んでから、残りを飲み込みます。
この方法では、CBDは、口の中の粘膜を介して血流に入るため、肝臓による分解プロセスを完全に迂回することができます。
▲CBDを舌下摂取すると、CBD商品を経口摂取した場合と比べて、生体利用率(バイオアベイラビリティ)が高くなります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
結論
CBD商品を舌下から摂取すると、経口摂取する場合に比べて、生体利用率が高くなります。
摂取量や、CBD代謝の個人差はありますが、舌下摂取によるCBDの効果は30分以内に現れ、1~3時間持続します。
吸入摂取
肺を経由して取り込まれたCBDは、速やかに吸収されて血流に入るため、吸入によるCBD摂取は効率良い方法と言えます。
CBDを多く含むバッズの喫煙でも、CBDベイプペンによる蒸気吸入でも、同様の反応が起こります。
CBDを吸い込むと、直接肺に送られて速やかに吸収され、そこで血流に乗って全身に循環します。
▲CBDベイプ(蒸気吸引)やバッズの喫煙などによる吸入は、効果の高いCBD摂取方法です(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
結論
これまでの研究によると、CBDは、吸引後3分以内に血中濃度がピークに達するとされており、使用してからすぐに効果が感じられるはずです。
効果は45分から数時間ほど持続します。
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CBDは薬物検査で検出されるの?
ほとんどの場合、CBDが薬物検査で陽性反応を示すことはまずありません。
多くの薬物検査は、THCや、THCに関連する成分の存在を確認するように開発されています。
さらに、多くの企業は一般的に『SAMHSA(薬物乱用・精神衛生管理庁)』ガイドラインを遵守していますが、このガイドラインにおいて、CBDは薬物検査の対象外です。
ヘンプ由来のCBD商品でも、最大0.3%までのTHCが含まれることは法的に認められています。
そのため「体にTHCが入るのは困る」とか「薬物検査で偽陽性になったらどうしよう」などと心配する人もいるかもしれません。
しかし、ヘンプから抽出したCBDオイルを使って薬物検査に引っかかる可能性は非常に低いものです。
フルスペクトラムCBDオイルを摂取して、薬物検査で陽性になるレベルとなると(合法なCBD商品に含まれるTHCの濃度から推測して)1日あたり1,000〜2,000mgという、法外な量を摂取しなければなりません。
それでも、慎重を期して、THCを含まないCBD商品を使いたい消費者は、ブロードスペクトラムオイルか、純粋なCBDアイソレートを使ったCBD商品を買う必要があります。
ブロードスペクトラムオイルはTHCを除去して精製されており、CBDアイソレートはTHCやその他の大麻由来のカンナビノイドを含みません。
CBD商品にTHCが含まれていないことを確認するためには、第三者検査機関による分析証明書を提供している、信頼できるメーカーの商品を購入することが重要です。
▲慎重を期して、THCを含まないCBD商品を使いたい消費者は、ブロードスペクトラムオイルか、純粋なCBDアイソレートを使ったCBD商品を買う必要があります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
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結論
これまでの研究によると、CBDは、摂取後24時間から数週間にわたり、体内にとどまる可能性があると言われています。
この期間の長さは、代謝・摂取方法・使用頻度・摂取量など、さまざまな要因によって変化します。
薬物検査にはさまざまな種類がありますが、それぞれの検査ごとに、陽性と判定されるTHCの基準値が異なります。
最もよく実施されるのは尿検査です。
しかし尿検査による検出限界値は低く設定されていることが多く『SAMHSA』ガイドラインの基準では、1mlの尿中に50ng以上のTHCが含まれると「THC陽性」と判定されます。
これまでの研究を踏まえると、ラボ検査済みの、合法なCBD商品を使った後に薬物検査に引っかかる可能性は極めて低いです。
『ウィードマップス(weedmaps)』アディ・レイ博士によるレビュー(2021年4月5日)
※当サイトでご紹介する商品は、医薬品ではありません。また、病気の診断、治療、予防を目的としたものでもありません。
※記事はアメリカでの法律、
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