(当記事は、アメリカでの法律、研究に基づいて作成されています)
市販されている大麻(麻)商品には、様々な種類があります。
初心者は、その選択肢の多さに圧倒されるかもしれません。
大麻商品には、どのような違いがあるのでしょうか?
それぞれのメリットやデメリットは、何でしょうか?
そして、求める効果・総合的な体感は、どの商品がもたらすのでしょうか?
ここでは、大麻商品の種類についてご紹介します。
きっと、自分にあった商品が見つかるでしょう。
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バッズ(花)
革新的な大麻商品が数多く発売されています。
その反面、従来の“上質のバッズを吸うこと”が最高の喜び、という消費者もたくさんいます。
バッズ(花)は、大麻草の中で喫煙可能な部位です。
栽培・収穫・乾燥・熟成を経て、ディスペンサリー(大麻販売店)の店頭に並びます。
▲ バッズは大麻草の中で喫煙可能な部位です(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
摂取方法
バッズの喫煙は、大麻愛好家に人気があります。
ボウルに詰めてパイプで吸ったり、ボングで吸ったり、ブラントやジョイントに巻いて吸ったりと、お好みの方法で摂取できるからです。
バッズ喫煙のメリット
- バッズ喫煙は一般的なので、各地域のディスペンサリーで豊富な品種の商品が販売されています。選択肢が多いほど、お好みの品種を見つけられるでしょう。
- お手頃な価格なので、予算を気にする方には最適です。
- 生物学的利用能(バイオアベイラビリティ)が高く、他の摂取方法よりも体内に入るカンナビノイドの割合が高いです。
- 喫煙(吸引)によって、カンナビノイドが肺を通って直接血流に乗ります。そのため、すぐに「ハイ」になるでしょう
バッズ喫煙のデメリット
- バッズを吸うには、ローリングペーパー・パイプ・ボングなどの喫煙具が必要です。
- 品種によって、高揚感が長続きしません。体感の持続は、平均1~3時間程度です。
- 他の大麻商品とは異なり、バッズ喫煙には標準の摂取量などがありません。うっかり摂取過剰になる恐れがあります。
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コンセントレート(濃縮物)
コンセントレート(濃縮物)は、まず、大麻草から不要な部位や不純物を取り除きます。
そして、必要な化合物の「カンナビノイド」と「テルペン」だけを残して作られます。
他の物質がすべて取り除かれているため、バッズよりも、テルペンやカンナビノイドの含有率がはるかに高くなります。
▲ 濃縮液は、バッズよりも、テルペンやカンナビノイドの含有率がはるかに高くなります(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
摂取方法
コンセントレートは、その種類も摂取方法も多岐に渡ります。
たとえば、バッズを入れたボウルにキーフ(花粉やトリコーム)を振りかけて、効力を高められます。
ヴェポライザー(携帯型・卓上型)を使っての吸引も可能です。
また、ダブリグでもコンセントレートを気化できます。
ダブリグの「ネイル(突起状の結合部分)」(ガラス・セラミック・チタン製)を加熱します。
コンセントレートを加熱面に直接塗布すると、すぐに蒸気になるので、それを吸引します。
▶︎ 【神経科学者監修】CBDベイプ、どのくらい吸うのが効果的?
▶︎ ベイプとは何?どうやって使用(摂取)するの?
▶︎ 【神経科学者監修】MCTオイルベースのベイプは危険?
▶︎ CBDダブの使用(摂取)方法
コンセントレートのメリット
- コンセントレートは非常に強力なので、少量で体感があります。
- 即効性があるので、すぐに効果を感じられます。
コンセントレートのデメリット
- コンセントレートは非常に強力なので、体感もかなり強いです。少量で効果を発揮するため、摂取過剰になりやすいです。大麻初心者には、取り扱いが難しい商品です。
- 安全な摂取には、ダブリグやポータブル・ヴェポライザーなどの器具が必要です。いくらか費用がかかります
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エディブル(食べるタイプ)
エディブルは、大麻(バッズやコンセントレートなど)入りの飲食物のことです。
焼き菓子・チョコレート・ポップコーン、料理用オイルやバター・グミ・ミント・飲料など、あらゆるタイプがあります。
▲ エディブルは、大麻(バッズやコンセントレートなど)入りの飲食物のことです(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
エディブルの摂取方法
その名の通り、エディブルは食べたり飲んだりして摂取します。
エディブルのメリット
- エディブルは、吸わずに大麻を摂取できるので、喫煙やベイプが苦手な方におすすめです。
- 摂取方法は、ただ口に入れて、噛んで、飲み込むだけで簡単です。道具は何も要りません。
- エディブルは正確な用量で製造されています。ディスペンサリーで購入した商品はTHC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)の量が正確に分かります。体感をコントロールしやすく、過剰摂取を防げます。
エディブルのデメリット
- エディブルに含まれるカンナビノイドは、血流に直接吸収される喫煙やベイプとは違います。消化管から吸収されます。そのため、体感までに20分~3時間ほどかかると言われています。消化して、体内に吸収されるカンナビノイドの量が増えるにつれて、効力も徐々に高まります。
- すぐに体感が出ないと、追加で摂取してしまう消費者もいます。これは過剰摂取となり、過剰な「ハイ」が長く続くことになります。エディブルの効果は、4時間~6時間ほど持続します。
- 一食分の量が分かりにくい事もあります。たとえば、1食分がクッキー1/5個の商品の場合、誤って1食分以上の量を摂取してしまうこともあります。気を付けてラベルを読まないと、摂取過多につながります。
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ティンクチャー
ティンクチャーは、大麻草をアルコールに浸して作る薬液です。
▲ ティンクチャーは、大麻をアルコールに浸して作る薬液です(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
ティンクチャーの摂取方法
ティンクチャーの一般的な摂取方法は、舌下からの摂取です。
大麻化合物は、舌下の血管から体内に吸収されます。
吸収されなかったカンナビノイドは消化管に運ばれ、エディブルと同じ経路で吸収されます。
ティンクチャーは、舌下投与してから15分ほどで効果が現れます。
エディブルのように、体感までに時間がかかることもあります。
ティンクチャーのメリット
- エディブルと同様、正確な量を摂取できます。体感をコントロールできます。
- 味が苦手でしたら、食べ物や飲み物に混ぜてもかまいません。ただし、カンナビノイドはエディブルと同じ経路で体内に吸収されます。体感までに時間がかかり、効果は持続します。
ティンクチャーのデメリット
- ティンクチャーには、即効性と遅発性、いずれの体感もあります。高揚感が持続しますが、それを好まない消費者もいます。
- 他の大麻商品よりも高価になる傾向があります。
- ティンクチャーの味が苦手な人もいますが、アルコールが原因のようです。
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塗るタイプ
塗るタイプは、大麻成分を配合したローション・バーム・スプレー・経皮パッチ・軟膏などの商品です。
皮膚に直接塗布します。
THC入りの塗るタイプは、塗布した部位に局所的な効果をもたらします。
向精神作用をもたらす大麻商品とは異なり「ハイ」にはなりません。
CBDは皮膚からの吸収率が高いため、全身への効果が期待できます。
▲ 塗るタイプは、大麻成分を配合したローション、バーム、スプレー、経皮パッチ、軟膏などの商品で、皮膚に直接塗布します(写真:ジーナ・コールマン/ウィードマップス)
摂取方法
塗るタイプは、体に直接塗布するものです。
しかし、バスソルトのように、筋肉の疼痛緩和のために使用されるものもあります。
塗るタイプのメリット
- 種類が豊富で、自分のニーズ(症状)に合った商品を簡単に見つけられるでしょう。
- THCを含まない、CBD入りの塗るタイプも数多くあります。ディスペンサリーだけでなく、従来の小売店でも購入できます。
塗るタイプのデメリット
- 酩酊感を求めるなら、塗るタイプでは得られません。
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自分に合った大麻商品を選びましょう
大麻商品の選び方には、画一的な方法はありません。
自分に合った商品は、体質や予算・求める効能などよって千差万別です。
しかし、商品の種類や特徴を知ることで、最適な大麻商品を選択できるでしょう
『ウィードマップス(weedmaps)』レスリー・ニックスによるレビュー(2021年3月10日)
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